徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

土台作り?

2010年05月12日 | アメリカ歯科・医療事情
根管治療の後、今度は一般歯科に行って来ました。

今日は、根幹治療した歯を削り、きれいにして土台を作り、クラウンの型を取ってきました。
根管治療は、詰め物のシルバーを取り外すことなく、歯の真ん中から穴を開けて治療したので、もともとの詰め物はそのままでした。それを今回は、外したのですが、なかなか固くて、「ダイヤモンド」のドリルを使ったようです。
治療に当たってくれた女性の歯科医は、「壊すのもったいないわ」と言いつつ、頑張ってました。

そうそう、前回の根管治療の先生は、映画「ハリーポッター」シリーズに出てくる、バーノン・ダーズリーのような先生でした。失礼ながら、土地成金のイメージ。ちょっと怖い感じもしたのですが、治療が始まるや否や、声がとっても優しくなって、驚くとともに、プロだなんて感心していました。
それに、治療が終わってから医師の携帯電話の電話番号を渡され、何かあったらいつでも電話するように言われました。そういえば、私の治療が始まる前も、どこかから電話がかかってきていて、ずいぶん待たされたっけ・・。

一般歯科の先生は、若い女性。アレルギーがひどくて、気の毒でした。
私が免疫療法を受けたら今年はアレルギーがすごく楽だと話したら、とっても興味津々でした。なんでも、彼女は、「リンゴ」に対してもアレルギーがあるそうです。ジャムやアップルパイなど、火を通したリンゴは平気だけど、生のリンゴはダメなんですって。リンゴアレルギーなんて初めて聞きました。
でも、免疫療法ってしばらくは毎週注射を受けなきゃいけないし、注射をしてから20分ほど後遺症が出ないのを確認するため待機しなければならないので、「時間がとれないのよねぇ・・・」と残念そうでした。働く女性も大変ですよね。

というわけで、最後に狩り歯を入れてもらい、あとは約3週間後にクラウンが入るのを待つだけになりました。
かなりガッツリ治療をしてくれたようで、歯の付け根からの出血が多かったようで、真っ赤になってました。きっと麻酔なしでは耐えられません。麻酔するからこそ、こちらも痛みがなく、歯科医も思い切って治療が出来るのよね・・・と、妙なところに感心してしまいました。
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花粉!?

2010年05月07日 | アメリカ歯科・医療事情
そういえば、3月の末ごろから、周りでくしゃみをする人が増え始めました。私もいつアレルギーが始まるか、気になっていましたが、気がつけば、すでに5月に入り一週間経ちましたね。 花粉、飛んでるんですよねぇ。各地の花粉情報は、Pollen.comで。

今年の春は、鼻がむずがゆいことはありすが、特にひどくならず。ただやっぱり完全に大丈夫なわけでもないらしく、くしゃみが出て、三回だけ薬を飲みました。でも、それだけ。目のかゆみもほとんどありません。
去年は、夜は眠れないほどひどかったし、朝目を覚ますときには、目やにもびっしりで、目を開けるのに手で目を開けていたしまつでした。マスクも今一つ効果無く、「どうしたらいいんだぁ~」と叫びたい心境でした。
それに比べれば、今年は天国ですよ。毎週アレルギー専門医に通って、注射したかいがありました。

10月末から3月末まで5ヶ月間、毎週一回注射を受け、その後は、間隔を少しずつ空けてきました。
毎週通っていた注射が、3月末には2週間に一度になり、三週間に一度になり、来週は来週4週間に一度の注射を打ちます。その後は、どうなるのかな? いずれ、帰国すると続けられませんが。
30年前にこの治療を受けた人が、アレルギー症状が出なくなり、未だに大丈夫だというので、私もずっと効き目があるといいな。日本の杉にも。

そういえば、私の免疫療法と少し似通っていますが、一部の母親が「子供に予防接種を受けさせない権利」を主張しています。とある宗教の「輸血を受けない権利」にも似ていますが、どうなんでしょう。
国が管理してきたからこそ撲滅できた病気もあるし、一概には言えませんが、かかっても重篤に至らない病気でも予防接種を受けているケースもあると思います。
ただ、子供によっては、感染しやすい子供、感染したら重篤に至ってしまうような持病を持っている子供もいますよね。我が家は末娘がインフルエンザにかかりやすいので、毎年予防接種を受けていました。きっと、来年も高校受験なので、受けることになると思います。もちろん、学校などで定められた予防接種は、受けて居ないと、通学させてもらえないので、すべて受けています。
また子供の中には、持病を持っているために予防接種を受けられない子供もいますよね。しかも、その子は感染すると重篤になってしまうことも考えられる。そういう子が周りにいるとしたら・・・。例えば、我が子が病気になっていて、それと知らず、持病を持っている子供と接触し、その子が感染してしまったら・・。
あまたあるケース挙げればきりが有りませんが、果たして、単に家庭内の事だけと考えるか、集団社会の問題ととらえるか、難しいところでしょうね。
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根管治療 again

2010年05月04日 | アメリカ歯科・医療事情
三カ月毎に通っている歯のクリーニングに行きました。
夏には本帰国する予定なので、最後にクリーニングになるので、帰国前に気になるところは治してもらおうと思いました。引っ越しなどで忙しいときに、歯が痛くなるのも嫌なので。

前回のクリーニングの時に、指摘された歯周ポケットは薬が効いたのか、良くなっているとのこと、ホッとしました。
他にもう一ヶ所、歯茎が腫れているような気がしたので、見てもらいましたが、大丈夫でした。抗菌作用のあるマウスウォッシュを勧められ、そのサンプルとクーポンをもらいました。最近、歯ブラシを換えたのでそのせいかな
歯ブラシの件については、また今度。

もう一つ気になったのが、奥歯の鈍痛。日本で治療した歯で、金属の詰め物(filling)がしてありました。そこが温度に対しては敏感では無かったのですが、時々、噛むとちょっと鈍痛があったのです。ただ、痛みがずっと続くわけでく、気になったり、全く気にならなかったりだったりだったので、放置していました。
実は、この歯、横の方向にヒビ(crack)が入っていたので、1年ほど前から指摘はされていたのです。でも、"痛くなければ治療の必要なし"と温存していました。その時点では、痛みは全くなかったので。
それが今回、シビアな痛みではないにしても、時々痛みがあったので、この際治してもらうことにしました。

クリーニングの後のチェックは一般歯科の先生がしてくれるのですが、その後、根幹治療の歯科医にバトンタッチされ、見てもらいました。根管治療するかどうか微妙なところだったらしいのですが、帰国することともあるので根管治療までしてもらうことにしました。
今はどうかわかりませんが(少なくとも、私が日本に住んでいた時には)、日本では根管治療するのに何度か歯医者に通う必要があったように思います。きっと、帰国後は忙しくて時間が惜しいこともあり、根管治療が一回で終わるアメリカ式の治療を選択しました。

根管治療専門の歯科医に見てもらった後、受付に戻り根管治療の予約をすることになりました。
そこで、予約担当の人に、「明日の朝8時半は」と言われ、びっくり。「今、キャンセルが入ったのよ」って・・・。
アメリカの歯科医って、日本以上に混雑していて、なかなかすぐには予約が入れられない物なので、「あまりに早急すぎる・・・」と、ビビりな私は少々躊躇しましたが、次はいつ予約が取れるかわからないと思い、やるならとっととやってもらおうと、次の日に予約を入れてもらいました。

結局、とんとん拍子で治療は進み、次の日には根管治療を無事済ませました。後は、10日後に、一般歯科で型をとり、今度は詰め物ではすまないので、被せ物(crown)を作ってもらいます。

それにしても、今の歯の詰め物を見て、今通っている歯科医の方々、歯科助手の方々、「良くできてる」「奇麗だ」「どこで治療した」と絶賛しておりました。まるで、治療のために壊すのが惜しいように。それが妙におかしかったです。
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歯周病の薬Arestin

2010年02月03日 | アメリカ歯科・医療事情
先週、歯のクリーニングに行ってきました。いまだに三ヶ月に一度の頻度で行っています。
いつも何事も無く終わるクリーニングですが、今回は歯科衛生士さんが「おや」と言う表情をしていました。嫌だなぁ~と言う予感は的中してしまい、歯周ポケットが深くなっているところがあると言われました。

一番奥歯の歯周ポケットが、7mmになっていました。



図を見せられ、0-3mmまでが正常、3-5mmまでが要注意、5以上が歯周進行中となっていて、私の場合はこの図を越えていて、「何かしなきゃいけないって事なのよ」と言われました。このまま様子をみるという選択もあるけれど、デンタルフロスじゃこの深さまで届かないから奇麗に出来ないので、何かアクション、つまり治療が必要だという事でした。
そこで、勧められたのが、Arestinという抗生物質で、これを注射器のような物で歯周ポケットに注入するのだそうです。ただ保険でカバーされるかどうかは保険会社の判断次第で、自腹だと35ドルだと言われました。
また数年前にやったような、歯茎の手術はもうごめんと思っていたので、35ドルなら払ってもいいかなと思ったので、その場でこの薬を使ってもらいました。この薬を注入した歯で、1週間ほど固い物・粘着性のある物を食べない事、10日間はフロスをしない事、デンタルブラシを使わない事に気をつけるだけです。

さて、次回のクリーニングで緩和されているか楽しみです。もちろん、他の歯もしっかり歯磨きしなくっちゃ…。
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免疫療法

2009年12月04日 | アメリカ歯科・医療事情
アレルギーの専門医の所で免疫療法を勧められ、始めて約一ヶ月過ぎました。

最初の数ヶ月は、毎週医師の所で注射を受けます。その後は、二週間に一度、三週間に一度と間隔を空け、様子をみて注射をやめていくと言う方法です。注射の回数や感覚は、人それぞれアレルギー症状によって違うのだと思います。

毎週面倒…と思っていましたが、意外と時間を有効に使える事に気がつきました。
注射の予約は「何時」と決められていなくて、曜日によって違いますが、例えば、午前中なら朝8時半から11時半まで、午後は2時半から6時半までの間に行けば良いのです。曜日も、私は火曜日に始めたので火曜日に行く事が多いですが、前後二日間はずれてもいいそうです。今週は火曜日に行けなかったので、水曜日に行きました。

注射をしてから、万が一の事を考えて、待合室に20分程居なければ行けませんが、本を読んでいればあっという間。朝早く出掛ければ、それだけ早く行動出来、一日が有効に使えるような気がします。怠け者の私は、何もないと、朝からぼーっとして気がつくとお昼なんてこともよくあるので…。

注射した時に、2-3日その部分が痒い事と、ちょっと腫れる事を除けば、何事もありません。春に花粉がブンブン飛んだ時に、症状が出ない事を祈りつつ、真面目に通っております。
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歯列矯正 末娘の場合

2009年11月12日 | アメリカ歯科・医療事情
歯並び自体は悪くないのですが、小さい頃から、上下のかみ合わせが合っていないと指摘されていた末娘。とうとう、大人の歯も生えそろい、歯列矯正を勧められてしまいました。
周りの友達も、ぼちぼちブレースを付け始めているので、何の抵抗もない末娘。むしろ、自分から進んでブレースを着けたがっていました。

上の二人も歯列矯正をしているので、彼女だけにNOとは言えず、前向きに考えていたのですが、問題なのは日本への帰国の時期との関係でした。彼女も中二で、日本の高校に生きたいと考えているようなので、アメリカに居るのもあと1年ほど。日本に帰国するまでに歯列矯正が終わならない可能性もあります。
こちらの矯正医にその事を話すと、「日本にも良い矯正医が居るから大丈夫」とおっしゃる。「日本にどなたか知ってる歯医者さんはいるんですか」と聞くと、答えは「NO
こりゃ、自分で帰国した時の事を考えねば…と思った訳です。

数年前に私自身が抜歯して、インプラントするとかブリッジするとか心配した時に、相談にのって下さった歯医者さんに早速連絡してみました。彼の専門は矯正歯科ではないのですが、知り合いの矯正歯科医の方に聞いて下さいました。感謝。

結論から言うと、アメリカの矯正はアメリカで、日本の矯正は日本で、最初から最後までやった方が良いと言うのが結論でしょうか。やはり、それぞれの医師によってやり方も違うので、責任問題にもなりかねないと言う事です。
日本国内の引っ越しですら、歯列矯正は難しい場合もあるそうです。
・・・と言う事は、末娘がみてもらったアメリカの歯列矯正医のいい加減な事…。自分が儲かればいいと思ってるのかなぁ・・と、不信感を抱いてしまいました。

と言う訳で、末娘のアメリカでの歯列矯正は見送りになりました。日本に帰国して、また彼女が矯正したいと思えば、それは日本でやる事になると思います。まぁ、周りに誰もやってる人が居なければ、やらないんでしょうけどねぇ。
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H1N1予防接種

2009年11月11日 | アメリカ歯科・医療事情
末娘がH1N1の予防接種を受けました。

先週水曜日、掛かり付けの病院から電話がかかってきて、「娘さんに、H1N1の予防接種を受けさせますか」と言われました。前にも書いたように我が家の末娘は、よくフルーだの水ぼうそうだの流行り病をもらって来ます。基本的には、予防接種に頼らずに、体力増強に努めるとか、自己免疫力をつけるとか言った方法で防ぎたいとは思っているのですが、彼女の場合はそうも言ってられません。
考えが変わったら後でキャンセルも出来ると思い、いただいた電話で今週月曜の予約を入れておきました。

その次の日、学校からH1N1予防接種に関する手紙をもらってきました。
「学校で学校の時間内、または放課後に予防接種をするので、希望者は申し込み用紙を持ってくる事」と書いて有り、日時は「ワクチンが届き次第」とありました。また、医者や看護婦の保護者は、ボランティアしてくれると助かりますと言う内容も付け加えられていました。
学校で予防摂取をするとこういう措置は、アメリカでは珍しいのではないでしょうか。

末娘の病院での予約は月曜日だったので、学校での予防接種とどちらが先になるかと思っていましたが、今週から、続々と希望者が予防接種を受けているようです。学校によっては、先週既に予防接種を実施し始めた学校もあるようです。

予防接種は、鼻からのミストしか無いと思っていたのですが、「ミストと注射とどっちにする?」と聞かれ、迷わず末娘は「注射」と嬉しそうに返事をしていました。けして注射が好きと言う事でなく、ミストがそれほどまでに嫌だつたみたいです。
彼女いわく、「全然痛くなかった。効くのかなぁ~」だそうです。効いてくれなきゃ、困るなぁ~。

CDCでは、6ヶ月から24才までの子供と若者、妊娠中の女性、6ヶ月以下の子供の居る家族、医療従事者、学校関係者などに、優先的に予防接種を勧めています。
病院で、それ以外の年齢の人に対してはどうなのと聞いた所、今はまだだけど、時々病院に電話して聞いてみてと言われました。
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歯列矯正 長男の場合

2009年11月10日 | アメリカ歯科・医療事情
長男は、もともとそんなに歯並びは悪くありませんでした。日本でも歯列矯正を勧められた事もないし、歯並びを気にもしていませんでしたが、やはり完璧を求めるアメリカの歯科医からは歯列矯正医の受診を進められ、長女と共にブランを立ててもらいました。

長男の歯列矯正のプランは、至ってシンプルでした。単にブレースを着けるだけの歯列矯正でした。抜歯も顎の手術も必要ありません。ブレースは1年半着ける必要があると予定されていました。
歯並びに大きな問題なかったので、やらなくても…と思ってはいましたが、長女がする事もあり、一緒にと思ったのでしょうか、結局ブレースを着ける事を選びました。

予定よりも少し長引きましたが2年以内にブレースを外しました。が、終わってみたら、下と上の歯の中心が合っていない。結局、長女と同じ顎の手術を進められました。でも、長女の大変さを先に見ているので、彼は即座に「NO」と答えておりました。そして、「(歯列矯正)やらなくても良かったなぁ~」って…、遅すぎます。

彼の場合、ブレースがどうのこうのと言うよりも、歯磨きが面倒そうでした。ま、男の子ってそんなものなのかも知れませんが。
半年に一度のクリーニングに行く度に、衛生士のおばちゃんに怒られていました。ブレースを着けていると、フロスをするにも糸通しのようなものを使わねばならず、面倒なのは分かりますが、奇麗にしないと気持ち悪いですよね。それに、虫歯にもなりやすい。ブレースを着けている間の歯磨きは特に大事です。
それでも、もともと歯が丈夫なのか、虫歯には一度もなりませんでした。

それと、歯列矯正をしている間は、ほぼ月に一回の割合で歯列矯正歯科に通うのですが、通院も大変でした。長女と長男の二人一度に予約を入れられればいいのですが、微妙にスケジュールがずれたりして、習い事などの合間に予定を入れるのが至難の業でした。おまけに当時は、末娘がまだ小学生だったりして、彼女が家に帰る時間には誰かが家に居らねばならず、ほんとに忙しかったのを覚えています。
二人ともブレースが外れて、通院が終わった時に、一番喜んだのは子供達よりも、私の方だったかも知れません。
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歯列矯正 長女の場合

2009年11月07日 | アメリカ歯科・医療事情
我が家の子供達、不幸な事に、私に似て歯並びが非常によろしくない。
三人ともアメリカで歯列矯正を勧められ、長女と長男は実際に歯列矯正をアメリカで済ませて、日本に帰国しました。
三人のケースにわけて、歯列矯正の事をアップしたいと思います。

見かけ上、長女の歯並は問題があったので、日本に居る時から、一般歯科で歯列矯正の相談はしていました。
長女が小学生の時にかかっていた一般歯科には、週に一度歯列矯正の先生が来るので、診察を受けました。彼女が、小学校5-6年の時だったと思います。
診察の結果、通常アルファベットのUの形であるはずの歯並びが、長女の上のは歯Vに近い状態で狭いので、夜の間だけリテーナーと呼ばれる器具を着ける事になりました。医師の指示で、時々そのリテーナーの幅を広げていました。
長女が中学に上がり、大人の歯も生えそろい、いよいよブレースを・・・・と勧められた時に、恐れおののいたのか、周りで着けている友達が居なかったからか、長女はブレースを拒否したので、ブレースは着けず、日本での歯列矯正はそこでおしまいになっていました。

その後、中学三年になると同時に、15才直前にアメリカにやって来て、歯列矯正を勧められました。その時には、二つ返事で「やります」って、驚いたのは親の方です。
結果的には、日本でブレースを着けていたら、もしかしたら渡米前に終わっていなかったかも知れないので、結果オーライでしたが。

アメリカに再度引っ越し小児歯科に初めて出掛け、クリーニングと歯の検診をしてもった時に、歯列矯正医を紹介されました。歯列矯正医でプランを立ててもらっても、やるかどうか決めるのはその後でもかまいません。そのプランを見てから、どうするか家族で相談する訳です。

歯列矯正歯科でプランするにあたり、長女は既に15才になっていたので、これからどれだけ骨の成長を期待出来るかと言う検査をしました。とは言っても、単に腕のレントゲンから分かるのだそうです。その結果、ほぼ骨の成長は止まっているという結論が出、つまりは歯の成長、顎の成長も止まっているので、顎を広げる事は困難だと言う結果でした。
それより、なにより、もうちょっと背丈が欲しかった長女は、既にもう背が伸びないと言う事の方がショックだったようです。

結局、彼女に提示されたプランは二種類。
一つは単に歯並びだけを合わせるもの。下の歯並びに比べ上の歯並びが狭いので、下の歯は少し内向きに、上のは歯少し外向きにして、噛み合わせを調節すると言う物でした。
二つ目は、上下どちらの歯も垂直に並べ、最後に顎の手術をすると言うもの。
一つ目の案は2年半かかるのに対して、二つ目の案は2年と言う予測でした。また、どちらも7本も歯を抜かねばならず、かなり勇気の必要な決断だったにも関わらず、長女は二つ目の案、つまり7本抜歯をし、歯並びを矯正し、最後に顎の手術まですると言うものを選びました。

最初の抜歯は、とても大変でした。抜歯のおかげで、1週間も学校を休んでしまい、ある教科ではグループワークに出席出来なかったために、点数がもらえなかったなんてこともありました。その成績が、ずっと響いていましたね。
抜歯の傷が癒えてから、ブレースを着け、その後は月に一度ほどの割合でチェックに行きます。その度に、ブレースに着けているゴムの色を選ばせてくれるので、季節に合わせて色を変えて何だか楽しそうでした。

予定通り、ブレースを着けて1年半を少し過ぎてから今度は顎の手術の日程を話し合いました。
抜歯だけでも学校をかなり休んでしまったので、是非とも夏休みの間に受けなければならないと思いました。でも、その夏にはサマースクール、一時帰国等々、かなりスケジュールがつまっていました。それでもなんとか、学校が始まる10日ほど前に手術の予定を入れる事が出来ました。

顎の手術は、顎のジョイントを切って、噛み合わせが合うように調整し、またボルト留めすると言うもの。聞くだけで、ヒエーッと言う感じですよね。さすがに一泊入院と言う手術でした。
手術後は、しばらく大きく口を開けてはいけないし、噛む事も禁じられているので、食べ物もスープなど流動食でした。おかげで、ちっこい長女は更にちっこくなってしまいました。

夏休みの最終週に指定されたハイスクールのスケジュールのピックアップの日には行けず、休み明け直前にガイダンスに取りに行ったのですが、カウンセラーの先生方がとても気づかってくれたのが印象に残っています。
ハイスクール初日もまだ腫れがひがず、その年の学生証の写真は丸い顔の長女が写っています。
でも幸い、その手術後は良好で、かみ合わせもきっちり合って居るので、苦労したけど頑張ったかいがあったのではないでしょうか。

アメリカの学校で毎年一度撮影する個人写真。長女は、ハイスクールの間、四回撮る機会がありました。
最初の年は、写真を撮る事すら知らないで出掛けたので、歯並びもひどかったけど、ヘアスタイルから何から彼女の言葉を借りれば「miserable」でした。二年目は、しっかりとブレースが着けられています。三年目はブレースを着け、手術後の腫れた顔。最後の年は、ブレースも外され、まっすぐの歯並びで写っています。
これも彼女のアメリカでの歴史かも知れませんね。

長男、末娘の歯列矯正の話も、今後アップしたいと思います。
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アレルギー専門医へ

2009年10月23日 | アメリカ歯科・医療事情
前にもブログに挙げましたが、私はアレルギー持ちです。
日本に居る時には花粉症に悩まされ、ボストンに居た時にはそれもなく快適。オハイオに来る時には、ボストンと同じ快適さを期待してきたのに、逆に年がら年中アレルギーでした。特に冬は乾燥するせいも有り、頭皮までカサカサになり大変です。そして、現在住んでいるのフィラデルフィア郊外では、更に悪化…。

フィラデルフィア・センターシティーあたりはそうでもありませんが、郊外には木が沢山あります。ペンシルバニア州は「ペンの森」とも呼ばれていると聞きましたが、まさしく言い得て妙です。そのせいでしょう、春4月末から5月にかけてが一番ひどくて、くしゃみ・鼻水・目の痒みで、夜も眠れなかったりするのです。おまけに、アメリカでは「マスク」をしている人を全くと言っていいほど見かけないので、一人だけマスクをするのも気恥ずかしいです。

毎年、市販のアレルギーの薬を飲んでみたり、かかり付けの医者に薬を処方してもらったりしていましたが、去年・一昨年はそれも歯が立たなかったので、今年はまだ冬も来ていないけれど、早めに対策しようとアレルギー専門医に出掛け来ました。

病院では、医師の問診の後、アレルギーテストを受けました。オハイオでは血液検査で、13種類のアレルゲンを調べましたが、今回は腕に直接アレルギーのもとを着けて具合を見るスクラッチテストと言うものを受けました。それも、40種類
結果は、物の見事に、木の花粉に対してアレルギーが出ました。あまりにはっきり出たのでもう、先生も笑っちゃってました。後は、猫と埃に対しても少し。

まぁ、花粉は避けられないので、それを予防するため注射を勧められました。その説明が書いてある用紙をもらってきたので、それを読み解いて勉強しなきゃです。はい、もちろん英語で書かれてますから…。 もし、注射してアレルギーから逃れられるなら、試してみたいなと考えています。
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H1N1? その2

2009年09月19日 | アメリカ歯科・医療事情
H1N1であるかどうかは、CDC(Centers for Disease Control and Prevention/アメリカ疾病予防管理センター)からの検査結果を待つしかありません。検査してから結果が出るまでは、1週間弱かかると言う事でしたが、1週間経っても連絡が来なかったので、こちら側から掛かり付けの病院に電話してみました。
病院側も、「まだ結果が来ないのよ」と言う返事。末娘の場合は、それほど症状が重くなかったのですが、症状が重い場合は結果が分かった時には、手遅れなんて事もあるんじゃないかと思いました。
メキシコで多くの死者が出たのは、メキシコ人がめったに医者に行かないからだとか、メキシコの医療システムに問題があるからだとか言われていましたが、「アメリカの医療システムだって大丈夫なの」と疑問に思いました。

その頃、ちらほら日本でも感染者が出始め、みるみる増えてしまったのは、日本の検査期間がきちんと検査するからだ・・・なんて話しもありましたよね。この日までに検査しなければならないと言われれば、徹夜してでもきちんと仕上げる日本人と、出来ないものは出来ない、自分の仕事時間はここまでだと主張するアメリカ人の違いがここに出ているのかなぁ~と思いました。

ちょうどH1N1がアメリカで流行り始めた時期で、学校側の対応がとやかく言われていた時期で、ニュースでもよく取り上げられていました。ニュースで、「(H1N1が)流行っているのに学校を休みにしないなんて、学校側はどう考えているんだ」と訴える母親を見て、心配なら自主的に休ませればいいじゃんと冷めた目でいた私。学校側も、夏休みを目前に、色々とあるんだろうなぁ・・・と思って見ていました。
よく何でも学校側の責任にしたがる親が居ますが、その典型かと・・・。人によって、背景も違うし、考え方も違うし、私は日本人なので、異国の地で大声で主張したりはしませんが。

とにかく、もしH1N1にかかっているのであれば、学校側にも連絡する義務があるので、単に治ればいいと言うものでもなく、検査結果が出なければどうしようもありません。どうしたらいいか現地校のナースに相談しに行きました。
とにかく、結果が出たら連絡するようにと、学校の連絡先だけでなく、彼女の自宅の電話番号まで教えてくれました。やはり、スクールナースも"Swine Flu"と呼ぶのを嫌がっているようでした。言葉一つに神経を使うのがアメリカ人よねぇ~と妙に納得した私です。

結果が出るまでの間、末娘は学校には行けないし、行けたとしても最後の1日だけなので、先生方にそんな事情をメールしたら、「心置きなく休んでいいよ」と言う返事でした。中には、それまで末娘は好きではなかった先生が、とても心温まるメールを送ってくれたりして、嬉しくなったりもしました。
結局、最後の日に学校に行けたとしても、周りの生徒が病み上がりの娘を嫌がったりしたら、逆に末娘が可愛そうだと思ったので、お言葉に甘えしっかり休ませました。

面白かったのが、「他にH1N1に感染した生徒が学校内に居ますかという私の質問に対しての先生方の返事でした。
一人の先生は、「分からないけど、風邪をひいてる子は沢山居るわ。」と言い、もう一人の先生は、「居るのよ。今日から復活してるけど。」と。スクールナースは、「居ない」と即答。さぁ・・どれを信用するべきか。
ただ「居る」と答えたら、対外的に摩擦が生じかねない時期だったので、ナースの言葉には政治的なものを感じました。もちろん、良い人なんですよ。こんな時は、立場的に大変だなぁ~と同情してしまいました。私が学校側の立場だったとしても、あと数日で夏休みなんだから、無難に夏休みに入りたいですもん。

病院には、日本に行く直前にも確認したのに、結果は出ませんでした。その時には、とうの末娘も、熱なんか無かったようにピンピンしておりました。
すでに夏休みに入っていたので、ナースの自宅に電話して、「結果は出てませんが元気です」と伝え、明日から日本に行く事を伝えたら、「Have a nice trip!」と言われました。

日本では、先に報告しているように過ごしてきました。私達より先にアメリカに戻った夫が病院に確認した所、H1N1ではなく、単なるタイプAのインフルエンザだったそうです。・・・ここで、やっとホッとした訳ですが、逆にH1N1だったら免疫が出来て、この冬心配せずにすんだのに・・・などとも思いました。
夏休み明けに、一応ナースには報告しました。「よかったわね」と笑顔で応じてくれました。

日本でも、H1N1で亡くなる人が出始め、これから冬に向けて、気になる所ですが、情報に惑わされず、その都度きちんと落ち着いて対応する事が大事だなと思いました。少しでも体調が悪い時にはきちんと休む事が出来る勇気と、周りもそれを認める優しさが必要ですよね。

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H1N1!? その1

2009年09月18日 | アメリカ歯科・医療事情
6月の始めに、末娘が体調崩し、ひと足早く夏休みを迎えていると書きましたが、実は熱を出しN1H1を疑われていたのでした。
その時の病院の対応などをご報告しようと思います。

熱が出始めたのは、週末日曜の午後でした。熱が出ると言う事は、体の中で菌と闘っていると言う事だし、熱も38度を越える事はなかったので、すぐには薬を飲ませず様子を見る事にしました。
次の月曜の朝の体温も38度前後で、良くも悪くもならず前日と変わらない状況でした。もう少し家で様子を見てもいいかなとは思ったのですが、噂のフルーも気になったので、かかりつけの病院に相談して診察の予約をしました。

電話で「熱がある」と話したら、やはりフルーの事も考えて、「「関節は痛くないか」等と聞かれました。
少々咳が出るくらいで、熱以外の症状はなかった末娘でしたが、一応、受付を住ませてからは、待合室の隅っこで呼ばれるのを待っていました。そしたら、看護婦さんが見つけにくかったらしく、「あら、そんな所に居たのね。さがしたのよぉ~」と笑ってました。
熱があっても、特にいつもと変わった事はなく、一通り普通の診察を受けました。体重、血圧、体温を測り、診察室で医師を待ちました。

診察室に入って来たのは、CRNP(Certified Registered Nurse Practitioner)で、一通りの症状を聞いた後、やはり、「遠くに旅行した事はないか」「だれか同じ症状の人と接触していないか」と聞かれました。その後、「フルーの検査をするから、待っててね。私はマスクをするから。」と断ってから、部屋を出て行きました。『ここから後は、フルーを疑った診察に入る』と宣言されたようなものなので、患者の気持ちを考えているんだなぁと、感心しました。
戻って来た彼女は、やはりN64のマスクをしっかりとしていました。喉と鼻からサンプルを取り、これをCDC(Centers for Disease Control and Prevention/アメリカ疾病予防管理センター)に送って検査し、結果が出るのは、それから4-5日後と聞かされました。そして、検査結果が出るまで、外に出ないで家に居るように言われました。

一緒に暮らしている家族については、症状がない限り、普通の生活をしていてもかまいませんが、もし、何か体調に変化があったら、すぐに病院に連絡するように言われました。市販の解熱剤も、どれを飲ませればいいか支持を受け、薬局で購入して飲ませました。

現地校は次の月曜が最後の日なので、最後の週となるその週はテストやプロジェクト、イベントが満載だったのです。しかも、ミドルスクールの卒業式でバイオリンを演奏する事になっていた末娘。色んな事が気にかかっていました。
なので、病院から戻ってからは、年度末のテストの予定をどうするか、私自身の予定のキャンセルなどなど、あちらこちら連絡する所が山ほど有ったり、気にかけてくれる先生方とのメールの対応などで、あたふたとしてしまいました。

一部のテストを受け取りに朝から学校に出かけてみると、「明日から来られる?」と、末娘の友達からの優しい言葉。末娘に伝えたら、嬉しそうでした。でも、その友達の何人かは、咳をしていたり、声が掠れていたり・・・。けっこう風邪っぴきの生徒多かったです。「貴方こそ、気をつけなよ」と言っちゃいました。
薬を飲んだせいか、熱は下がりましたが、頭痛と鼻水が出始め、この辺で、やっぱり普通の風邪かなぁ・・・と思いましたが、万が一の事もあるので医者の指示には従わねばなりません。結果が出るまで、自宅待機です。

受信した次の日には、病院から電話が有り、「タイプAのフルーだとは分かったけれど、H1N1かどうかは分からない。その結果は出るのは3-4日経ってからわかるので、また電話します。まだ確か結果が出ていないのだから、パニックにならないで。」と言われました。特に、「パニックにならないで」とは、優しく力強く聞こえました。
また、私が"Swine Flu"と言っても、病院側は絶対に"Swine Flu"とは言わず、"N1H1"と呼んでいました。この辺りも、発言に対しての責任感を感じました。余談ですが、「その辺の政治家よりもよっぽどしっかりしているわ」と思ってみたり・・・。

つづく・・・
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アレルギーと闘う

2009年05月10日 | アメリカ歯科・医療事情
4月に日本から帰る飛行機の中で、今年のアレルギーが始まりました。持っていたポケットティッシュを使い果たし、フライトアテンダントからボックスティシュをいただいた。水のごとく、流れ出てくる鼻水・・・。あぁ~、情けない。

もともと、長男を生んだ18年程前からスギ花粉症になり、日本でも3月末からアレルギー症状には悩まされていました。それが、ボストンに住んでいた頃は全く平気で、オハイオに住んでいる時には、一年中アレルギー症状はあったけれど、そんなにひどくありませんでした。去年までは・・・。
去年、フィラデルフィア郊外にアパートを探しに来た時に、アレルギーがひどくなり、飲んだ薬のせいでやたら眠くて、移動の車の中で眠りこけていた自分自身を思いだします。その後、オハイオに戻ってからも症状は続いて、コーラスのコンサート前の忙しい時期に飲んだ薬が私に合わず、ふらふらになったりしましたっけ。
緑の多いペンシルバニア。この木の中にきっと私に合わない物があるのかも知れませんね。

それにしても、ホントにひどくて、市販の薬を飲んでも改善しないので、お医者さんにかかる事にしました。ちょうど、引っ越してから掛かり付けのお医者さんもまだ決めていなかったので、ちょうど良い機会でした。

病院では、今まで飲んだ薬が効かなかった事を話して、別の薬を処方してもらいました。目薬は今までの者で大丈夫なので、同じ物を処方してもらいました。
でもね・・・これが、意外と効かないのです。1週間飲んで様子をみてと言われたので、1週間経っても効き目が現れなかったら、また予約するしかないなと思っています。
ティッシュペーパーも、そんじょそこらのじゃ鼻が真っ赤になっちゃうので、クリネックスのウルトラソフト。あっという間に、一箱無くなっちゃいます。

そんなこんなで、夜もぐっすり眠れないので、今日は一日かけて家の掃除をする事にしました。私がそんな状態なので、夫も眠れないのでしょうね。家具を移動する時には、喜んで手伝ってくれました。
掃除をする時にしたマスクは今話題の(?)N95と言うマスク。でもこれ、大きいんですよ。それに、固定するゴムもずれる。まぁ、無いよりましなので、しっかり着けて掃除に励みました。

 

このマスク、もともと夫が持っていたもの。先日オハイオに行く時には、あまりに仰々しいので、近くの薬局で"ふつうの"マスクを探したのです。でも、2-3件薬局を探したのに、売ってなかったのですよ。結局このマスクを持って行ったのですが、空港では、だぁ~れもマスクなんてしていなくつて、使わなかったのです。アメリカ人の豚インフルエンザに対する認識なんて、こんなものです。日本では国内線でも、マスクしているのでしょうか?

とにかく、マスクをしてベッドの下も家中掃除機をかけ、寝具も洗える物は洗い、花粉除去に励みました。今日はぐっすり眠れるといいな。
コメント (6)
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警戒レベル

2009年04月29日 | アメリカ歯科・医療事情
豚インフルエンザが出た事は以前書きましたが、あれから豚インフルエンザに感染している人数が日に日に増え続けています。
今朝は、空港で感染を疑われたけれど、検査の結果感染していなかった人が二人と言う報道でしたが、夜になって大学生四人の感染が疑われていると言うニュース。感染が確認されるのも時間の問題だし、感染者が出るのも時間の問題のような気がします。

警戒レベルも、"3"から"4"に上がったと、昨日の報道で言ってしました。で、その警戒レベルって

レベル1(フェーズ1)
人への感染リスクが小さい

レベル2(フェーズ2)
人へ感染するリスクの高いウイルスが動物間で流行している

レベル3(フェーズ3)
動物間、動物と人間の一時的な感染
小集団への感染はあるが、地域レベルでの人から人への感染はなし

レベル4(フェーズ4)
人から人への感染が地域レベルで続く
世界的大流行の可能性は、中~高程度

レベル5(フェーズ5)
人から人への感染が、WHOが決める地域内の二カ国以上で続く
世界的大流行の可能性は高まり確実に

レベル6(フェーズ6)
世界的大流行
レベル5に加え、人から人への感染がWHOが決める他の地域の1カ国でも発生


記憶に新しいとろでは、鳥インフルエンザがレベル3でした。SARSは2003年12月にレベル3でした。
現在豚インフルエンザがレベル4に引き上げられたと言う事は、かなりのリスクがあると言う事でしょう。
日本の各企業も、海外出張を自粛したり、メキシコの駐在家族を呼び戻す事を検討したりしているそうです。

ヨーロッパやアジアにも感染の疑いのある人が出始め、これからの行方が気になる所です。一説によれば、この警戒レベルが5になるとも言われています。

ラジオで、アメリカ・メキシコ間の出入国を閉鎖しない政府が批判されていました。世界的に大流行してしまえば、更なる経済打撃も大きくなることは当然考えられます。数は減ったにしても、メキシコへ旅行する人が居なくなつたわけではなく、「楽しんでくるよ」という旅行者たち。その楽観的態度を改めるべきだと言っていました。テレビのニョースでも、カンクーンへの旅行者がインタビューされてました。

とにかく、何人亡くなったとか、感染したとか言うニュースにオロオロするよりも、しっかり手荒いするなど感染を防ぐ事が重要ですよね。あとは、何か症状が出たら、すぐにお医者さんに行く事ですね。
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豚インフルエンザ (Swine Flu)

2009年04月26日 | アメリカ歯科・医療事情
豚インフルエンザ(Swine Flu)と聞いた時には、「冗談でしょ」と思いました。いくら肥満大国になったしまったアメリカでも、そんなストレートな病名あり得ないって。でも、本当に本当。鳥インフルエンザの時と同じように、豚に感染していたインフルエンザが人間にも移ってしまってるんだそうです。
この場合の豚って、pigって言うのかと思ったら、swineなんですねぇ~。動物学用語らしいですね。ふ~ん。

カリフォルニア州とテキサス州で感染者が見つかっており、ニューヨークでも疑わしい症状の生徒が75人いるなどと言う報道もあるそうです。
私も、この時期アレルギーでくしゃみしてるので、豚インフルエンザと勘違いされそう・・・・。

総領事館のサイトでは、以下のように呼びかけています。どうぞ、皆様お気をつけ下さいませ。


豚インフルエンザに関するお知らせ
2009年4月24日
在ロサンゼルス総領事館

現在、米国及びメキシコで豚インフルエンザの発生について報道がなされています。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、4月24日15時現在(米国東部時間)、カリフォルニア州で6例、テキサス州で2例の豚インフルエンザの人へ感染が確認されています。
CDC(Centers Disease Control and Prevention)(クリックでCDCのサイトに飛びます)よりメキシコ国境周辺のカリフォルニア州及びテキサス州住民に対しては、下記の情報が発出されていますので、ご参考としてお知らせします。
(CDCよりカリフォルニア州及びテキサス州住民に対し、今現在はワクチンがないため、感染防止対策を実施することが重要であり、以下について推奨している。)

(1) 咳やくしゃみをする際にはティッシュで鼻と口を覆うこと。ティッシュはゴミ箱に捨てること。
(2) 頻繁に石鹸を使って手洗いをする、特に咳やくしゃみの後は徹底すること。
(3) 健康状態の悪い者に近づかないこと。
(4) もし健康状態が悪くなったら、仕事や学校を休み、家に留まり、他の者との接触を 避けること。
(5) 目、鼻、口に触れないこと。
(6) 呼吸器症状(咳、鼻水等)や、身体の痛み、吐き気、嘔吐や下痢など、健康状態が悪くなった場合は、まずはかかりつけの医師に連絡すること。かかりつけの医師がインフルエンザ検査をするかどうか決める。

また、WHO(世界保健機構)は、24日の記者会見において、過去数週間にメキシコ国内で豚インフルエンザの人への感染が疑われる症例が800件前後に上り、メキシコ市周辺を中心に60人前後が死亡した疑いがあることを明らかにしました。メキシコ市周辺で死亡した57人及び同国中部で死亡した3人が豚インフルエンザによる感染を疑われているとのことです。

コメント (2)
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