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『キケンな誘拐』

2021年04月18日 | 映画(か行)
『キケンな誘拐』(原題:Soodhu Kavvum)
監督:ナラン・クマラサーミ
出演:ヴィジャイ・セードゥパティ,アショーク・セルヴァン,ラメーシュ・ティラク,
   ボビー・シンハー,カルナーカラン,サンチター・シェッティ他
 
昨年暮れにDVDレンタルが開始された2013年のインド作品。
日本では劇場未公開でしたが、“インディアンムービーウィーク”で2017年に上映されました。
(当時の名称は“インディアン・シネマ・ウィーク 2017”。)
公開された2014年には南インド国際映画賞、最優秀作品賞、
最優秀新人監督賞を受賞したタミル語の作品です。
 
150分超の長尺も珍しくないインド作品のなか、これは133分。
これでもじゅうぶん長いのに、ボリウッドにしちゃ短めと思ってしまう(笑)。
 
職場で言い寄ってくる女性を袖にしたら、
逆恨みされてセクハラの濡れ衣を着せられて解雇されたケーサヴァン。
その友人で高級ホテルの駐車場係を務めていたセーカルも客の車を無断で持ち出してクビに。
そんなふたりのもとへ転がり込んできたのが、
故郷に人気女優ナヤンターラーの寺院を勝手に作って村を追い出されたパガラヴァン。
 
酒場でくだを巻いていた無職の3人は、怪しげな男ダースと出会う。
ダースは自らにルールを課し、安全第一の誘拐を標榜する誘拐屋。
生活費を稼ぐためにダースと組むことにする。
 
4人はあるふてぶてしい少年の誘拐に成功するが、
彼らの誘拐の手はずに感心した少年の父親からある相談を受ける。
その父親の兄は公共事業を請負う建設業者なのだが、
財務大臣が選挙戦略のために企てた罠に引っかかり、贈収賄の罪で捕まったらしい。
復讐したいから、大臣の息子アルマイを誘拐してくれと頼まれた4人は……。
 
安全第一の誘拐の掟とは、
その1、有名人やその子供は狙わない。
その2、「殺す」と脅さない。
その3、身代金はお手頃に。
その4、武器は使わない。
その5、失敗したらすぐ逃げる。
 
多額の報酬に釣られ、4人はその1の掟を破ってしまいます。
アルマイを誘拐しようとしたら、何者かに誘拐を横取りされ、
後をつけてみたところ、アルマイ自身による狂言誘拐。
大臣からボンクラ呼ばわりされて腹を立て、
んじゃ自分が誘拐されたことにして、身代金を大臣から巻き上げてやろうという魂胆。
 
概ね楽しくはあるものの、好きなタイプがいないのがツライ(笑)。
ボリウッドらしい踊りのシーンも少なく、
綺麗どころで登場するのは、ダースにだけ見える夢の女だけ。
人気作のようですが、DVDでは楽しさ半減。
“インディアンムービーウィーク”で観るべきでしたねぇ。

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