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冬の土用、季節の変わり目。土用は甘味。でも、重労働するときだけ。

2019年01月16日 | 漢方五季の食養

冬の土用、季節の変わり目。土用は甘味。でも、重労働するときだけ。

 季節が目まぐるしく変わる漢方の世界。四季の変わり目に18日間程度の「土用」が入りますから、細かく分けると、8季に区分されます。
 立冬(11月7日頃)に始まった冬は、1月16日頃に終わり、1月17日頃から大寒(1月20日頃)を挟んで立春(2月4日頃)の前日(節分)までが「冬の土用」です。
 2019年は、1月17日から2月3日までが、冬の土用になりです。
 夏の土用(7月19、20日頃から立秋(8月7日頃)の前日まで)も大暑(7月23日頃)を挟んでいて、この2つの土用は寒暑が一番激しい時期になります。一方、春の土用は4月17日頃から立夏(5月5日頃)の前日まで、秋の土用は10月20日頃から立冬(11月7日頃)の前日までと、1年で一番気候がよい時期に当たります。
 年4回訪れるこの土用、たいていは「土(つち)」に「用(よう)」がある時期です。春は夏野菜の定植、夏はネギの本伏せ、秋は稲刈りといった具合に農繁期です。
 冬の土用の農作業としては、畑の「寒起こし」があります。畑を粗起こししてやりますと、ある程度の深さまで空気が十分に入り込むようになり、越冬していた虫や卵が氷点下の気温にさらされ、死滅します。よって、この時期も農作業に勤しむことになります。

 こうして、冬にあっても土用には、土の湿気を浴びながら重労働を強いられ、食事の量が増えます。各土用ともに漢方の世界では「脾(ひ)」の季節です。
 脾は「消化吸収の要となり、水分代謝を調節する役割を担う働き」を指し、脾に密接な臓器は胃とされています。
 よって、「消化吸収・水分代謝」に気を付けねばならないことになります。
 まず、消化吸収ですが、重労働で大食しかねませんし、忙しいからと早食いになりがちです。これでは胃に負担が掛かり過ぎ、この時期、胃が高ぶっていて、胃を壊す原因になりますから、くれぐれもご注意を。
 ゆっくり、よく噛むしか方法はなさそうです。これで大食いも防げます。
 次に、水分代謝ですが、のどが渇いても水分補給は控えめにしたいです。水分補給し過ぎると、汗をほとんどかかない時期ですから、水が体内に溜まりがちとなり、脾に負担が掛かり過ぎます。冬に働く「腎」も水分代謝に関わる臓器ですが、土用の頃には、その機能も落ちてきてますから、水分補給は慎重にせざるを得ないのです。

 さて、冬の土用食ですが、各季の土用と同じとなります。
 ただし、重労働をすることが前提となります。
 注目すべき五味ですが、脾が欲しがるものは、甘味で、それに塩味を足し、辛みを添えれば満点です。この三味の組み合わせ<主:甘味、従:塩味、添:辛味>が肝腎です。
 甘味とは、砂糖を使った饅頭などを指すのではなく、よく噛んで甘味を感ずるものをいうと考えてください。ご飯がその代表的なものです。そして肉(魚を含む)です。
 例えば、夏の土用であれば、ウナギのかば焼き(甘味と塩味)に山椒(辛味)を添えます。秋の土用であれば、焼きサンマ(甘味と塩味)に大根おろし(辛味)を添えますし、焼きサバ(甘味と塩味)に生姜(辛味)を添えます。
 これと同様にすればよいのですが、重労働といっても、夏や秋に比べれば、どれほどのこともないですから、仕事が一区切りついたときに「甘酒」を飲むのがベストでしょう。
 酒粕(甘味)に少々の塩を加え、これで甘味が引き立ちます。そして、おろし生姜(辛味)をほんの少し加えます。これで、不思議と深みのあるうまさが出ます。
 これでは足りないとなれば、食事のときに甘味(よく噛んで甘味を感ずるもの、つまり、ご飯)をお代わりしていただき、塩味と辛味のあるものをおかずにされるとよいでしょう。例えば、辛子明太子です。
 この三味の組み合わせ<主:甘味、従:塩味、添:辛味>は、何も土用に限らず料理の基本になりますから、知っておいてください。
 残りの2味は、酸味と苦味です。
 各土用とも酸味を避けたいです。苦味はほどほどであれば問題ないです。

 あと半月もすれば、立春です。日が長くなり、暖かさを感じるようになりましょう。
 それまでの一番寒い土用の時期を、甘酒でも飲んで体調を整えてください。
 風邪、インフルエンザも、この季節の変わり目が要注意となりますからね。
 

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五行配当表
(下図) 各ブロックの端に味が表記されています。
     
 「水」・「冬」のブロックの左端が味の「鹹」ですが、塩のことです。

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1 コメント

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土用がよくわかりました (滋賀県大津・中川保険)
2012-01-18 17:58:23
基礎年金一年生の現役保険行商人です。
冬土用のご説明は、ご主人がはなまるです。
甘酒よりワインが好きなのですが…

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