三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

最後はヤッパリ、消防団!!

2006年01月25日 08時20分45秒 | 社会、政治、三重県、議員
 一昨日の奈良での「近畿2府7県議長会」の歓談の場で、兵庫県の副議長と隣り合わせに座った。話題は自然に11年前の「阪神淡路大震災」の話に・・・
 副議長の地元はアノ「大震災」の震源地である「淡路島」だそうで、地震が起きたときは爆弾でも落ちたかと思うほどの衝撃で飛び起きた!とのこと。そのときの地震は横揺れではなく、縦揺れなので「ユッサ、ユッサ!」と揺れるのではなく「ドッド~ン!」と足元から上につきぬけるような衝撃が走ったそうである。
 ただ、不幸中の幸いと言うか?隣町は真っ暗になったそうだが、副議長の町は「電気」が切れずに、明かりが確保出来たので、なんとかあたりの状況が掴めたとの話である。
 それからが大変で、倒壊した家屋からの救出やアチラこちらから一斉に起こる火災の消火作業に追いまくられ、文字通りの不眠不休の状況が続いたそうである。
 こんな話を聞きながら、今まで不勉強で知らなかった幾つかの点を教えてもらった。
 その一つは、こんな時の消火には「消化剤」が使えない!と言うことである。つまり、燃えている家屋、倒壊している家屋の中に、まだ救出を待っている人がいる可能性が高いので、もし「消火剤」を使うと、その人たちを窒息死させてしまうオソレがある。・・・「消火剤」は空気を遮断して消火する機能をもっている。
 もう一つは、地元「消防団」の活躍である。副議長の地元は漁師町で、比較的小さな家が密集している地域だそうだが、その地域が一面、崩壊してしまい、まさに何処がどこか?判らない状態に陥ったとき、大活躍したのが、「消防団」だったそうである。
 地元に密着していると言うか?地元の事情に精通している「消防団員」は、崩壊した地域にあっても、「どこがどの家で・・・」と言うことが理解できるし、「コノ家」は「一人暮らしのおばあさんがいる!」とか、その「おばあさん」が「どの座敷」に寝ているか?まで熟知しているので、極めて効率的に、かつ効果的に救出作業ができたとのこと。しかも、自分の家が罹災しているにもかかわらず、他人の家の消火、救出活動に走り回っている姿は感動ものであったそうである。
 「最後に頼るのはやはり、地元ですよ!」・・・「防災対策も選挙と一緒です!」と大笑いをした訳であるが、副議長の地元でも少子高齢化の影響もあり、「消防団」の高齢化、人手不足が懸念されているとのこと。
 
 選挙はともあれ、災害はイツ起きるか判らない!平素からの備えが重要・・・やっぱり、選挙と同じか???