徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

愛してやまないKeith Lockhart

2008年02月29日 | お気にいり、色々
私が初めて音楽会と呼ばれる物に言ったのは、忘れもしない1998年1月3日のBoston Popsでした。前から3つめのテーブルのかぶり付きの席でした。軽食を食べながら聴けると言うコンサート形式でした。
そんな席でしたから、当時37才、指揮者のKeith Lockhartにすっかり魅了されてしまいました。

プログラムはアメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインの生誕100周年を記念したガーシュイン特集。
ガーシュインが残した自らの演奏のピアノロールをヤマハのピアノを使って現代に蘇らせ、それに合わせてオーケストラが演奏すると言う物でした。その時すでにガーシュインが亡くなって61年も経っているのに、ガーシュインの演奏が聴けるなんてすごいなぁ・・・と感心したのを覚えています。

久しぶりにBoston PopsのWebsiteを見に行ったら、Pops TVというのが出来ていて、ネット上で彼らの演奏を見られるではありませんか あ、聴けるですね。

最近、音楽に詳しい夫の影響もあって、知ったかぶりにうんちくを垂れる事もありますが、最初は音楽よりもこの指揮者Keith Lockhartに魅せられた私でした。
その彼も今年で、47才。年取ったなぁ~と思いましたが、相変わらず素敵です。

オルガンコンチェルト、次は・・・

2008年02月25日 | オハイオ・お出かけ
昨晩、地元オーケストラのコンサートに出かけてきました。

演奏された曲は、Elgar作曲「序奏とアレグロ(Introduction and Allegro) 作品47」、ブリテン作曲「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード 作品31」、そしてお目当てのサンサーンス作曲「第3番ハ短調 作品78『オルガン付き』」でした。
サンサーンスの「第3番ハ短調 」は別名「オルガンシンフォニー」とも呼ばれています。パイプオルガンのパイプは、教会等でよく見られるように、壁面にパイプがずらっと並んでいます。しかし、コンサートが開かれるシアターには、そのパイプが見当たりません。一緒に行った夫はパイプオルガンはどこにあるのか興味津々。会場のボランティアの案内役の人に聞いたところ、ステージ横のカーテンの裏に隠れていると教えてもらいました。
このパイプオルガンの音に包まれて、心地よい時間を過ごしてきました。

プログラムによれば、次のコンサートは広上淳一氏の指揮。曲もチャイコフスキー作曲「ロミオとジュリエット」「交響曲5番」、ジョージ・ガーシュウィン作曲「ラプソディー・イン・ブルー」である。どの曲も誰もが耳にした事があると思う。特に、日本ではテレビドラマ「のだめカンタービレ」のテーマソングとして使われ、マングースのかぶり物のピアニカの演奏とともに有名になった曲でもある。ま、その前から有名な曲ですけど。

また、この「ラプソディー・イン・ブルー」は、3/2のYouth Orchestraでもピアニストを迎えて演奏される。
詳細は以下。

日時・2008年3月2日(日) 午後3時より
会場・Capitol Theatre, Vern Riffe Center,(77 S High St. Columbus, OH)
入場料・大人$8、学生/シニア$5
プログラム
Golijov(コリホフ)作曲「Night of the Flying Horses」
Gershwin(ガーシュウィン)作曲「Rhaosody in Blue」
  ピアニスト・Caroline Hong(クリックでプロフィールへ)
Respighi(レスピーギ)作曲「Pini di Roma(Pines odf Rome)」


今回の、ガーシュインの「ラブソディー・イン・ブルー」とレスピーギの「ローマの松」は、ディズニーのDVD「ファンタジア2000」にも入っています。聞いていると情景が思い浮かぶような曲です。
また今回のコンサートは、プロの地元オーケストラと同じようなコンサート形式で、短い曲の後ソリストを迎えた曲を演奏し、休憩を挟み、4楽章に分かれているシンフォニーが演奏されます。長い時間演奏するという事は、かなりの集中力が要求されるようです。

これが今年最後のYouth orchestraのコンサートになります。
ハイスクール卒業とともに、Youth Orchestraを卒業する子供達もいます。経験の長い子では、3年生から入れるJunior Stringsからはじめ、10年間演奏した子もいるはずです。大学で音楽を専攻する子もいるでしょう。たとえ音楽を専攻しなくても、仲間と共に演奏したステージ、いい思い出になるといいなと思っています。

がんばらない老後

2008年02月22日 | 思った事
私の両親はもうすぐ金婚式を迎える。そんな彼等に先日、「がんばらない」と言う本を送った
50年間の間、彼等なりに大変な事もあっただろうが、今は毎日二人でケラケラ笑って過ごしている。

若い頃、私は少なくとも「良い娘」ではなかったと思う。
両親の気持ちなどこれっぽっちも考えず、自分のやりたいようにやっていて、結婚寸前まで反抗期が続いていたようなものだったと、我ながら反省している。最後は実家も両親も捨てるように家を出た。
あれから20年近くたって、両親も私も穏やかになったのかもしれない。

高齢化社会が問題視されてしばらく経つが、最後の最後はやはりしっかりケアしてあげたいと思う。
「『ピンピン、コロリ』と逝くから心配するなぁ~」と豪語しているが、最後は誰にも分からない。
せめてこれからの余生、"がんばらない"老後を楽しんで欲しいと願う。

やっと終わった歯の治療

2008年02月21日 | アメリカ歯科・医療事情
今年に入って、やっと歯の治療が終わりました。

抜歯した奥歯は、インプラントも奨められたのだけれど、その両脇も虫歯なのでクラウン、歯のない部分をブリッジにしてもらい一度に三本入れてもらいました。この真ん中は歯の根っこが無いので、毎回歯茎と義歯の間をフロスを使って掃除しなければならないのが、ちょっと面倒ですが。
私の場合インプラントしなくても、ブリッジにして両脇の歯で支えられるという事だったのですが、やはりあごの骨にボルトを入れるのはちょっと怖かったというのが正直な所です。

最初に詰め物がとれて歯医者に行ったのが、ブログによれば(笑)2004年の11月。
プランを作ってもらって治療を始めましたが、その時には問題になっていなかった所が、痛くなったり腫れてきたり・・・。結局、プランしていた治療プラスα全てが終わるまでに、3年以上かかりました。

一般歯科以外に、根管治療、歯茎の治療、奥歯の抜歯と、私の歯の治療に関わって下さった歯医者は4ヶ所。まぁ、私も歯医者にとっては、良いお客様でしたね。
夫の駐在でアメリカに来て、働く事は出来ないけれど、時間はたくさんある。そんなメリットを生かして、歯の治療に専念出来たので良かったと考えています。歯医者さん相手に英会話や自分の保険のシステムを学ぶ良い機会にもなったかも知れません。

これからは、定期的にクリーニングに通うのみです。歯や歯茎の状態の良い人だと、半年に一度でいいらしいのですが、私の場合は4ヶ月に一度です。
普段の歯磨きも丁寧にして、もうこんな大変な治療はしないようにと誓っております。

How to Look Good Naked

2008年02月16日 | 映画・テレビ番組・本など
大好きだった番組「Queer Eye for the Straight Guy」の新シリーズはもうないのかなぁ・・と残念に思っていたら、このFAB FIVEの中のCarsonが出ている番組「HOW TO LOOK GOOD NAKED」を見つけた。
「ありのままの貴方でいいのです」と言う聖書の中のメッセージが聞こえてきそうなこの番組だ。

自分のルックスにコンプレックスを持っている女性に、自身を持たせ、ダイエットするのでは無く、そのままの彼女を美しく見せる方法を教えるという番組。
最初に、下着姿で鏡に囲まれ四面楚歌状態にされる女性達。そもそも番組自体、台本があって、女性モデルや女優の卵なのかもしれないけれど、それでもその状況はプレッシャーだろう。そこで、自分の体の嫌いな部分を挙げながら、泣いてしまう女性もいる。
その後、下着選びでは、プロがアドバイス。体形に合った下着の選び方を教えてくれる。下着だけでこんなに見た目が変わるものかと驚かされる。
洋服を選んだり、エステに出かけたりと、コンプレックス解消のために街に出かける。Carsonと共に、ダンスをしたり、ビーチでパーティーをしたりする事も。
終盤、ヘアスタイリストの所で、最後の変身。ヘアスタイルを変え、お化粧をしたらもう別人である。
最後に、写真を撮るのだが、それがヌード。もちろん隠す所は隠すので、我が家では子供たちも一緒見ています。

最初の鏡の前の状態で撮った写真をダウンタウンのビルに写して、通りすがりの人の意見を聞くのだが、自分で思っているよりも巷の反応は好意的。本人は漠然と太っていると思っていても、待ちの人は「足のラインが奇麗」とか「バランスがいい」とか何か見つけて褒めてくれる。
最後に、撮った写真をまたビルに写して、今度は本人自身が通りすがりの人に意見を求める。「私なんだけど、どう?」みたいに。そこで直接褒め言葉をもらう事によって、ますます自分の外見に自身が持てるようになる。

まさに、Before and After、よくあるMake up 番組ではあるが、エスコート役がCarsonであるというのがこの番組の魅力だろう。
彼は、男性でありながら(ゲイなのだけれど)、下着姿の女性と居てなんら違和感が無い。しかも、足が太いだのお腹が出てるだの鏡の前で自分の体を卑下する女性に対して、彼女達の体に触れながら、「肩のラインは奇麗じゃないのぉ~」「股は太くても、膝から下はとっても奇麗よぉ~」とオネエ言葉で褒めちぎる。次第に女性も自信を持って行く。
エステやビーチには、ちょっと不思議な格好で同行して、面白い事を言いまくる。Carsonのような人が近くに居たら、楽しくて、毎日がハッピーだろうなと思う。

明らかに病的に太っていたりする場合は別だけど、人にはいろんな体形があって、それでいいという考え方。そして、そんな自分を卑下せずに、良い所に自信を持ってアピール出来るようなファッションを教えてくれて、そのままの自分自身に自信を持つ事が美しく見える秘訣だと教えるてくれる。
肥満大国アメリカも行き過ぎるとどうかと思うが、ダイエット番組ばかりが高視聴率を挙げ、猫も杓子もダイエットという日本でこそ、こんな番組が必要なのでは無いかと思ったりしている。

スロークックな日

2008年02月13日 | サバイバル in America
今日は悪天候のためNo school。
昨日から天気予報を見ては、「明日休みにならないかなぁ・・」と言っていた子供たち。バスドライバーも先生も「明日はNo Schoolになるかもね」と期待していたらしい。
現地校がある日には、ハイスクールに通う子供たちは早朝6時35分に家を出る。今朝は、そんな長女が6時前に私を起こし、「今日はNo schoolだって!」と言う。私はベッド中から、「んじゃ、おやすみぃ~」と手を振りまた夢の中へ・・・。
そんなわけで、いつもよりもゆっくり眠れた朝。得した気分。

予定していた事もキャンセルになり、子供たちとまったりと過ごす火曜日。
そんな時には、普段時間をかけられ無い食事に時間をかけよう・・・と、スローフードにする事に。

冷蔵庫を覗いたら、週末SAM'S CLUBで買ってきた、牛肉の塊がある。タマネギ、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、野菜もあるし、今夜はビーフポットローストにしようと思い立ち、作り始めた。
作り方はいたって簡単。いつぞやの母の日にゲットした、Staubと言うお鍋に材料を放り込み(一応手順みたいな物はあるけれど)、オーブンに鍋ごと入れて、待つ事3時間で美味しいポットローストが出来上がるはずだ。

出来上がるまでは、特にする事も無く、こうしてパソコンに向かっている。あとは、読書でもしようかな。
二階からは子供の弾く、けして上手では無い楽器の音が聞こえてくる・・・。あ、今日はレッスンの日だったっけ。
こんな風にまったりと過ごす雪の日が、けっこう好きだったりします。

写真は、以前作ったポークポットロースト。

「おぶぶ」のお茶

2008年02月09日 | お気にいり、色々

「京都 おぶぶ茶苑」の試飲会に出かけました。

10年前、日本茶の美味しさに見せられ、自ら栽培、販売をしている「京都 おぶぶ茶苑」の喜多さんと松本さんのお二人が入れて下さったお茶を頂きながら、栽培・生産の過程を教えていただきました。
私は毎日のように日本茶を頂いていますが、なんと日本茶に関して無知だつた事・・・。日本人としてちょっと恥ずかしく思いました。

お茶は、かぶせ煎茶と呼ばれるコクのある玉露に近い味わいのお茶、春と夏に収穫する煎茶、ほうじ茶、玄米茶等々、とてもたくさんの種類がありました。また柔らかい煎茶の出がらしの葉は、お浸しのようにして食べる事も出来ました。これは、新発見で、感動! 美味しかったです。

詳しくは、「京都 おぶぶ茶苑」のWebsiteをご覧下さい。(「京都 おぶぶ茶苑」をクリックすると「京都 おぶぶ茶苑」のサイトに飛びます) 彼等の日本茶に対する情熱が伝わってきます。
「日本茶の良さを世界に発信したい」との想いから、英語のWebsiteも立ち上げ、送料込みでアメリカでも購入可能です。
食の安全性が叫ばれる昨今、こうして生産者から直接購入出来るのは、安心で嬉しい事です。

海外に住んでいるからこそ、日本の事を想い、日本の事をより良く知ろうとしているような気がします。
日本茶と言う日本の文化、大事にしたいなと思いました。

You make my day!

2008年02月05日 | 思った事
お友達のTakakoさんから、こんなタグを頂きました。ありがとうございます。

来る3月で、ブログを初めて3年、2度目のアメリカ暮らしは4年になります。この間、いろんな出会いがありました。

そもそも、このブログを始めるきっかけになったのは、慣れない海外での生活をしている人を応援したいと言う思いからでした。そして、いろんな立場の人が居る中で、自分自身が与えられている恩恵に甘んじる事なく、日本人として恥じない日々を送りたいと思ったからでした。

思い起こせば、10年前に初めてアメリカ出生活を始めた時には、知人もおらず、右も左も分からない状態。「友達が欲しい!」と寂しさでいっぱいでした。英語が話せなかったので、日本人の集まる所には、1才になるかならないかの小さい末娘を連れて必死に出かけて行ったのを覚えています。だんだんワイルドになっていく末娘を抱えて、電車に乗るのも、買い物に行くのも、それはそれは大変でした。
1年、2年と生活していくうちに、生活にも慣れ、友人も出来ました。
でも場所柄、海外駐在・企業留学という形でアメリカで暮らしている人が多いので、出会いと別れは繰り返されました。

ある時、ふと無理している自分に気がついたのです。そんなに興味が有る集いでもないのに、友人恋しさに出かけている自分。手のかかる子供を連れてまで、時には子供達に我慢を強いてまで、時には一緒に出かける友人に迷惑をかけてまで、それは本当に自分がやりたい事なんだろうか?

そんな時冷静に周りを見てみれば、活発に自分の好きなバレエ、ゴルフ、英会話などなどに没頭し、その中で友達が出来ていく人達が居る事に気がつきました。そんな彼女達を見ていて、友達は無理してまで”作るもの”ではなくて、自分らしく生活していればいつの間にか”出来るもの”なのではないだろうか?と思い始めたのです。
と同時に、必死に「友達を作らなきゃ」と思って無理をしていた自分に気づき、そんな肩の荷が下りたような気がします。
子供たちを私の歩幅に無理に合わせる事はない。自分の身丈に合った生活をしていれば、無理しなくても一緒に居られる友達が出来る。そう思えました。

だから、2度目のアメリカ生活は、そういう意味では肩に力が入っていません。
肩に力を入れずに、日々反省を繰り返す毎日では有るが、そのつど悩みながら自分で出来る事を選んでで過ごしている日々。無理をせず、かといって怠けすぎもせず。
そうしている間に私の周りには、素敵な人達が居るなぁ~と、このタグを頂いた時に、改めて思いました。

子供の年齢や生活している環境は違っても、それぞれが精神的に自立していて、人との違いを認めあえる人達。かと言って冷たいわけでなく、何かあれば他人の立場に立って物事を考えられる人達。何事にも誠心誠意つくす人達。常に向上心を持って努力を惜しまない人達。心遣い優しい人達。私自身がこうなりたいと目標に出来るような人達ばかりです。
もともと人と話す事は好きなので、会った人達からいつもエネルギーを貰っているような気がします。けして友人が多いわけではないけれど、会うたびに刺激をくれる、そんな人達に恵まれているように思います。そして、これからもそんな出会いがあるかも?
もしかしたら、今アメリカに住んでいる間だけかもしれない。日本に帰ったら住む所もきっと離れてしまうのでしょうけれど、それでも、大事にしたいと思っています。そういう意味で、メールやインターネットって便利なツールだなと思います。

そんな今までの人との出会いに感謝しています。
私の友人でいてくれる人達、そして、こんな私のブログを読んでくれている人達すべてに、このタグを送りたいと思います。