『福運集団の社長奮闘記』

私が感動した事・驚いた事・日々感じた事をたくさん綴っていきます!

住まいの原点!竪穴式住居

2010-06-21 22:32:09 | Weblog
蘇る、先人の知恵とパワー!










 先日の吾北村での、天空の古民家の、完成見学会には大変に多くの方々が、雨にも関わらず、また山の中の、てっぺんまで見に来ていただき、大好評の見学会を無事終えることができました。本当にありがとうございました。三十数名の方々からのアンケートも頂き、80名近くのご家族づれの方々に来ていただきました。



 こうした古民家の人気の、奥深さを教えて頂きました。こうした古民家の、住まいの原点とも言うべき、竪穴式住居について、先日の話の続きをさせてもらいたいと思います。



 前回は、竪穴式住居の室内になる部分の床に、穴を掘り丸太を切って、柱を建てるところで終わっていましたが、そこから次の作業を、進めていきます。




(柱を建てると、その柱に梁を掛け、荒縄や木のつるで縛って行きます。)




(柱と柱の間に梁を掛け、その梁と柱をしっかりときん結して行きます。この当時から、大工の仕口やホゾ、継ぎ手などが、出来上がってきたようです。)





(木を仕口で組み合わせた上に、さらに木のつるで固く縛って行くのです。力が要ります。このようにした古代人は、仲間や子供たちに、行動を通して家の大切さや、命を守ることの重要性や、人間の本当の幸せが、自分が人の役に立ち、喜んでもらうことだと、自然な形で学びとって行くのです。)






(柱と梁をかけ終わると、次はたる木をかけていきます。足元をしっかりと地面に埋め込み梁とたる木を、結わえ縛って行きます。)






(室内に当たる土間の中心に、穴を掘り石を並べて囲炉裏を作ります。一家がこの囲炉裏を囲んで、食事をしたりコミュニケーションを交わしていたことでしょう。不思議なのは、直径3、3メートルの小さな住居ですが、出来上がるとその空間は、狭くは、感じないのです、いやそれどころか、皆が寄り集まって囲炉裏を囲み団欒をすることで、仲間意識が高まり安心できるのです。そして癒されます・・・。)




(たる木の根元をしっかりと固めつつ、雨水が入ってこない様に土を盛り外部の水の流れを作ります。自然への対応の仕方をこんなことからも、学んでいくのです。)






(そうして、竪穴式住居の骨組みは完成をしました。あとは茅を葺く為に、下地の竹を40センチピッチに取り付けて、それにからめて、茅を縄で編んで止めていきます。この茅を大変多く使います。不思議なのは、煙や空気は、カヤの隙間から抜けていくのですが、雨は入ってきません。そしてその中は、真夏であっても、本当に涼しく、冬は本当にあったかいのです。ここには、素晴らしい、先人の知恵が、詰め込まれているのです。人間の五感に働きかけて、癒しと安心感を与えてくれるのです。)





(そのようにして出来上がった竪穴式住居ですが、この素晴らしさは、こうして作っていくプロセスから、数多くの事を学ぶのですが、それ以上に、こうして完成をした竪穴式住居での、居住体験こそが、身でもってこの竪穴式住居の、先人の知恵の凄さを知り、気付かされるのです。)





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