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『ペナルティループ』

2024年04月17日 | 映画(は行)
『ペナルティループ』
監督:荒木伸二
出演:若葉竜也,伊勢谷友介,山下リオ,ジン・デヨン他
 
シネ・リーブル梅田にて、前述の『パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ』の次に。
 
それはそうと、梅田スカイビル周辺のコインパーキングは先月まで最大料金1,000円以下のところも多かったのに、
インバウンドが戻ってきたせいかいきなりの値上げ。1,500円になっているじゃあないか。
ならばスカイビル地下の最大料金1,800円、Web割引を利用して1,500円で駐められるほうがよい。
そうしました。余談です。
 
『人数の町』(2019)の荒木伸二監督によるオリジナル脚本。
なんやわからんけど面白い、そんな作品です。
 
ある日、岩森淳(若葉竜也)は同棲中だった恋人・砂原唯(山下リオ)を喪う。
唯の遺体が川に浸かった状態で発見されたのだ。
 
淳は唯を殺した犯人・溝口登(伊勢谷友介)への復讐を決意。
淳の会社にやってきた登が自販機で買うドリンクの紙コップに毒を仕掛け、
意識朦朧として苦しむ登をカッターナイフでめった刺しにして沈めるのだが……。
 
毎日が復讐の日。
何度殺して沈めても、起きると6月6日月曜日。
今日の花はアイリスで、花言葉は希望だとラジオが言います。
 
最初はお互い素知らぬふりをしていたのに、何度も殺し殺されているうちに、
淳と登の間に奇妙な絆のようなものが芽生えます。
この手のタイムループものは、わかっているのは片方だけという場合も多いですが、
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)のように徐々に皆が気づく場合もある。
本作では登は自分が殺されることになるのを知っていて、淳と殺され方の相談まで始めてしまう。
若葉竜也と伊勢谷友介の掛け合いが面白いです。
 
唯がいったい何を考えていたのかわからないし、物足りない部分もありますが、
100分を切ってサクッとと思えばこれで良いかなと思ったりも。
 
ネタバレになりますが、これは被害者遺族が気持ちに整理をつけるプログラム。
心ゆくまで復讐できるけれども、契約書を交わしているため、途中でやめたいと思ってもやめることはできません。
復讐では心が穏やかにならないよと言いたいのかもしれない。でもそんなに説教臭くもない。
 
一度観ただけでは理解できないことも多くて難解。
しかし、わからなかったところはわからないままでいいやと思えてしまうのでした。

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