夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『イエスタデイ』

2019年10月21日 | 映画(あ行)
『イエスタデイ』(原題:Yesterday)
監督:ダニー・ボイル
出演:ヒメーシュ・パテル,リリー・ジェームズ,ケイト・マッキノン,ジョエル・フライ,
   エド・シーラン,ジェームズ・コーデン,ロバート・カーライル他
 
飲んでいるか映画を観ているかの日々がまたまた戻ってきております。
ダンナの出張初日はそもそもはダンナも参加するはずだった食事会に私ひとりで参加。
美味しいお料理を食べて、盛大に酔っぱらって、ご機嫌で帰宅。
翌朝は這うように布団から出て出勤しましたが、なぜか眠くもならずに仕事。
この状態で映画を観に行くのは無謀かとも思うけれども、
せっかくのレディースデーなので2本ハシゴを決行。
 
1本目はTOHOシネマズ西宮にて、楽しみにしていた本作を。
 
初監督作の『シャロウグレイブ』(1994)が話題になり、
次作の『トレインスポッティング』(1996)が大ヒット。
『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)では数々の賞をゲットしたダニー・ボイル
監督作はそう多くはないものの、数年に一度はきちんと撮っていて、
還暦を過ぎた今、昔ほどのキレ味はないような気がするものの、
その代わり、万人が楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
ま、脚本が万人受けするリチャード・カーティスですからね。
 
マネージャーを務めるのは幼なじみのエリーで、彼女の本業は中学校教師。
相思相愛のはずなのにいたって清い仲。
ジャックの才能を信じて疑わないエリーは、
大規模なフェスに出演できるように手はずを整えるが、テントの客はまばら。
あきらめるとジャックがエリーに宣言した夜、世界中が12秒間の停電に。
自転車に乗っていたジャックは暗闇でバスと衝突、意識を失う。
 
目覚めると病院のベッドの上。
快復したジャックはエリーをはじめとする友人たちに退院を祝ってもらう。
その席で贈られたギターでビートルズの『イエスタデイ』を弾き語ると、
どういうわけかみんな涙目でうっとり、なぜそんな曲を出し惜しみしていたのだと言う。
悪い冗談だと思っていたが、どうやらビートルズを知らないのは本当らしい。
 
帰宅してネットで「ビートルズ」を検索すると、カブトムシしか出てこない。
世界中でジャックしかビートルズを知らないのだ。
ミュージシャンをやめると一旦宣言したジャックだったが撤回。
エリーにもう一度ライブの段取りを組んでほしいと依頼する。
 
曲はすべてビートルズのものだから、良いに決まっている。
なのにジャックのイケてないルックスのせいで、最初はなかなか売れない。
しかしスタジオを借りてレコーディング、CDを出すと話題の人となり……。
 
ジャック役のヒメーシュ・パテルの表情が可笑しくて、たびたびクスッブハッ。
停電の瞬間にこの世から消えたものはビートルズ以外にもいろいろ。
コカコーラとか(ペプシはある)、タバコとか。
それを知るたび「マジか」というジャックの顔。
 
本人役で登場するエド・シーランがまたすごくイイ。
自作の曲がビートルズの曲に負けて、世代の繋ぎ役のミュージシャンみたいに言われて、
でもその演技を存分に楽しんでいる様子。
今までさして興味はありませんでしたが、
これを機会に真剣に聴いてみようかなと思ったほどです。
 
『トレインスポッティング』の縁なのか、ロバート・カーライルも出演。
ここ、ネタバレになりますが、ジョン・レノン役なのです。
めちゃくちゃ似ていてびっくりしました。
 
どれだけ時を経ようとも、良い曲は良いもの。
どうか歌い継がれて行きますように。

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