徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

英語は習うより慣れろ!?

2006年01月20日 | 英会話奮闘記
英語って「慣れ」だねっと言ったら、この方から、英語に「慣れる」って言葉は、ある程度話せる人が良く使うね、と言われた。
確かに、そうかも・・・と昔の事を思い出した。

私もアメリカに来たばかりの頃は、ちゃんと文法を勉強して、音読して・・みたいに考えてた。
なぜなら当時、周りに短大又は大学の英文科卒の人が何人か居て、その人達の英語はやっぱり素晴らしいのよ。英会話教室なんか行ってなくたって、アメリカ人の言っている事が聞き取れてて、発音こそネイティブとまではいかなくても、ちゃんとした文法で話し、アメリカ人にもちゃーんと通じてる。
だから、私のような素人が傍から見てると、「やっぱり文法、単語の暗記から・・」と思っちゃったわけ。

でも、それは出来なかった。意志が弱いと言うのもあるけど、言い訳しちゃうと、当時はテキストを開いて家で勉強するなんてとても無理な環境。チョロチョロしているギャングエイジを前に勉強など出来るはずがない。彼女のお昼寝タイムは、上の子達の勉強を見てたかな? それもものすごい剣幕で。当然、夜は眠くなっちゃうし・・・。

その頃住んでいたアパートのすぐ隣の教会で開かれる、市が主催しているAdult Education Programの中にESLがあって、たくさんの人が通っていた。なかなか評判の良い教室で、日本人はじめ、韓国人、中国人、ロシア人など色々な国の人達が参加していた。でもそこはベビーシッターがついていない。窓から見えるその教会を私は指をくわえて見てたっけ。
それでも週に1回ペースで家庭教師に来てもらい、ベビーシッター付きの英会話のクラスにも週に1~2回のペースで何ヶ月か行ったりしたのよ。
そのうちに、「あれ?わかる」と思い始めた時期があって、徐々に最初あんなに避けていたアメリカ人も避けなくなったかな。

でも同じアメリカ人の英語でも、分かる英語を話す人、この人の英語は分からん!と思う人とが居る事に気がついた。
分かる英語を話す人とは、簡単な単語を使い、ゆっくり話してくれる人。そして、重要な単語はしっかり強調してくれる人。外国人に慣れている家庭教師なり、ESLの先生が話す英語はまるで日本語のごとく聞こえる事もしばしば・・。
その調子で、他ののアメリカ人に接すると、ガツン!と凹んだり・・・。

ESLの先生でなくても、子供達の友達の父兄の中には私のチンプンカンな英語にも辛抱強く付き合ってくれて、簡単な英語を選んで話してくれて、いろんな事を教えてくれた人も居た。
私が「分からない?」と言う顔をすると、一つの単語でも一生懸命教えようとしてくれる。
日本の事も色々調べて分かろうとしてくれる。彼等が居たからこそ、アメリカが嫌いにならずにすんだのだと、本当に感謝しています。

ところで、こんな経験はありませんか?
アメリカ人に「ゆっくり話して下さい」と言った所で、全然ゆっくりにならなかった事。「べらべらべぇ~ら」は彼等がゆっくり話しているつもりでも「べらべらべぇ~ら」で、単語と単語が何処で区切れているのか、サーッパリわからない。「べら・べら・べら」と単語を区切ってくれた方が日本人にはよくわかる。
きっと「べらべらべぇ~ら」から重要な単語さえ拾えるようになれば100%とまではいかなくても、なんとな~く分かるのですが。

な~んて偉そうに書いてるけど、私だって英語にはいまだに自信が有りません。きっと自信がつく事なんて無いんだろうなぁ~。でも、「慣れた」かな?
言われた事が分からなくても、言った事が通じなくても、「ま、いっかぁ~」と思えるようになったし、よっぽど込み入った用事でない限りは、電話も嫌じゃなくなった。アメリカ人も怖くなくなった。時には自分から戦いを挑むがごとく、話しかける事もある。(確かにこれって弱虫の自分との戦いかも?)
それから、どんな対応をされよと凹まない!
そして何より、“分かりやすい英語”で話してくれるアメリカ人も見極められる要になった。(笑)
慣れるってそういう事・・・
コメント (14)
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