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24節気の健康と食養:大寒から節分まで

2018年01月19日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:大寒から節分まで

 大寒(1月20日頃:2018年は1月20日)は読んで字の如しで、一年で寒さが最も厳しく、朝の冷え込みで震えあがります。ちなみに当地岐阜(濃尾平野の奥地)の気温(岐阜気象台観測値:平年値)は、1月終わり頃に最高気温8.5度、最低気温0.0度になります。この傾向は全国的に同じです。

 大寒の頃から、厳しい寒さがためにインフルエンザに罹患することが多くなります。この時期に免疫力をアップさせること、体の抵抗力を落とさないこと、これが重要になります。
 インフルエンザについては次の記事をご覧ください。
 インフルエンザは単なる風邪の一種ですから、むやみに医者の薬を飲んではなりません

 この時期の健康法として、ひなたぼっこがおすすめです。晴れた日には、できればお昼に1時間です。風邪やインフルエンザ予防にビタミンDがけっこう効果的なことが分かってきました。最も効率よくビタミンDを合成してくれるのがお日様ですから、一番寒い時期ですが晴れていたらお昼には屋外へ出たいものです。そして、体操するなり、散歩するなりなさるといいです。

 正月気分もすっかり抜けきり、普通の生活を毎日繰り返す日々が続いていることでしょう。正月におかしくなった胃腸も普段どおりに回復し、過食気味になっています。
 加えて、動物性たんぱく質を過剰にとるようにもなります。肉は一般に体をうーんと温めますから、体の寒さを抜くのに適してはいるものの、腸内環境を悪化させ、これが免疫力を低下させますから、ほどほどにしておきたいです。

 よって、大寒の食養としては、肉をなるべく避け、体を温める味噌そして冬野菜を十分にとることが大事です。(参照 → 立冬から冬、何を食しますか。まずは塩味が重要です。) 
 ところで、味噌は塩分が強く、体に良くないと一般に言われていますが、小寒のときにも説明しましたが、これは大きな間違い。(参照 → 塩を摂りすぎると高血圧になる?心配ご無用!…) 塩味は、おいしいと感じる程度に楽しめばいいのです。
 季節は冬ですから、塩味は腎が喜びます。減塩しすぎると、腎が弱りますし、体も温まらず、免疫力も低下し、何一ついいことはないです。

 冬野菜は濃緑色のものと白色のものに大きく2分されます。濃緑色のものはビタミンもミネラルも豊富で栄養がある、白色のものはビタミンもミネラルも少ないから食べても意味がない、と一般に思われていますが、そうではありません。
 栄養素を比較するとそのような傾向になりますが、白物野菜には免疫力をアップさせる大きな働きがあり、大根、カブ、白菜、白ネギはこの時期
に大いに食していただきたいものです。これで、インフルエンザを吹き飛ばしましょう。
(参照記事) 冬場の淡色野菜・白物野菜はすぐれもの、薬効多し

 そこで、大寒からの夕食は、味噌鍋が一番となります。肉・魚を少なくし、大根、白菜、白ネギをたっぷり入れてください。
 小生は鍋物が大好きで、女房に毎日鍋でもいいよと言っているほどですが、味付けは味噌であったり、味付きのたれを鍋に入れたり、味付けなしでポン酢でいただいたりして変化をつけてくれています。
 肉・魚はそのときそのときで
何かを少量、といっても女房はほんの少ししか肉・魚を食べませんから、けっこうな量を小生一人でいただいてしまっていますが。
 野菜はうちの畑でとれたもの、白菜、ネギ、菊菜が主体となり、茸と豆腐を少々買ってきて入れています。なお、うちの特徴は、栽培している山芋も鍋に入れることです。冬の滋養強壮によい山芋です。
 そして、鍋のあとで食べる雑炊には漬物がことのほか合い、たっぷり食べています。

 小寒のときにも説明しましたが、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるために、冬は<主・塩味、従・苦味、添・酸味>この三味の組み合わせを最適としています。
 その代表的なものが、冬場の保存食である漬物です。当然に塩味が利いていますし、発酵して酸味があります。足りないのが苦味ですが、カブ(特に葉っぱ)は苦味食品ですし、ユズやスダチの皮が苦味食品です。こうすると漬物の味も良くなるのです。
 鍋物とて同様でして、味噌なり、味付きのたれなり、ポン酢に塩分が十分に含まれています。苦味食品はゴボウ、春菊といったところになります。酸味はポン酢です。
(注:場合によって、ゴボウは「辛味」「酸味」、春菊は「辛味」「甘味」に分類されることもあります。)
 4つ目の味である唐辛子などの辛味は、お好みでとっていただいてよいです。
 しかし、5つ目の味である甘味(炭水化物や肉・魚も大半が含まれます)はうんと減らしたいです。冬の時期は、腎に悪影響する甘味を極力抑えるのが漢方養生法です。

 さて、小寒の解説のとき、「朝食抜き」にされては、と、次のとおりおすすめしました。
 朝食を「野菜たくさんの餅なし雑煮」でしばらく我慢し、それに慣れたら量を半分、これにも慣れたら一口だけ、といった塩梅で進めて、最後は朝食抜きにするのです。朝食を抜くなんて身体に悪い、と一般に言われていますが、それは逆です。
 (参照 → 朝食有害論の歴史的推移
 なお、時期は冬で腎の季節、塩気が必要ですから、朝、白湯で梅干を1粒いただきましょう。小生がもう10年以上前から実行している健康法です。
 まだ取り組んでおられない方、今からでも遅くありませんから挑戦してみてください。

 ところで、大寒ともなると、季節は冬の終わりの時期でして、実はすでに「冬の土用」に入っています。大寒の約3日前から節分までの約18日間が冬の土用です。
 土用とは、元は農業歴からきていて「土に用がある」から土用と呼ばれ、この時期に畑の寒起こしをすれば、越冬中の害虫が凍死するから、ビッチュウで荒起こししておけと、亡きおふくろによく言われたものです。面倒で滅多にやりませんでしたけどね。
 農業に関係なく、冬の土用は、冬が終わり春を迎える季節の変わり目であり、自然界も春間近の様相を示してきます。高度文明社会に暮らす我々も、誰もが日が長くなり日差しが強くなってきたことを感じます。
 これによって、ヒトの体も内臓の働きの中心は腎から脾(消化吸収を中心とした働き)へと移ってきます。もっとも、これは毎日屋外で重労働をする場合に限りましょう。普通一般の人はまだまだ腎の季節と捉えた方がいいでしょうね。
 でも、毎日屋外で重労働をする方にあっては、これに該当します。
 詳細は、「冬の土用、季節の変わり目です。土用は甘味が重要ですが、重労働をするときだけ。 」をご覧いただくとして、ここでは普通一般の人にも言えることを述べます。
 注目すべき五味ですが、五臓のバランスを整えるため土用は<主・甘味、従・塩味、添・辛味>この三味の組み合わせを最適としています。
 よって、今日はよく体を動かしたからお腹がすいた、というときには、厳冬期であることから、「甘酒」がベストでしょう。酒粕(甘味)に少々の塩を加え、これで甘味が引き立ちます。そして、おろし生姜(辛味)をほんの少し加えます。これで、不思議と深みのあるうまさが出ます。
 これでも足りないとなれば、甘味(よく噛んで甘味を感ずるもの、つまり、ご飯)をお代わりしていただき、塩味と辛味のあるものをおかずにされるとよいでしょう。例えば、辛子明太子です。

 最後に、今回も、うちの自家栽培野菜などの状況をご紹介させていただきます。
 畑では各種の冬野菜がまだ半分程度は残っており、皆いきいき元気しています。毎日幾種類も食卓にのぼります。また、畑の際に1本あるユズも何かと使わせていただいています。
 なお、ゴボウは栽培しておりませんが、ゴボウの特徴的な成分「フラクトオリゴ糖」をゴボウの3倍も含むヤーコン芋(苦味食品かどうかは不明)を毎日のように料理に入れています。ヤーコン芋は、そのフラクトオリゴ糖の働きで整腸効果抜群です。これで免疫力もアップ。
 果樹はみかんを2種類栽培していますが、今期は裏年で残念ながら収獲は終わりました。果物大好きの小生ですから、リンゴを買ってきて食べるしかありません。
 貯蔵品としては、ヤーコン芋の他に、里芋、山芋、そしてサツマイモ(紅東:焼芋用)があります。また、サツマイモ(安納芋)の切干を女房が作っており、これは甘くて実においしいです。今季から夕食後にストーブであぶって毎日食べてます。甘味のとりすぎ!

 次回は、「立春」(2月5日前後)の健康と食養です。

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