夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『カイロの紫のバラ』

2003年01月26日 | 映画(か行)
『カイロの紫のバラ』(原題:The Purple Rose of Cairo)
監督:ウディ・アレン
出演:ミア・ファロー,ジェフ・ダニエルズ,ダニー・アイエロ,
   エド・ハーマン,ダイアン・ウィースト他

1985年の映画を再見。

舞台は1930年代のニュージャージー。
旦那はプータロー。賭け事、女あそびと好き三昧。
そんな亭主に愛想をつかしながらも別れられず、
ウェイトレスをして生活費を稼ぐ妻。
彼女の楽しみは映画館に通うこと。
ある日のロードショーで『カイロの紫のバラ』を観た彼女は
上流社会を描いたその映画にハマり、何度も映画館へ足を運ぶ。

彼女が5度目の『カイロの~』を観た日、
スクリーンの中から探検家役の俳優が突然飛びだし、
「君はもう5回もこの映画を観てくれているね」と話しかける。
驚く彼女と観客たち。
スクリーンの中ではひとりの俳優を欠いたために話を進められずに困惑し、
怒るほかの役者たち。慌てふためく興行主。
しかし、探検家役の俳優はそんな周囲には目もくれず、
彼女を映画館から連れだして、やがてふたりは恋に落ちる。

ニュージャージーでのこの事態について報告を受けた
探検家役のホンモノの俳優が駆けつける。
そして、彼女と探検家役の「ホンモノ」と「虚像」が三角関係に。

ラストシーンがとっても有名。
賛否両論だけど、私はしばし呆然、
そののち、エンドロールを観ながら笑ってしまいました。
「そして今日も映画を観る」という気持ちになります。

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