三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

設置者責任?管理者責任?議会責任?

2006年01月06日 05時58分38秒 | 社会、政治、三重県、議員
 昨日は、午前中が「四日市商工会議所賀詞交歓会」、夜が「桑名商工会議所賀詞交歓会」と一日に二回の「商工会議所賀詞交歓会」があり、出席をした。両会場ともナカナカの賑わいで、やはり少しは景気が回復してきたのかな?と思わせるところもあり、正月らしく華やいだ雰囲気を醸し出していた。
 そんな正月の「お屠蘇気分」を吹き飛ばしてしまったのが、企業庁長からの電話であった。午前中の「四日市」を終わり、例によって「新年の挨拶廻り」に精を出していた昼過ぎ、「RDF事故による書類送検が決まった」との企業庁長から一報。
 事故から相当、時間が掛かっていたこともあり、「何時になったら『刑事処分』が決まるのか?」との思いがあったが、現実に「業務上過失致死傷」などと言う言葉を耳にすると、改めて事故当時の生々しさが蘇えって来た。
 当然、これから「検察」の手に渡り、調べが進むこととなるわけであるが、その結果如何で、「事故による損失」の「負担割合」にも影響が出てくるだけに、今後の進展を注視していかなければならないと思います。
 今回の「書類送検」の特徴は「設置者」である「企業庁」、「管理者」である「富士電機」そして消火作業に当たった「桑名消防」それぞれに「予見可能性があった」ことを指摘した上で「過失責任」を問うていることである。
 とりわけ、「爆発事故」そのものを未然に防止すると言う意味からすれば、「企業庁」と「富士電機」の責任は、おのずから大きいものがあると言えるのではないか?と思いますし、今回、「設置者」と「管理者」の双方に「過失責任」が問われていることにも注目しなければならないと思います。
 改めて言うまでも無く、先の定例会で議論になった「指定管理者制度」における問題点とも共通してきますが、「設置者」が「管理者」に対して、第一義的に責任を持ち、「議会」に対しては「設置者」が「管理内容」について「説明」をし、その「責任」を持つと言う「総務局」の考え方が、必ずしも「正しい」とは限らないことを、今回のことは示しているのではないでしょうか?

 また、その一方で「議会」の「責任」も、問われてくると思います。「RDF]の事故そのもののほとんどは「執行」上の「過失」であるとは言え、「監視・評価」機関としての「議会」の「責任」は、厳しく問われることになるのではないか?と思います。
 「執行部」が「提供」する極めて「限られた」情報を基に、審議するわけですから、現状ではどうしても、その「監視・評価」の権能に一定の限界があるのはやむを得ないことではありますが、その「限界」を乗り越える「努力」をどこまでしたか?は自省する必要があると思います。

 これらのことを考えると「指定管理者」に対する「議会」の対応も、「設置者」「管理者」双方を「議会」が直接、「監視・評価」することが、議会の「責務」を果たす意味からも求められて来るのではないでしょうか?
 また、また総務局長の「意見」をお伺いしなければならないことに・・・???