夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『レッド・ノーティス』

2021年11月30日 | 映画(ら行)
『レッド・ノーティス』(原題:Red Notice)
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ドウェイン・ジョンソン,ライアン・レイノルズ,ガル・ガドット,
   リトゥ・アリヤ,クリス・ディアマントポロス他
 
ラストスパートと行きたいところですが、劇場通いに疲れ果て、自宅でおとなしくNetflix
昨秋公開予定だった本作もコロナのせいで公開できなかったやつ。
今月12日からNetflixにて配信開始となりました。
 
ドウェイン・ジョンソンをよく主演に起用しているイメージの監督ですが、
『ドッジボール』(2004)や『なんちゃって家族』(2013)もこの監督でした。
“レッド・ノーティス”とはインターポール(国際刑事警察機構)が発行する国際手配のことなのだそうです。
 
2千年前、クレオパトラに贈られたといわれる、宝石がちりばめられた3つの
うち1つがこのたびローマにおける展覧会で展示されることになった。

それを盗み出す計画が立てられていることを知ったインターポールの女性捜査官ダスは、
美術品犯罪専門のプロファイラーFBI特別捜査官のハートリーに協力を要請。
現地へと乗り込んだところ、卵は問題なく鎮座ましましているように見えたが、
ハートリーはそれが偽物で、本物はすでに盗み出されたことに気づく。

現場から逃げ出そうとした男ブースと大捕物を繰り広げた末、
なんとかブースを捕らえたハートリーだったが、
ダスから預かった卵がふとした隙に何者かに盗まれ、再び偽物とすり替えられてしまう。
と同時にハートリーのスイスの隠し口座に多額の金が振り込まれたものだから、
ハートリーもブース同様の泥棒だと認定されて投獄される。

同房となったハートリーとブースは、致し方なく手を組んで脱出、卵を取り戻そうするのだが……。

ハートリーにドウェイン・ジョンソン、ブースにライアン・レイノルズ
いちばん上手く立ち回って卵を手に入れようとする女にガル・ガドット
見た目にもこの3人がそろえば面白くないはずはありません。

最初はブースに振り回されるハートリーを気の毒に思ったけれど、なんのなんの。
二転三転して最後はそう来るか。ブースが一瞬可哀想(笑)。

ローマバリカイロ。あちこちに飛ぶのは楽しい。
でもだからこそ、これは大画面で観たかった。
どうやら続編を狙って製作されているようだけど、そこまでは面白くない。(^^;

いちばん笑ったのは本人役でカメオ出演のエド・シーラン
このごろいろんな映画でお見かけしますが、暗そうなイメージが変わりました。

続編があるならそのときは劇場で観たい。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』

2021年11月29日 | 映画(あ行)
『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』
監督:堤幸彦
出演:嵐(相葉雅紀,松本潤,二宮和也,大野智,櫻井翔)

109シネマズ大阪エキスポシティにて。

鑑賞料金は3,300円です。
それを躊躇なく払うほど嵐のことを知りません。というのかほぼ知りません。
メンバーの顔ぐらいはもちろんわかる。
でもフルネームがすっと出てくるかと聞かれたら、それすら怪しい。

嵐のメンバーであることを私が最初に知ったのは、二宮くん
『硫黄島からの手紙』(2006)を観たとき、
えらい童顔やのに妻と子どももいる役のこの子、誰!?と思いました。
後から彼が嵐のメンバーだと知り、おおっ、あれがニノかと。
しかしずっと「にのみやかずや」と読むのだと思っていました。

その次に知ったのはおそらく櫻井くん
『ハチミツとクローバー』(2006)を観たときは知らなくて、
『神様のカルテ2』(2014)を観たときにやっと認識。

相葉くんは『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014)で知りました。
松潤は『陽だまりの彼女』(2013)を観たときには認識なし。
『ナラタージュ』(2017)でようやくはっきり知る。
大野くんのことは『忍びの国』(2017)で「これが噂に聞く嵐のリーダーか」と。

つまり私の場合、映画に出ているところを観て初めて認識する機会を得るわけで、
でなきゃまったくわからないのです。

先週末に公開になった作品はそれほど多くないので、
これも観ることになるんだろうなとムビチケを買いましたが、
いま観ないと永遠に知り得ないだろうと思って。

知らない間に耳にしていた曲がもっとあるかと思ったけれど、
「知ってる!」とわかった曲はわずかに3曲。
「アラシぃ、アラシぃ」「ずっとずっと」「走り出せ走り出せ」、それだけ。

こんな私ではあるのですが、最後にはずっと観ていたい気持ちに駆られました。
いろいろあって、心に突き刺さる歌詞があちこちに。
特に“5×20”の「過ぎ行く時の中で、無駄な物はなかった」というとこなんて、泣いちゃいましたね。

解散してしまった後ではあるけれど、彼らが人気のあった理由がわかります。
家族みんなで応援できるグループだったのですね。

堤幸彦監督のこれまでの作品より本作のほうが私はずっと好きです。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『モスル あるSWAT部隊の戦い』

2021年11月28日 | 映画(ま行)
『モスル あるSWAT部隊の戦い』(原題:Mosul)
監督:マシュー・マイケル・カーナハン
出演:スへール・ダッバーシ,アダム・ベッサ,イスハーク・エルヤス,クタイバ・アブデルハック,
   アフマド・ガーネム,ムハイメン・マハブーバ,ワリード・エルガーシィ他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『土竜の唄 FINAL』とハシゴ。
 
「モスル」とはイラク北部の都市の名前。
イラク戦争のさいには、米軍がモスルを占領して油田の確保を画策していました。
それは上手く行かなかったものの、米国の介入によってモスルが戦地となったのは確かです。
そしてその後10年ほどが経過して、今度はISIL(イスラム過激派)がモスルを占拠。
このとき、ある任務のために行動していたSWAT部隊について、
『ザ・ニューヨーカー』に掲載された記事を基にしたのが本作だそうで。
 
新米警察官カーワは21歳のクルド人。モスルに勤務している。
同僚たちと共にISIS(イスラム国)に応戦していたが、味方はほぼ全滅状態。
相棒と自分、生き残っているのはたった2人となったとき、
どこからともなく現れたSWAT部隊に救出されて命拾いする。
 
部隊を率いるジャーセム少佐は、カーワのみをSWATにスカウト。
なぜ相棒も連れて行かないのかと問うカーワに、
「身内をISISに殺された者しかこの部隊に入れない」と少佐は答える。
 
噂ではSWATは消滅したはずなのに、ここにまだ彼らはいる。
隊員になるにはなったカーワだが、部隊がどこに向かっているのか、
いったいどんな任務のために行動しているのかがわからない。
少佐はもとより、ほかの隊員たちもカーワの質問に答えてくれず、
悶々としながらもついて行くカーワだったが……。
 
ネタバレしちゃってもいいですかね。
 
最後の最後にわかる、その任務とは。
隊員のうち、家族がどこかで生きていることがわかっている者については、
家族のもとへ届けて会わせるというものでした。
 
いい話でしょ。いい話なんです、すごく。
これは素直に感動すべき作品だ、そう思いながらラストシーンを観ていました。
なのに違和感が拭えないのはなぜなのか。
本作がアメリカ人の手によるアメリカ作品だからなのだと思います。
 
イラク人俳優を起用しているとはいえ、アメリカ人の目線。
米軍がどこやらにいるという台詞はたまにあるけど、
なんだかモスルで内戦が起きているみたいだよと言いたげで、思いっきり他人事。
イラク戦争にあれだけ介入したアメリカが、どーして他人事!?
監督がイラク人だったなら、こんなふうには思わなかったでしょう。
 
よかったねって言えない私。(^^;

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『土竜の唄 FINAL』

2021年11月27日 | 映画(ま行)
『土竜の唄 FINAL』
監督:三池崇史
出演:生田斗真,鈴木亮平,岡村隆史,菜々緒,滝沢カレン,仲里依紗,
   堤真一,吹越満,遠藤憲一,皆川猿時,岩城滉一他
 
109シネマズ箕面にて。
 
独身だった生田斗真も今は清野菜名の夫 、来春にはお子さんも生まれる予定。
なのにいきなり全裸で乳首をカモメに突かれるシーンから始まっていいんだろうか。
アソコにはマスカルポーネチーズを塗りたくられ、そこもカモメに突かれる寸前です(笑)。
 
監督は引き続き三池崇史。脚本も同じく宮藤官九郎。まったくバカバカしい。
 
暴力団数寄矢会への潜入に成功した菊川玲二(生田斗真)。
誰もが恐れる会長・轟周宝(岩城滉一)の命を救ったことから気に入られ、
数寄矢会四天王のうちのひとり、日浦匡也(堤真一)とは兄弟分の仲。
 
なんとしてでも轟周宝をとっつかまえたい警察は、
これが最後と約束して、玲二に新たなミッションを命じる。
それは、過去最大の取引となる6千億円相当の麻薬密輸を阻止することで……。
 
もう最初からアホくさい。どうしてこんなのに2時間以上かけているんだか(笑)。
だけど時折ぶひっと笑いながら観てしまうのですよねぇ。
 
岩城滉一も歳を取って、昔のような迫力はなく、呂律が怪しい。
それをフォローするかのように、息子役で鈴木亮平が登場。
ケツに矢が刺さろうとも、マンタに襲われようとも、どんな役でも全力。
面白い役者です。“変態仮面“を久しぶりに観たくなる。
 
黒歴史のシーンをまた披露してしまうことになった菜々緒や、
玲二の浮気疑惑にキレる彼女役の仲里依紗なども毎度のことで痛快。
それに比べると、ミッションの司令塔警察官を演じる滝沢カレンはちょっと弱い。
でもこんな美人の谷間とパンチラを見るだけで嬉しいオジサンも多いでしょう。
 
そうなんですよね、だいたいにおいてオジサン目線なんです。
三池崇史だからしゃあないし、そのノリは嫌いじゃないけれど、
ドン引きするほど下品なシーンが多々あります。
それを嬉々として演じるオッサンたちにまたドン引きしたりも。(^^;
 
岡村隆史とも皆川猿時ともディープなキスをするハメになった生田斗真。
役者って凄いわ~。
これがホントに最後ですよね!? アリエールでしょ!? いえ、あり得ないよ、そのギャグが。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『囚人ディリ』

2021年11月26日 | 映画(さ行)
『囚人ディリ』(原題:Kaithi)
監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:カールティ,ナレーン,ラーマナー,ジョージ・マリヤーン,アルジュン・ダース他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』とハシゴ。
踊るシーンのまったくないボリウッド。踊りだしそうなのに踊りません。
 
この前日、ものすごく酔っぱらうまで飲んだから、
終業後に長尺映画を2本観るなんて正気じゃないと思われました。
懸念どおり序盤はちょっと寝ました(笑)。途中からは完全覚醒。
 
アンブ率いる大規模犯罪組織は、警察に大量の麻薬を押収されてブチ切れる。
報復しようと、警官たちが集う場所に罠を仕掛けて毒を盛る。
苦しむ警官たちを助けるには、5時間以内に80キロ先の病院まで運ばねばならない。
 
ところが集っていた警官ほぼ全員が毒を飲んでしまったから、
彼らを運ぶトラックはあっても運転手がいない。
現場にいながらかろうじて難を逃れた警察幹部のビジョイは、致し方なく、
手錠をかけられていた囚人ディリに運転を頼むことにするのだが……。
 
囚人と言いますけれど、ディリは10年の服役を終えています。
自分の娘がいる場所へ向かう途中でこんな目に。
一刻も早く娘のもとへ行きたいのに、ビジョイに脅されるのですよ。
「運転手を務めないつもりなら、おまえも娘もどないなるかわかってるやろなぁ」って。
この時点ではビジョイが悪い警官じゃなかろうかと心配しましたが、善人でした(笑)。
 
その場に運悪く居合わせた「本当はいい人」の囚人が極悪人たちと戦う話ならば、
『コン・エアー』(1997)を思い出しますし、そんなに斬新な設定ではない。
でもボリウッドでは観たことがなくて、なんとなく目を惹かれます。
踊らないけど音楽鳴りっぱなし、その音楽が鑑賞後数日経っても頭の中で流れっぱなし(笑)。
 
ま~、驚くほど人が死にます。
いい人もあっけなく殺されたりするから、こんなだったか!?インド映画と愕然。
背中からナイフを突き立てられても死なないディリ、強すぎ。
 
一風変わったロードムービーと言えましょうか。
もちろん、無事に着くことはお約束。
これで145分は長すぎるけど、仕方ありませんね。インド映画だから(笑)。
ディリがもうちょい私のタイプだったら言うことなしだったんですけれど。(^^;

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする