6月10日から公開の「インサイド・マン」の感想です。予告編を観た時に、デンゼル・ワシントン/クライブ・オーウェン/ジョディ・フォスターと言う、主役級のキャストを揃えた作品だったので、「面白いに違いない!」と、期待して観ました。
■ストーリー抜粋≫
【白昼のマンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。頭脳明晰な犯人グループのリーダー・ダルトン(クライブ・オーウェン)は、50人の人質全員に自分たちと同じ服を着せる陽動作戦に出る。人質と犯人の見分けがつかない以上、突入は不可能。犯人グループから“型通り”の要求はあったものの、現場は膠着状態に。指揮を執る敏腕捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)も、まったく焦りを見せないダルトンの真意をはかりかねていた。そんな中、銀行の会長(クリストファー・プラマー)から“特別”な依頼を受けた女性弁護士(ジョディ・フォスター)が現場に現れる。】
■感想です。≫
映画を観て、「期待通り!」と感じるか、「期待を裏切られた!」と感じるかは、何を期待していたかに掛かってきますが・・・”アクション超大作”を期待して観た人には、「ダイハード」の様なド派手な爆破シーンや銃撃戦が有る訳ではないですから期待はずれ度が高いと思います。でも、派手でアグレッシブな展開が無いと言うだけで、退屈で見応えのない映画と言うものではないですね。
この映画の場合は、「ルパン3世」的なコミカルっぽい(と言っても、「ピンク・パンサー」ほど壊れてはいない)憎めない犯罪者で、一つ一つの場面を追いながら、観客がこの場面が、後にどう繋がっていくのか?と言う、推理を楽しめるスタイリッシュなクライムムービーに仕上がっていると思います。もちろん、現実の緻密な捜査では逃げられないとは思いますが、そこは映画ですから!「それを言っちゃぁおしまいよ!」と言う事で!
話の中心は、銀行強盗団と警察が、銀行内の人質救出の為にやりあうと言う普通にありがちな展開プラス、一人の人間の過去に隠されていたある重大な秘密が絡んできます。そして、表面上は、誰も被害者を出さず、犯罪集団の実像すら警察に暴かれる事なく、殆ど非暴力で完全犯罪を成し遂げてしまうと言う、最近の映画では珍しくバイオレンスシーンは殆ど観られません。
難を言わせて貰うと・・・まずオープニングの音楽が私には理解できませんでした(苦笑)。観た方はもちろん分かると思いますが、何と言うか・・・インド映画を髣髴とさせる音楽なんですよ。それがどうも合わないように感じて、最初「この映画大丈夫!?」って思いましたもん!えっ?インド映画のノリで行くの?この映画!まさかマハラジャが出てきたりして?なんてね。どなたか、あのオープニング曲の持つ意味を教えて頂けたら幸いです(笑)。
それと、ちょっとあぶない捜査官フレイジャー役のデンゼル・ワシントンは、最近こう言う一歩間違えば犯罪者!的なチョイ悪刑事役が多いですね。デンゼル・ワシントンは好きな俳優さんの一人なので良い味は出していましたが、ちょっとくずれすぎ!デビュー当時は清楚で理知的でシャキッとしていたのに、最近、ヨレっとした役が多いですね。何と言っても存在感抜群の主役級が揃った割には化学反応を出し切れていなかったかな?3人の絡みが少なかったからかなぁ・・・。
弁護士役のジョディ・フォスターは先の主演映画「フライトプラン」の時の様な超ヒステリックで、自己中で、とても同情や感情移入が出来ない女性とは打って変わって、冷静沈着でスマートな弁護士役を好演しています。彼女もまた思ったより、メインの絡みが少なくて出番が少なかったです。
一番ガッカリだったのが、銀行強盗団のボス・ダルトン役のクライブ・オーウェンとその仲間達の背景が何一つ示されていなかったので、物語に深みがなかったかな?と思いました。警察が、銀行内にいた人物全員の指紋と犯罪者歴を照合しても誰も引っ掛からなかったと言う事は、素人集団!?彼ら強盗団は、いつ!どのようにして!ある人物の秘密と貸し金庫の在りかを知り得たのか!?そして、犯罪を計画したのか!?・・・その最大の疑問が残って、せっかくの完全犯罪の痛快さは、あまり味わえませんでした。
まぁ、銀行強盗団の襲撃計画の合議場面を先に見せてしまっては、ラストのドンデン返しが意味を成さなくなってくるので、見せられないと思うし、犯罪者と人質の区別を観客にも分からなくする意図が有って、犯罪集団を詳しく見せていなかったのかな?とも思うのですが・・・どう言う関わりで強盗団の仲間なのか?くらいは説明が有っても良いんじゃないのかなぁ?あっさりしたストーリー展開でサラッと観るには良かったのですが、少し消化不良で残りました。
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■ストーリー抜粋≫
【白昼のマンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。頭脳明晰な犯人グループのリーダー・ダルトン(クライブ・オーウェン)は、50人の人質全員に自分たちと同じ服を着せる陽動作戦に出る。人質と犯人の見分けがつかない以上、突入は不可能。犯人グループから“型通り”の要求はあったものの、現場は膠着状態に。指揮を執る敏腕捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)も、まったく焦りを見せないダルトンの真意をはかりかねていた。そんな中、銀行の会長(クリストファー・プラマー)から“特別”な依頼を受けた女性弁護士(ジョディ・フォスター)が現場に現れる。】
■感想です。≫
映画を観て、「期待通り!」と感じるか、「期待を裏切られた!」と感じるかは、何を期待していたかに掛かってきますが・・・”アクション超大作”を期待して観た人には、「ダイハード」の様なド派手な爆破シーンや銃撃戦が有る訳ではないですから期待はずれ度が高いと思います。でも、派手でアグレッシブな展開が無いと言うだけで、退屈で見応えのない映画と言うものではないですね。
この映画の場合は、「ルパン3世」的なコミカルっぽい(と言っても、「ピンク・パンサー」ほど壊れてはいない)憎めない犯罪者で、一つ一つの場面を追いながら、観客がこの場面が、後にどう繋がっていくのか?と言う、推理を楽しめるスタイリッシュなクライムムービーに仕上がっていると思います。もちろん、現実の緻密な捜査では逃げられないとは思いますが、そこは映画ですから!「それを言っちゃぁおしまいよ!」と言う事で!
話の中心は、銀行強盗団と警察が、銀行内の人質救出の為にやりあうと言う普通にありがちな展開プラス、一人の人間の過去に隠されていたある重大な秘密が絡んできます。そして、表面上は、誰も被害者を出さず、犯罪集団の実像すら警察に暴かれる事なく、殆ど非暴力で完全犯罪を成し遂げてしまうと言う、最近の映画では珍しくバイオレンスシーンは殆ど観られません。
難を言わせて貰うと・・・まずオープニングの音楽が私には理解できませんでした(苦笑)。観た方はもちろん分かると思いますが、何と言うか・・・インド映画を髣髴とさせる音楽なんですよ。それがどうも合わないように感じて、最初「この映画大丈夫!?」って思いましたもん!えっ?インド映画のノリで行くの?この映画!まさかマハラジャが出てきたりして?なんてね。どなたか、あのオープニング曲の持つ意味を教えて頂けたら幸いです(笑)。
それと、ちょっとあぶない捜査官フレイジャー役のデンゼル・ワシントンは、最近こう言う一歩間違えば犯罪者!的なチョイ悪刑事役が多いですね。デンゼル・ワシントンは好きな俳優さんの一人なので良い味は出していましたが、ちょっとくずれすぎ!デビュー当時は清楚で理知的でシャキッとしていたのに、最近、ヨレっとした役が多いですね。何と言っても存在感抜群の主役級が揃った割には化学反応を出し切れていなかったかな?3人の絡みが少なかったからかなぁ・・・。
弁護士役のジョディ・フォスターは先の主演映画「フライトプラン」の時の様な超ヒステリックで、自己中で、とても同情や感情移入が出来ない女性とは打って変わって、冷静沈着でスマートな弁護士役を好演しています。彼女もまた思ったより、メインの絡みが少なくて出番が少なかったです。
一番ガッカリだったのが、銀行強盗団のボス・ダルトン役のクライブ・オーウェンとその仲間達の背景が何一つ示されていなかったので、物語に深みがなかったかな?と思いました。警察が、銀行内にいた人物全員の指紋と犯罪者歴を照合しても誰も引っ掛からなかったと言う事は、素人集団!?彼ら強盗団は、いつ!どのようにして!ある人物の秘密と貸し金庫の在りかを知り得たのか!?そして、犯罪を計画したのか!?・・・その最大の疑問が残って、せっかくの完全犯罪の痛快さは、あまり味わえませんでした。
まぁ、銀行強盗団の襲撃計画の合議場面を先に見せてしまっては、ラストのドンデン返しが意味を成さなくなってくるので、見せられないと思うし、犯罪者と人質の区別を観客にも分からなくする意図が有って、犯罪集団を詳しく見せていなかったのかな?とも思うのですが・・・どう言う関わりで強盗団の仲間なのか?くらいは説明が有っても良いんじゃないのかなぁ?あっさりしたストーリー展開でサラッと観るには良かったのですが、少し消化不良で残りました。
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コメントありがとうございます。
>音楽ですけど、最近は、洋画にアジア系の>ものをつけるのが流行っているようですね。
>意外性を狙っているのでしょうかね。
>あとは、これからこんなことが起きるんだよ・・・みたいな。
★ハリウッドとアジアのコラボですか!?(笑)
私ね、実はこの映画を2回観に行ったんです。
結構気に入ってたりして!(爆)
2回目は、さすがにあの音楽は慣れていましたけどね。
意外性を狙っているのでしょうかね。
あとは、これからこんなことが起きるんだよ・・・みたいな。
不思議なんですけど、あの大掛かりな銀行強盗が、実にあっさりとした罪状しか残していないことへの、お遊び感などを含めた音楽のような気がしました。
辻褄が合わないのは映画なんでしょうがないです(笑
説明しすぎるとちょっとそれもつまんなくなりそうですしね。
でも楽しかったです、この映画。
楽天はコメントは書き込めないのね。両方いけると思ってましたわ。
さっき、そちらにお邪魔してました!
2個同じ日記の書き込みが有ったから、どちらかを削除すると思って、
私の足跡残してきませんでしたよ。
この映画は楽しみにしていたけど、余り期待しすぎないほうが良いです。
でも、面白くない事はないのでぜひDVDで観てね!(笑)
>スターウォーズをEP Iから順番に観てるねんけど昨日で前半終了
>今日から旧3部作に入ります。
>ブラジル戦は観られへんし、あ~あですわ
★スターウォーズのヨーダの吹き替えは波平さんでしたね!
どうも毛の生え具合が似てたりして笑ってしまってダメですわ。(笑)
ブラジル戦は、早朝の4時からだけど視聴率すごいでしょうねぇ!
私はリアルでは無理!寝てると思う!(^^ゞ
ヽ(´▽`)/
楽天はケータイから書き込まれへんねんモン
いけづやねんから・・・
これ観たい!って思っててんけど、観られへんわなぁ
なーんか映画館で観るほどじゃなさそうな・・・まだフライトプランの方が映画館向きなんかもね
スパイク・リー監督の映画やからそんなにアクションあるとは思わんから、ダイハードを期待することはないけど、久々の原作のないリメイクでもない映画独自のオリジナル脚本に期待大やってんけどなぁ~
(^_^;
今、暇つぶしにスターウォーズをEP Iから順番に観てるねんけど昨日で前半終了
今日から旧3部作に入ります。
ブラジル戦は観られへんし、あ~あですわ
ヾ(@▽@)ノ
この映画は、あの3人が共演しているので、
ものすごく期待してみた人は多いんじゃないでしょうか?
まぁ、私も期待大で観たんですけどね・・・
手放しで大絶賛とまではいかなかったです。
そうそう、警察と犯人の駆け引きって、あまり無かったですね。
デンゼル・ワシントンの刑事のキャラクターも
イマイチ一貫性に欠けていたように感じましたわ。
私は、もっと主演3人の駆け引きが有るのかと思ったんですけど、
ただただ、時間だけがゆったりと流れてしまってました。
もう少し、サスペンス仕立ての方が見応えは有ったでしょうね。
あの音楽は耳には残りますね。
未だに、チャイやチャイやって渦巻いてます。(笑)
あの音楽が本編に関係が有るのかと観ていたんですけど、
全然分かりませんでした。
アクション超大作とは思っていませんでしたが「期待を裏切られた!」と感じたクチです。
警察と犯人の駆け引き(心理戦)を期待していたので、警察のアホさ加減にガッカリでした(>_<)
銀行強盗たちとあのオーナーがどんな
怨恨の線で繋がっていたのか描かれなか
ったのも不満のひとつ。
あの曲も耳に残るケド、確かに映画の
雰囲気とはマッチしてたとは言い難い。
自分のところにも書いてますが、内容が入り込めなかっただけに、心理描写としての音楽の使い方だけは上手かったと思ってます。
あの音楽!まさにインド映画でしょ!?
これから銀行強盗に行く時の音楽には思えないです(笑)。
「M:i:III」の主題歌とまでは言わないですけど・・・
この主題歌は、別の意味でインパクトが有りすぎて、私はコケちゃいました。
>たまには だ~れも血を流さない犯罪も良いなぁ~
★笑ってはいけないんでしょうけど、人種差別的な風刺が効いてて面白い場面も有りましたね。
>でも 何で本人しか知りえないケイス会長の秘密を知ってたんでしょうね?
>案外身内だったりして・・・そこのところモンモンとしますね
★そうそう、そこがおぼろげながらでも分かっていたら、
犯人側が会長に一泡ふかせて、溜飲を下げたと言う事で
スッキリ出来たと思いますわ。
>クライブたち強盗と黒幕の繋がりが一番知りたいところですよね。
>あれはやっぱりわざと描かなかったのかなぁ→スパイク・リー監督?
★ですよね。犯人側の背景を知っている方が、
って言うか、会長と犯人側の繋がりを知っている方が、
出し抜いた感を観客も共有できて、痛快感を一緒に味わえると思うんですよね。
いろいろ、ぼかして見せることは出来ると思うんですけど。
何か、人質と犯人の区別を無くして紛れ込ませることに重点を置きすぎて、
犯人像をぼかしてしまったので、観ている側が犯人に対して
共感できたり感情移入が出来にくくなっていたと思います。
いつも楽天のTBでお世話になっています。
そちらもスパムでご苦労されてるみたいですね。
前部ブログを移転するとなると大変ですね。
ストレス溜めちゃったら何にもなりませんから、
スパムをかわしながら上手く付き合っていかないと
仕方がないですね(笑)。撲滅はむりでしょうから。
新しいブログにもお邪魔させて頂きますのでよろしく!
この映画はあっさりしていて、感覚的には好きな部類ですけど、
ブルース・ウィリス主演の「バンディッツ」のラストの様な
痛快感を味わえたらもっとよかったかなぁって思いました。
冒頭のシーンね~~^^ インパクト持たせたかったのでしょうかね??
凄く面白いとまでは言えないかもしれなませんが 私は 何となく好きですy(^ー^)yピース!
たまには だ~れも血を流さない犯罪も良いなぁ~~なんて^^
でも 何で本人しか知りえないケイス会長の秘密を知ってたんでしょうね?
案外身内だったりして・・・そこのところモンモンとしますね
確かに消化不良の作品ではありました。
クライブたち強盗と黒幕の繋がりが一番知りたいところですよね。
あれはやっぱりわざと描かなかったのかなぁ→スパイク・リー監督?
楽天でいつもお見かけしていたと思ったらサイトを引っ越されたのですね?
私もいったんはgooに引っ越すつもりでしたが、楽天サイトほどではないですが、gooでもスパムが結構付いているので、またウェブリに移行中です(笑)
ある程度使ってみて使えそうなら完全移転も考えていますが・・・・
この映画は、賛否両論ありますが、私の好きなテイストでした。説明不足的側面はありつつも良くできたサスペンスでした。