我が家から車で10分ほど行った所に、
オーガニックのお店がオープンした。
オーガニック食品を扱うお店は、何軒があったが、このお店ははるかに大きい。
種類豊富で新鮮な野菜や果物、お肉、魚をはじめ、お総菜コーナーやチーズ、ワイン、食の祭典と言う感じ(言い過ぎか!?)。
チョコレートディップや鎌焼ピザ、フードコートまで、とにかく居るだけで楽しい。
特に野菜は、シシトウや苦瓜、日本のキュウリまである。チーズも、何が何だか分からないくらい山積みしてある。
お総菜コーナーのお兄さんによれば、全国展開しているこのお店の中でも、この店舗はテキサスに次ぐ全米二番目の規模を誇るそうだ。
実は、以前住んでいた東海岸の街にあった”Bread & Circus”というオーガニックのお店も、去年訪れた時にはこのお店に変っていた。
このお店で買物していて楽しいのは、新鮮で美味しい食材が手に入る事も去る事ながら、お店の人が生き生きしていると言う事。アメリカ人と言うのは、もともと話し好きなのだろう。お肉やお魚、お総菜などはカウンター越しに担当の人に頼んで買うのだが、とても楽しそうに働いている人が多く、聞けばいろいろ答えてくれる。
まだ開店したばかりと言うこともあって、働く人同士も新顔同士。お互いに自己紹介しているのを見かけた事もある。
先日は、ちょっぴり暇だったのか、お肉コーナーのおじさん二人で、「Fresh Beef!! Fresh Beef!!」と呼び込み(?)をして二人で大爆笑していた。客の方は、かえってひいちゃってましたけど・・・。
前回駐在していた時には、先の”Bread & Circus”というお店によく通った。そこでもカウンターのおじさんは面白いおじさんぞろいで、今でも笑っちゃうようなエピソードがある。
当時小学校低学年だった息子は、そのお店のチキンウイングが好きだった。彼を連れて買物に行くとかならずそのチキンウイングを買っていた。ある日子供達を連れてお総菜コーナーを通りかかると、「チキンでしょ。」と、注文する前にパックされてしまった。子供達は試食のチキンをもらってニコニコだったっけ。
またある日は、当時まだ赤ちゃんだった末っ子がビービーお店の中で泣いて、肩身の狭い思いをしていると、お魚コーナーのおじさんが「どうした?」と聞いてくる。「うるさくてごめんなさい。お腹が空いたみたい。」と答えた。そしたら、そのおじさん、近くに居た若い店員を捕まえて、「こいつもよくおなかが空いて泣くんだよなぁ~。」と言うではないか。おまけに、その若い男の子も「そうなんだよ~。」なんて言ってる。子供が泣いて申し訳なく思っていた私は、少し気が楽になった。
今回もこのお店でこんなエピソードがある事を期待して、また通い詰める事にしよう。
ただ、気になるのがこのお店の先行き。
既に開店して3週間になるが、最初の週は新し物好きのアメリカ人でごった返し、2週目は少し落ち着いたが、まだコーナーによっては混み混みだった。3週目の今週は、だいぶ落ち着きを取り戻した様に思える。
お店においてある物も、少しずつ品揃えが変ってきている。開店してから2週間の間置いてあったグレープフルーツ大の卵は姿を消していた。なんの卵だったのだろう・・。ガチョウ!?
日保ちがしない上に売れ行きの悪い物、他の一般スーパーの方が安いため売れない物などは姿を消したり、仕入れが少なくなっているように思える。
また、買物客の買物量も一般のスーパーに比べると、はるかに少なめである。値段が高いのでおいそれとは買えないのである。
あれだけの規模で、生鮮食品やお総菜を捌くのはマネージャーの裁量が問われる所であろう。
この周辺にある小規模のオーガニックのお店にも徐々に客足が戻りつつある。
高級住宅街に位置する
このお店はきっと大丈夫そうだ。ただ、
ここはちよっと心配。開店当初からあまりフレッシュではなかったもの。
ここは、タイプが違うので大丈夫だとは思いますが・・。
今後の生き残り合戦の動向に注目したい。
そして、もちろんせっせと通い詰める事であろう・・・。