徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

Hair Donation

2006年05月30日 | 思った事
「髪は女の命」とも「髪は長い友達」とも申しますが、前にも書いたように、私の髪の毛は太くて多い。一言で表現するなら”剛毛”だ。美容師をしている従姉妹の夫から「美容師泣かせ」と言われるくらい、髪の毛が多い。ヘアカタログなんて見て「この髪形でお願いしまぁ~す」と言った所で、その通りになった事など一度もない。短くすればヘルメット、伸ばしたところで重いだけ。それでも、シャギーやレイヤーを入れてもらい、パーマをかけたりして、お金を費やしてきたわけだ。
母でさえ、「かつらでも作られればいいのにね」と口癖のように言っていた。実家に帰れば、「髪の毛結んでおかないと、家の中に落ちるでしょ。ほら!また落ちてるぅ~!」と母をご機嫌斜めにするこの髪の毛。

それがこの度、人様のお役に立つ事が出来た・・・と思う。
いつも行っている美容院で、病気の治療の為に髪の毛が抜けてしまった人用のカツラを作るためのDonationが出来ると聞いた。10インチ(約25cm)必要だと言う事で、しばらく伸ばしてきた。ちょうど暑くなってきた気候と、長く伸びた髪がウザくなった時期も重なったので、美容院に予約し、とうとうばっさり切って来た。

美容院では、鏡の前に座ると、必要な長さの所を輪ゴムで縛り、そして切る!普通は1本に結んで切るらしいが、私の場合は多いので二つに結んで二回に分けて切ってもらった。まるでお相撲さんの断髪式だ。美容師さんは「Yeah!」と大喜び。一応ヘアカタログなんて物も持って行っていたので、それを元にカットしてもらった。


カット前後の写真です。



Donationをしたと言う事で、カット代金は無料。チップだけ払った。カツラを作る団体は2つ有り(団体名忘れちゃったよ)、子供用のカツラを作る所と、特に年齢を定めていない所の二つから一つ選ぶように言われ、”私も母親なので”と言う理由から子供用のカツラを作る団体の方を選んだ。
今までずーっと役立たずの剛毛だと思っていた髪の毛が、少しでも役に立てるのかなぁと思うと、嬉しくて帰りはスピードオーバー気味であった。

また次にDonation出来る長さになるまでアメリカに居るかどうか分からないし、私自身が我慢出来るか分からないけど、出来る事ならまたしばらく伸ばして人様のお役に立てればと思ったりしている。
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DefTeck と edu

2006年05月28日 | 映画・テレビ番組・本など
皆で言おう歌おう本当は愛が足りないと
だからイヤなやつになっちゃうの
もっと必要とされたいの

自分の矛盾を肯定する大人だけにはなりたくはない
OH 尊敬する人よ 今日も我が友に贈ろう
共々いこう「自分以外 師匠」
すべての人々に感謝しよう


日本から買ってきたDefTechのアルバム"Catch The Wave"にはまっている。
こんなメッセージがあるなんて、世の中悪い方向に向かってばかりいるわけじゃないなぁ・・・なんて思ったりする。

先哲が残していったものは徹底的に悪を攻める勇気(それが慈悲)
相手の気持ちを分かろうとするその思い(同苦)
全ての者に平等に備わっているものこの命
目に見えてる世界だけがあるわけじゃないからさぁ
聞こえているだろう悲劇の音 嘆きの声
“どうせおれは”とかいうのやめて
1cm 2cmでも今いざ動け!


そしてもう一つ"edu"と言う雑誌も最近のお気に入り。内容からして、小学生(それも低学年?)の子供が居る親向けの雑誌。以前紹介した松上京子さんのエッセイも載っている。これは、タイトルからもわかるように教育(education)に関しての雑誌だが、学習に関してはもちろん、食事や生活全般について現在の親・子供達が忘れてしまつた事を思い出させてくれる。学校に関しても、私立受験を奨めるわけでもなく、公立校の良い所も認めると言う内容である。 
また、熱意ある現役の教師の方々が記事を書いていたりして、日本の教育も変わりつつあると希望を持ったりもする。教育が変われば、教育される子供、つまり未来の大人が変るわけで、ひいては日本社会全体が変わる事になるのでは!?
我が家は末っ子でさえ既に小学校高学年。今更この雑誌を読んで、少しでも実践出来た所でどうなるものでもないなぁ・・・と思いながらも、励まさせる思いがして読んでいる。このまま、経済的利益や一部の圧力に流される事なく、理想的な教育を語り続けて欲しい者だと思う。

理想を歌う曲や、理想的教育を語る雑誌が発行されたり、それを多くの人が聞いたり読んだりして、少しでも良い方向に社会全体が変っていけると良いなぁ・・・と、ぼんやり思ったりしています。
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スーパーサイズ・ミー

2006年05月20日 | 映画・テレビ番組・本など
2004年に話題になったドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」を見た。
監督自らが1ヶ月間マクドナルドだけを食べ続けると言う人体実験(?)を映画にした映画だが、見ていると単に”マクドナルド”だけを敵にした映画では無い事に気がつく。

マクドナルドなどのファーストフード業界、コカコーラなどの炭酸飲料業界がコマーシャルに費やす費用たるや何億円にものぼる。しかし、人体に最も必要なはずの野菜のコマーシャルなんて見た事があるだろうか”got milk?”と言う看板やコマーシャルはよく目にするけど・・・。この映画を見ても、マスコミに躍らされている人間の弱さを感じた。

今やアメリカは豊かになりすぎて、人口の6割が肥満という肥満大国になっている。昔は外食なんてほとんどしなかったのに、経済の発展と共に、今では週に何回かはファーストフードを食べ、週末ともなると何処のレストランも満員だ。食生活そのものを考え直す必要があるのではないか。

しかし、これは単にアメリカだけの問題だろうか?
肥満の割合こそ低いが、日本でも食生活が欧米化し、癌患者の割合は急増中。外食産業も盛んだ。「外見は痩せていても内臓肥満が増加中」とか「キレる子供は食生活が原因」なんていうレポートもある。

また、この映画の影響からかどうかは分からないが、つい最近アメリカの学校給食からポテトチップスなどを外す動きがあると言う記事を読んだ。コカコーラなどの炭酸飲料の自動販売機を学校から除去するハイスクールのニュースも話題になった。それも、行政側で決めるらしい。
確かにグッドアイディアではありますが、行政側がいちいち決めないと、やめられない物でしょうかねぇ・・・。
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ダ・ヴィンチ・コード

2006年05月13日 | 映画・テレビ番組・本など
5/20(土)、トム・ハンクス主演映画「ダ・ヴィンチ・コード」が世界同時公開になる。映画のサイトはこちら。公式ファンサイトはこちら
もちろん、トム・ハンクスは大好きだし、この本事態が話題作、映画の制作が発表されると同時に話題蒼然だったので、公開されたら観に行くつもりで、しばらく前に本を読んだ。

世界三大美術館のひとつというよりは、世界一と言ってもいいであろうルーブル美術館の館長が殺害される。そこから、美術とキリスト教がからんだ歴史的ミステリーが展開されるのだが、キリスト教に対する解釈がかなり一般に理解さている所とは違っている。そこで、アメリカの各教会ではこの物語についての講義が開かれている。また、各キリスト今日団体もこの物語に対して遺憾の意を表明している。
聖書とは不思議な物で、様々な解釈が出来る。だからこそ、聖書を元にした多くのカルトと呼ばれる宗教組織が存在するのだろう。

「ダ・ヴィンチ・コード」は面白く、一度読み始めたらやめられない。著者ダン・ブラウンの本は次々にベストセラーになっている。
現代社会は政治家が握っているのではなく、マスコミが握っていると言う見方もある。だからこそ、”話題作”と言うのは社会的にも大きく影響を及ぼすと恐れられるのだろう、賛否両論色々話題になる。

ただ、私が思うには日本語訳の「ダ・ヴィンチ・コード」の最後に奨められている、一般的な聖書を理解するための本も是非よんだほうがいいなぁ・・・という事。特に、日本では「キリスト教と言えば、クリスマス」くらいにしか認識されていないのではないだろうか。そこに来て、この映画・・・となると、どうも誤解されはしないかなと思うのです。聖書はいろいろ解釈があるのだ。
特に、阿刀田高著の「新約聖書を知っていますか」「旧約聖書を知っていますか」はお勧め。著者自身もクリスチャンではないし表現が面白いので、クリスチャンではない人でもおもしろおかしく読めると思います。また、「マンガ聖書物語(新訳編)」「マンガ聖書物語(旧約編)」なんてのもあります。
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楽しい ねるねるねるねのなかまたち

2006年05月10日 | お気にいり、色々
「ねるねるねるねるねってるかぁ~い!?」と呼びかける魔女のコマーシャルは、誰もが知っていると思うが、このお菓子が発売されたのは何年前だろう。
最初は「色からして、何だかやばそう・・」と思って、買うのを躊躇していたのだが、一度買ったら子供達は病みつき・・・。成分表示を見ると、そんなに悪い物も使っていないらしい。(こちらのサイト参照)

それから子供達は、実家の母からの宅急便へのリクエストはいつでも「ねるねるねるね」と答えていた。
 子供達 :「ねるねるねるね送ってぇ~、おばあちゃん。」
  母  :「ねるねるねるねる
 子供達 :「""が一個多いよおばあちゃん
と言う会話を何度聞いた事だろう。
当時近くのスーパーでも、もちろん売っていたのだが、母も孫達からの「ねるねるねるね、ありがとー」と言う声を聞きたかったのだろう、いつもたくさん入れてくれていた。
ここだけの話だが、上の二人も未だに「ねるねるねるねシリーズ」は好きだ。

今回の一時帰国で、末っ子がハマったのはもちろんその仲間達。


「つぶっち」(商品や作り方についてはサイトをご参照下さい)なるものを買い、毎日1つずつ楽しげに食べていた。彼女ももう10才だというのに、このお菓子に入ってくるタコの形のスポイトはお風呂でのおもちゃ・・・。付き合わされる私もたまった物ではない。


また、「フッテパットゼリー」なる物は日本から買って持って来た。これを昨日試したのだが、またまた感動の嵐。
容器の中に水と粉に入れると、パチパチ音がして、フタをしてフルとあっという間にゼリーになると言うもの。まるで、マジックか科学の実験のようだった。

アメリカにはこの手のお菓子は無い。自分で作るなんて"面倒"だからだと思う。せいぜいスティックタイプのビスケットをチョコやチーズにディップして食べるくらいの物だ。
日本のスーパーのお菓子コーナーでは、"おまけ付きのお菓子"が数多く並んでいるのにも感激したが、こんな小さな楽しみが好きな民族なんだなぁとつくづく思った。

そうそう、我が家への日本からのお土産は、ぜひ"ねるねるねるねシリーズ"をお願いいたします。
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デトロイト周辺

2006年05月09日 | 旅行記
3月のSpring Breakを利用して、ミシガン州デトロイト周辺まで行ってきた。
主な目的は、ふたつ。

一つはHenry Ford Museumに行く事。ここは、言わずと知れたアメリカの誇る自動車会社フォードが所有する博物館。大統領が乗っていた車や、列車、馬車・飛行機に至まで数々の展示がある。あ~、それなのに、家の家族が一番楽しんだのは、紙飛行機を追って飛ばすコーナーであった。






そして、もう一つの目的が、Sharmusicと言う楽器屋さんに行く事。アメリカは広いので通信販売が盛んだが、もちろんこのお店も大きな通信販売ネットワークを持つ。今回は弓を買いたかった事も有り、実際に試したくて行ってみた。予算を伝えると、個室に案内され、その値段の弓を10本ほど出してくれて、時間の許す限り試す事が出来た。30分以上かけて1本の弓を選んできた。
数年前に、息子のバイオリンを買う際にお茶の水の下倉バイオリンに行った時も、そのような個室が用意されていて、実際に何丁かばいリオンを弾いてみて選んだが、楽器と言う物は同じメーカーでもそれぞれ弾いてみると違う物らしい。それに、値段的にも高い物なので、おいそれと通信販売では購入出来ない気がする。







普段はあまり日本食レストランで外食をする事は無い我が家。でも旅行中となるとまた別で、あまりヘビーな物でなく野菜が取れる事等を考えると、日本食レストランに行く機会が増える。今回は、デトロイト郊外の日本人の多く住む町Novi(“ノバイ”と発音するらしい)と言う町にある、”味心(あじしん)”と言う、お寿司と麺のお店。そして、某自動車会社の事務所がある金色に輝くビルの隣の”武蔵(むさし)”と言う日本食レストランに行った。どちらも、なかなか美味しく、日本人の中では有名なので、けっこう行った事のある方が多いかもしれませんね。

デトロイトのダウンタウンはスラム化が進んでしまい、家や土地を持ちながらも住んでいない人が多く、それでも税金をかけられて困っていると言うニュースを泊まっていたホテルで見た。そう言えば、高速道路のそばに建つ家々は、ダウンタウンが近づくに連れて、窓が板で塞がれていたり、落書きされていたり、廃虚と化した家が多かった。ダウンタウンでは、一桁間違っているかと思うほど安い値段で、家が取引きされている看板を見かけた。昔は自動車産業で活気に満ちていたんだろうなぁ・・とアメリカの歴史の暗い部分を感じた。
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家庭内賭博!?

2006年05月08日 | オハイオ・お出かけ
どこかの誰かが、私が日本で「丁か半か」ってサイコロを振ってきたらしいなんて言っていましたが、実はうちの家族は"それ"らしい事がお好き。


3月末にデトロイトに行った時には、日本の雑貨屋さんで花札を見付けて思わず衝動買い。それから、しばらく花札にハマっていました。もちろん掛はなしでね。


そして、アメリカのカジノと言えば、ポーカー。テレビ番組にもなるほどの人気。こちらも、我が家で大人気。なぜかいつもついていないのは長女。たまには上の写真のようにたんまりと儲かる事も・・・。

ライフ(人生ゲーム)をやっても、家族全員”株券”(株券を買い特定の番号を決める。誰かがルーレットを回した時にその数を出すと、その番号の株券を持っている人はお金がもらえる)を買いたがったりするあたり、どうも”その筋”の血がこいのではないかと、今から彼等の将来を心配するのであります。
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日本社会の縮図

2006年05月07日 | 思った事
前回、2年ぶりの日本で「意外と日本って行けてるじゃん!」と思った事を書いたが、今回はその逆の事。
日本の電車に乗るとまさに現代社会の縮図だと思う事が多々ある。

まず、電車の広告。
相変わらず、目を覆いたくなるような雑誌の広告の見出しが堂々と書いてある。我が家の上の二人は小学高学年の頃、電車通学をしていた。彼等が毎日この公告の数々を目にしているのかと思うと、なんだか悲しくなった物だが、その公告の数々は今も変っていなかった。

そして、それとは逆に各駅のホームの看板は2年前とは少し違っていた。
それは、在宅介護関係の会社の看板が増えた事。それと、精神科クリニックの看板が圧倒的に増えていた。まさしく、高齢化社会と精神をやんでいる人が増えた事の現れではないだろうか。
先にも書いた経済社会の悪循環でも言うのだろうか、目まぐるしい商品開発の影で、ストレスを抱え精神を病んでしまう人が多い事が予測される。「そこまでしなくてもいいのに・・」とも思うが、そこまでしてしまうのが真面目な日本人なのだろう。

ところで、アメリカに発つ日の午前中、最後の買い物を楽しんで自宅に帰る途中の電車での出来事。
50代位のジャージ姿の男性が、赤ちゃんと2-3才の女の子を連れた30才くらいの母親に何かしきりに話している。その親子は座席に座っていて、その男性は向かい側に座っていたらしいのだが、その親子の近くに立って行ったらしい。
私達はけっこう彼等から離れていたのだが、休日の午前中とあって電車も空いていたので、男性が若い母親に話す内容はガンガン聞こえてくる。「日本の文科省が・・・」とか、現代の教育に関して何だかんだとけっこう小難しい事を話していた。ジャージオヤジの割に難しい事を言っているなぁ・・と思って聞いていた。母親も時々何か言っていて、彼等は知り合いなのかなぁ・・・と思った。
しばらくして、電車の車掌が「お客様、ご迷惑です。」と止めに入った。そしたら、その男性「俺の声が大きいってぇ~!?馬鹿にすんじゃねぇよぉ~!!」と言い返す。近くに座っていた女子高生は、「あの人(母親)、かわいそうだよねぇ~」とヒソヒソ。私も「確かにあのおじさん声大きいじゃん!」と思いつつ、見て見ぬふり・・・。結局車掌さんも諦め、持ち場に帰って行った。その間母親は何も言わず、何も態度に示さなかった。そしてその後も、その男性はその親子に「俺は迷惑かけてねぇよなぁ~」と言って話しかけていた。母親も何か言葉を返していたようだ。
私は知り合いを装って話しかけようか・・・なんて考えているうちに、目的地に着いてしまった。でも、よく考えたら、彼女もそのおじさんの言うことに対応していたし、べつに痴漢とかじゃなかった。車掌さんが来た時に、そちらに助けを求めようとしたわけでもない。
よくよく考えれば、私が子供の頃には、見ず知らずの他人でもそうやって電車の中で会話する事もあった。実際、現在のアメリカでは他人同士が気軽に話をする事もあるのではないだろうか。
そう考えると、その母親が本当に迷惑に思っていたのかは、疑問である。それは、彼女に聞いてみないと分からないのではないだろうか。また、誠実におじさんに対応していたその母親にはちょっと感心した。
最終的におじさんと私達は同じ駅で降りたのだが、降りると同時にその駅員が3人もホームに駆けつけて、おじさんを取り巻いた。その後の事は私は知らないが、なんとも悲しい気分だった。
立場によってとらえ方は様々だろう。もし、自分がその母親の立場だったら車掌さんが来た時にどうしたか?もし本当に迷惑だったら、そう訴えただろうか。そして、もし迷惑じゃなかったとしても、車掌さんに「大丈夫です」と言えただろうか。はなはだ疑問である。
でも、その電車の中の自分を含めた傍聴者全員が、何もアクションを起こさなかった事。これがまさに日本社会なのだなぁと思った。電車男がチヤホヤされるのも分かるような気がする。
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ニッポン チャチャチャ!

2006年05月06日 | 思った事
2年ぶりの日本はメッチャ新鮮でした。

まず、食べ物がおいしい!
私の実家では母が野菜を作っているので、旬の物は畑からとってきてすぐ料理する。旬の味、しかも採たてはやっぱりおいしい。アスパラガスも畑からとってきて、すぐに茹でて食べると甘味があってマヨネーズなんて要らない。
おまけに今は、山菜採りの時期。私の田舎では”さしぼ”と呼ばれる山菜がちょうど旬で、懐かしい香りとお袋の味を堪能してきた。
今までこんなに野菜や山菜がおいしいと思った事が無かったのが不思議だった。
また今回新幹線にも乗ったので、「駅弁」を食べる機会を逃すはずは無く、しっかり頂いてきました。ごちそうさまでした。

そして、日本の商品開発力にも驚いた。
留守番をしていた子供達のリクエストも有り、大手家電店に行った。店内で絶え間なく流れている曲をものすごくやかましく感じながらも、携帯電話やデジタルカメラの進化ぶりには目が丸くなった。お店に足を踏み入れると「いらっしゃいませ~」と頭を下げられ、「どもども」とこちらも頭を下げてしまったり・・・
ずらりと並ぶ、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話の新商品の数々に、浦島太郎子になった気分だった。実家の為に、FAXを購入したのだが、今は普通紙FAXが主流だそうで、感熱紙対応のFAXは一台しか置いていませんと言われ、浦島気分に拍車がかかってしまった。
この新商品発売の目まぐるしさは、家電のみならず、スーパーのお菓子売り場でも発揮されていた。店内に「新商品」とマークされた商品がたくさんあった。もう、お店のお菓子全部売って下さいと言いたいくらいだった。
このような商品開発に携わっている人は、どれだけ大変だろう・・・と思わずにはいられなかったが、期待する人がいるからこそ、どんどん開発する必要があるのだろう。「新しい物好きの日本人」そしてそれに対応する事が出来る能力を持っている日本人って凄いと思った。

日本への往復は、日本をハブにして中国・韓国に路線を持つ航空会社。
デトロイトまで約1時間、そしてデトロイトから約13時間の空の旅。ずーっと座りっぱなしで、「足がむくんだなぁ」と思ったら、太かっただけなんて言う話はさておいて、その飛行機の中での事。
シートベルトサインが消えて真っ先に、自分の席を離れて通路などでたむろするのは日本のお隣の国の方々。そして、あと30分で到着と言うアナウンスがあると、上の荷物入れから荷物を下ろし、着陸と同時にシートベルトを外す音・・・・。搭乗員から席に着いて下さいと注意されたり、入り口のドアが開く前に通路には列が出来る。しばらく前まで、世界の国々から恐れられたと言う、日本のとある団体旅行客のようでした。
そんなわけで、日本人のお客さんは少ないのかと思ったら、目立たないだけでけっこう乗っていたのですが・・・。日本国内に居ると、自分が王様のように振る舞う日本の若者でさえ、おとなしい物でした。けっこう場をわきまえてるんだと、ちょっと感心した出来事でした。



そうそう今年は、桜前線が私が帰るのを待つかのように私の地元で足踏みをしていて、満開の桜を見る事が出来たのも収穫の一つでした。(写真は実家のモクレンですが)
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