三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

リーダーシップが問われています!知事殿??

2006年01月19日 06時10分15秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は「予算・決算特別委員会」。来年度予算についての「総括質疑」が知事はじめ県執行部幹部職員出席の下、開催された。一番バッターは「新政みえ」のO議員である。いつもながらの訥々とした語り口であるが、質疑、質問の切り込みの度合いは鋭い。直球勝負!と言う感じで、県が毎年、実施している「1万人アンケート」と「来年度予算要求状況」との関係を質した。
 「1万人アンケート」によると、県民の皆様が重要かつ不満足と感じていることは「地域防犯体制」「雇用問題」「防災体制の整備」の三点だそうである。この要望が高いが、満足度が低い課題が、どう来年度予算要望に反映されているのか?また、知事はどのような「指示」を出しているのか?・・・と、まさに「知事」の「リーダーシップ」」の在りようを質問した。
 これに対して知事は防犯体制の充実に関しては「スーパー防犯灯」の設置や警察官の増員など昨年来行われている施策の説明にとどまり、また、「雇用問題」では北勢は製造業を中心に元気であるとか、東紀州、伊勢・志摩などは観光プランを実施するとかの表面的解説に終始し、「雇用問題」の本質・・・例えば、地元雇用が少ないことや派遣、パートなど正規雇用に結びついていないことへの言及はなかった。
 さらに各施策の進捗度がCやDである「地震」「交通事故」「医療」「中小企業地策」関係予算に関して「各部局の方で考えている」と答弁するに至っては、驚きを通り越して、ガックリとしてしまった。
 ここでO議員が聞きたかったことは、県民の皆様の要望は高いが満足度が低いこれらの課題や進捗度が思わしくないこれらの施策対して「知事のリーダーシップ」がドウ発揮されたのか?そして、その結果、どのような「施策」や「対策」が考えられたのかであり、従来の施策の説明を聞こうと思っていたわけではないし、いわんや、「各部局の方で考えている」と言うようなアナタ任せの答弁を求めたわけではない。
 今年は年度末までに解決したり、その方向性を明らかにしなければならない「緩和ケア」問題や「企業庁のあり方」「環境保全事業団経営健全化」などの課題が山積しております。まさに一つひとつが「知事」の「リーダーシップ」を問われるモノばかりです。
 今、県政に必要とされているのは「各部局の方で考える」ことではなく、「県の所有者」である「県民」の「考え」を知事自身がどう考えているのか?そのためにどう行動しようとしているのか?であり・・・言い換えれば、「ガバナンス」が問われているのではないでしょうか?

 それとも、知事と私では「ガバナンス」の理解が違うか???