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「ファイヤーウォール」の感想

2006年04月12日 | 映画感想 ハ 行


4月1日から公開されている「ファイヤーウォール」を先日観ました。アクション俳優として名立たるハリソン・フォード主演の映画です。・・・が、今や64歳のハリソンさん、撮影時はそれでも61~2歳かな!?映画を観る前にアクション大丈夫かなぁ?って思っていたら、上手い具合に、身体のキレもなくて動きが鈍いのを逆手に取って(本人の意図によるものかは定かでは有りませんが(笑))、スーパーヒーローではないホワイトカラーの普通のおじさんのリアリティーさを醸し出していました(コメディーでは無いですよ。プッ)。この映画は、「ソードフィッシュ」と「ホステージ」の良いとこ取りをしたようなストーリーで中々面白かったです。

ストーリーは、「 業界最高の盗難防止用コンピュータシステムをデザインし、キャリアと名声を築いてきた銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)が、冷酷な強盗コックス(ポール・ベタニー)率いる強盗団に愛する家族を人質にとられ、自分の作り出したセキュリティシステムを自ら破り、1億ドルを強奪するよう脅迫される。鉄壁なはずのファイヤーウォールを果たして突破することはできるのか? 」と言うサスペンス映画です。原題:「Firewall」上映時間:106分

この映画のキャッチコピーは「コンピュータ・セキュリティ最大の弱点は、それをつくった人間?」と言うもの。正にその通りですね。人間の計算能力はパソコンの頭脳に到底かないませんが、善・悪のどちらの仕事をさせるにしろ、そのパソコンに仕事をさせるのは人間ですから・・・パソコンの中枢に関わる人間に圧力を掛けて意のままに操れば、またパソコンも意のままに操れると言うことですね。一見完璧に見えるセキュリティシステムにも隙が有るという所を上手く利用した脚本で、そんなに強引に辻褄合わせをしているという事もなく入り込めると思います。実際の現実的には、幾らシステムを構築した本人と言えども、後からシステムの内部に入り込んで何でも一人で操作が出来てしまう事はないでしょうけど。


強盗犯グループのボス役で出演しているポール・ベタニーは5月20日公開予定でトム・ハンクス主演の「ダ・ヴィンチ・コード」でも悪役を演じているらしいです。もうすっかり悪役がはまり役ですね。ベタニーの一見紳士然とした風貌からは計り知れない氷の様な冷徹な人間性を一瞬覗かせる表情がめちゃ恐いです。個人情報の流出も恐いですね。内部の人間による顧客データの流出や、銀行のATMに取り付けられた隠しカメラによる情報の搾取など、これらは現実にも起こっている事なので他人事とは思えない一面が有って、余計にこの映画にリアリティを感じさせていたのかもしれません。

それと、物語のキーポイントになる”スパイ大作戦”ばりの小道具が幾つか出てきて、それが後半のストーリーに上手く繋がっていきます。脇役陣がしっかりしている映画と言うのは、それなりに見応えが有ります。派手なアクションや迫力の爆破シーンなどはないけど、脇役陣とストーリーの組み立て方で楽しめる映画です(えっ?主役は!?(笑))。「ファイヤーウォール」とは 内部ネットワークを守るため、外部ネットワークからの 不正進入を阻止する、コンピュータのセキュリティ・システムのこと。でも、「内部の人間に問題が有った場合は?」今の世の中「誰を?」「何を?」信じて良いのか分からない社会になっていますね。


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