三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

出口はどこ??具体的に言え!!

2006年01月23日 05時46分58秒 | 社会、政治、三重県、議員
 公共工事の「質」を確保するためには「入り口」論より「出口」論の方が大切であると書いたところ、二,三の方から「そんな抽象的なことを『議員』?が言っていてどうする。もっと具体的に言え!」とお叱りをいただいた。
 そこで、もう少し具体的に「出口」での検査のあり方を書いて見ます。
 そもそも、現在、県「県土整備部」での仕事の大部分は「発注業務」である。このことは単に県だけではなく市町村の「土木・建設」部、課でも同じであるが、一つの事業を企画すると、まず「コンサル」なりに調査を「発注」する。次いで、その調査結果を基に「基本設計」、「実施設計」等を「発注」し、積算をして「入札・契約」と言う形で「工事」を「発注」する・・・これが「土木・建設」部、課の主要業務の実態である。
 言い換えれば、「調査」「基本設計」「実施設計」「工事」などをコトゴトク外部に「発注」している・・・外部委託をしている「県土整備部」に厳密な意味での「中間検査」「完成検査」が出来るだろうか?と基本的な疑問を持っています。それなら、いっその事、「検査」業務も外部に「発注」をして、厳格な「検査」をしてもらったらどうでしょうか?その代わり、その「検査結果」のリスクもそこにシッカリと持ってもらう・・・そんな仕組みにしてはどうか?と言う提案である。
 そんなことをすると、今回の「耐震強度偽装事件」ではないが、民間の検査組織では「利益優先!」「効率優先!」で、厳格な検査をしないのでは・・・との声が聞こえてくるような気がしますが、私が提案する「民間検査組織」は従来ある役人天下りの「半官半民」の検査組織ではなく、「保険保証会社」が依頼する「検査組織」を意味しています。 少し具体的になってきたでしょう??
 そして私がここで言う「保険保証」とは、今まであった「工事保険」とは違い・・・従来は工事請負会社の倒産などで「工事の継続」が不可になったとき、その保証をする「保険」であったが・・・「中間検査」や「完成検査」の「結果」を「保証」する「保険」を意味しています。
 つまり「設計内容」や「工事内容」また、それを見逃した「検査」に起因することにより生じた「損害」を補償する「保険会社」自身が依頼する「検査」であれば、より厳密な検査が実施されるであろうし、万が一、検査を潜り抜けた原因により「損害」が生じたときも、その補償に「税金」を投入することなく、被害は「保険金」でまかなわれることになる。
 そんな「保険契約」を「工事請負会社」に義務付けた上で「工事発注」をすると言うことである。そうすれば「出口」で厳格にチェックされるので、当然のことながら工事の「質」は相対的に担保されることになる・・・なかなかイイ提案でしょう??

 まあ、いろいろ書いてみましたが、ほとんど思いつきです。でも、思いつきでイイのです。

 先日、聞いた犬山市長の言によれば「官僚はオーケストラで議員はジャズだ」そうです。つまり「オーケストラは楽譜どおり演奏する」が「ジャスは即興で演奏する」との意味。  議員は「思いつき」で発言することに存在意義がある?と言う事か???