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神も防災・減災 宮代町・五社神社

2012年12月05日 21時36分38秒 | 宮代ニュース
室町時代後期から安土桃山時代に建造されたと推定され、本殿が埼玉県指定有形文化財に指定されている宮代町の五社神社の鳥居が改築され、プラスチック製となった。


五社神社は、「西光院勧進帳」によると奈良時代の養老年間や天平年間に建立されたとされ、本殿の様式からは室町時代後期から安土桃山時代と推定されている由緒ある神社。
紀州熊野三社と近江山王社、白山社の五社を一棟等間隔に祀っていることからその名がある。熊野本宮の主祭神は阿弥陀如来、熊野新宮の主祭神は薬師如来、熊野那智大社の主祭神は千手観音、白山社はそれぞれの峰ごとに本尊が祀られており、山王社の主祭神は大日如来であることから、五社神社は阿弥陀如来・釈迦如来・千手観音・毘沙門天・不動明王のが祀られているとされてきたが、平成17年の宮代町郷土資料館の調査は釈迦如来は薬師如来であったことが分かっている。


平野部の五社を一棟に祀ったものとしては埼玉県内唯一であることなどから、本殿は昭和37 年に埼玉県指定有形文化財に指定されている。例年2月14日には、厄年の人や氏子などが奉納したみかんを投げる「みかん投げ」の行事で親しまれている。


その五社神社も3.11の東日本大震災等の影響で鳥居の老朽化が表面化、建て替えが検討されてきたが、新しく建てるに当たって、防災・減災を考慮して、プラスチック製の鳥居とすることとしたもの。


改築も終わり12月9日に完工祝いを行なう予定。