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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ナタ 魔童の大暴れ』〈字幕版〉

2025年04月18日 | 映画(な行)
『ナタ 魔童の大暴れ』(原題:哪吒之魔童鬧海)
監督:ジャオズ 
声の出演:リュー・イェンティン,ジョンセンセフ,ハンモー,チェン・ハオ,リュー・チー,チャン・ジャーミン,ヤン・ウェイ,ワン・デーシュン他
 
TOHOシネマズ西宮にて4本ハシゴの3本目。
 
ちょっと前から『ナタ転生』(2021)という中国アニメが劇場で上映されていて、
いったいこれは何なのだろうと思っていました。
しかも英語字幕で日本語字幕なしの上映だったりして、特別料金を取っているし、意味わからん。
と思っていたら、続編の本作公開前の特別上映だったわけですね。
いや~、何も知らずに観たらめちゃくちゃ面白くて、前作をスルーしたことを激しく後悔。
 
スルーしたせいで最初は「ついていけないかも」と不安になる。
しかし細かいことがわからないのは全然問題じゃないくらいのめり込む。
 
魔丸の転生体ナタと霊珠の転生体ゴウヘイは敵対関係にあるはずが、前作で親友になった様子。
ところが本作序盤、ゴウヘイの体は死んで魂だけが残った状態に。
そこでナタの師匠が考えついたのは、ゴウヘイがナタに憑依し、1週間の猶予の間に仙人になる資格を得ること。
ナタが魔丸であることがバレないようにして、ゴウヘイの力を発揮できれば仙人になれる。
ゴウヘイは仙人として生き返ることができると。
 
って書いてみたけど、これで本当に合っているのかどうか不安。(^^;
まぁいいや。
とにかくこんな感じで、ナタとゴウヘイはニコイチとなり、仙人の試験に挑みます。
途中陰謀があって、ナタの暮らす村が丸ごと焼かれてしまう。
その犯人がゴウヘイの父親が統べる龍族だと思い込まされたナタは、龍族のもとへと乗り込みます。
 
『ヨウゼン』と同じく『封神演義』をモチーフにしているため、黒幕は同じ。
仙界を仕切るジジイがくせ者とは。
 
『封神演義』自体が面白いのでしょうね。
ゴウヘイやその父親、覚醒したナタも男前で心が躍ります。なんと楽しいアニメ。

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『ネムルバカ』

2025年04月10日 | 映画(な行)
『ネムルバカ』
監督:阪元裕吾
出演:久保史緒里,平祐奈,綱啓永,樋口幸平,兎(ロングコートダディ),
   儀間陽柄,高尾悠希,長谷川大,志田こはく,伊能昌幸,山下徳久,吉沢悠他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
阪元裕吾監督作品と聞けば観に行かずにはいられないでしょう。
“ベイビーわるきゅーれ”が好きな人ならきっとこれも好き。
同監督作品『最強殺し屋伝説国岡』(2021)で国岡役だった伊能昌幸も出演しています。
 
本作もオリジナル脚本かと思ったらそうじゃなかった。
原作は人気漫画家・石黒正数の同名漫画で、『月刊COMICリュウ』に2006年から2008年にかけて不定期連載されていたそうです。
今春、新装版が発行されたとのこと。根強い人気を持つ作品なんですね。
 
大学の“冴羽女子寮”で同室の鯨井ルカ(平祐奈)と入巣(いりす)柚実(久保史緒里)は先輩・後輩の関係。
ルカはインディーズバンド“PEAT MOTH(ピートモス)”でボーカルとギターを担当している。
一方の入巣は古本屋“古本MAX”でアルバイトする以外にはこれと言って趣味もなければ没頭するものもない。
 
ライブを開けば大盛り上がりを見せるピートモスだが、メジャーデビューにはなかなか至れない。
壊れた炊飯器を折半して買い換えようと入巣が言うけれど、ピートモスのライブチケット代と同額だと思うと凹む。
入巣のバイト代だって知れているから、美味しいものもなかなか食べられない。
こういうときは入巣の友人でボンボンの田口(綱啓永)を呼びつけて食べ物と酒を持ってこさせよう。
 
ところが、呼べばホイホイやってくる田口のことを入巣目当てだと思っていたのに、実は田口はルカのことが好きだと判明。
腹を立てて田口の電話を無視するようになった入巣だが、鈍感な田口は理由がわからない。
田口から相談を受けた伊藤(樋口幸平)がそれに気づき、4人で会うのだが……。
 
と、あらすじを書いてみましたが、こんな話がゆるゆると進むだけ。
ただ、会話がかなり面白くて何度かふきだしました。
たとえば、正直すぎる田口は入巣のことを貶めるつもりなどなくクソミソに言う。
泣きじゃくる入巣に呆れるルカの台詞は「そんなにショックを受けるようなことか。
田口なんて、楽器できないし、金持ちだけど親の金だし、あんな奴に脳の容量使うなんて」。脳の容量か(笑)。
 
ルカは男性3人とバンドを組んでいましたが、メジャーデビューの話が来たのはルカにだけ。
全員でデビューできると思っていたほかのメンバーたちが、ルカのじゃまをしないように努める態度が切ないです。
 
アイドルになったルカを見て、入巣は「こんなことがしたかったのか」とムカつく。
けれど最後の最後にステージでルカが歌うのは。
 
やっぱり大好きです、阪元監督の撮る作品。

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『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

2025年03月19日 | 映画(な行)
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(原題:A Complete Unknown)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ティモシー・シャラメ,エドワード・ノートン,エル・ファニング,モニカ・バルバロ,
   ボイド・ホルブルック,ダン・フォグラー,ノーバート・レオ・バッツ,スクート・マクネイリー他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
世代が若干違うということもあるかと思いますが、私はボブ・ディランに興味がありません。
どうやら私はメッセージ性の強い歌というのか、メッセージの圧が強い歌い方が苦手なようです。
だから本作も同週に公開された作品の中では優先度が低く。
でも、ボブ・ディラン役にティモシー・シャラメを起用するってどうなんだと思う。
気になって観てみたら、なんだかハマっているじゃあないか。
 
1941年生まれのボブ・ディランはもうじき84歳。本作は彼の半生を描く音楽伝記ドラマ。
ティモシー・シャラメは第97回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。
同賞には『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディもノミネートされ、受賞したのはブロディ。
どちらも素晴らしかったけど、うん、やっぱりブロディの受賞は当然かなぁ。
ちなみに、作品賞、監督賞、主演女優賞をさらったのは『ANORA アノーラ』です。
 
という余談はさておき。
 
1961年のアメリカ。
敬愛するフォーク歌手のウディ・ガスリーが入院したという新聞記事を見た青年ボブ・ディランは、
ウディに捧げる歌を作ってミネソタからニューヨークへやってくる。
病院にはウディを見舞うやはりフォーク歌手のピート・シーガーの姿があり、何か歌うように言われてボブは1曲披露。
ピートはボブの才能を高く評価し、世に送り出そうとする。
 
デビューを果たしたものの、フォークは古くならないという理由から、ボブが求められるのはカバー曲ばかり。
自作の曲を歌いたいのにちっとも歌わせてもらえずストレスが溜まる。
 
そんなとき、すでに大人気を博していた女性歌手のジョーン・バエズがボブの曲を歌う。
一躍有名になったボブはスターダムにのし上がるのだが……。
 
ボブ・ディランにも彼の歌にもほぼ興味がなかったのに、これはとても面白かった。
上記の歌手のほか、ジョニー・キャッシュとかアル・クーパーとか、実在の歌手が次々登場。
音楽業界の歩んできた道を見せてもらえたように思います。
 
フォークのフェスでは純粋なフォークを歌うことを主催者は求めている。
ロックの演奏を許さないのは大半の客も同じ。
どんなジャンルの曲であっても、音楽って楽しくないですか。私はどのジャンルの音楽も好きです。
フォークを定義する主催者。代表曲の演奏を求める聴衆。
後者はわかります(笑)。どんな歌手のコンサートに行こうが、やっぱり代表曲は聴きたいもの。
 
主催者の言いなりにならずにやりたいことをやってみせたボブ・ディラン。
そのほとんどを役者が演奏し歌う。ティモシー・シャラメ、凄いやんかと思うのでした。
ジョーン・バエズ役の女優、知っている顔だけど誰だっけと思ったら、
『トップガン マーヴェリック』(2022)でフェニックスを演じたモニカ・バルバロじゃあないか。
あまりにイメージが違っていたから気づきませんでした。美人だなぁ。
 
予想外に良かった1本。

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『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

2025年03月06日 | 映画(な行)
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』(原題:No Other Land)
監督:バーセル・アドラー,ユヴァル・アブラハーム,ハムダーン・バラール,ラヘル・ショール
 
京都シネマにて3本ハシゴの3本目。『ミマン』『事実無根』→これ。
 
ノルウェー/パレスチナ作品。
 
ヨルダン川西岸パレスチナ人居住地区では、イスラエル軍によって破壊行為が進められています。
その実態を記録しつづけるパレスチナ人のバーセル・アドラー。
彼に協力を申し出たのは、イスラエル人でありながら自国政府の非人道的な行為に心を痛めるユヴァル・アブラハーム。
本作はこの2人の若きジャーナリストが、パレスチナの理不尽な実情を命懸けで撮影したもの。
 
何百年と住んでいた土地に突然現れるイスラエル軍。
ブルドーザーでやってきて、パレスチナ人の家を押し潰してゆきます。その様子は衝撃的で言葉も出ません。
 
正直なところ、ここで起きていることは私には理解不能。
軍の練習場だから家を建てるのは駄目だよ、違法だよと、家をぶっ潰してゆく。今さら?
 
『愛を耕すひと』では入植者が待ち望まれていたけれど、
本作では入植者がイスラエル軍と共に武装してパレスチナ人に襲いかかります。
歯向かえば殺すこともなんとも思っていない。
 
ただただ唖然としてしまう映像に、どうしていいのかわからない。
本作が世界で公開されるということは、善がまだ存在しているのだと思いたい。

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今年観た映画50音順〈な行〉

2024年12月29日 | 映画(な行)
《な》
『何がなんでも!遺産でリッチ』(原題:Ricchi a Tutti i Costi)
2024年のイタリア作品。Netflixにて配信。
高校時代の同窓会に出席したアンナは、40年前の当時に恋人だったヌンツィオと再会。
劇場を所有するヌンツィオは、アンナの母親で女優のジュリアナを紹介してほしいと言う。
高齢のジュリアナにはとんと仕事の話などなかったから喜ぶに違いない。
ヌンツィオに感謝するアンナだったが、ある日、ジュリアナから家族に召集がかかり、赴いてビックリ。
アンナと夫カルロ、息子エミリオ、娘アレッサンドラの4人共、てっきり遺産相続の話だと思っていたのに、
ジュリアナは恋人ができたので結婚すると言う。しかもその相手は30歳以上も下のヌンツィオ。
遺産が狙われていると考えたアンナたちは、挙式のために訪れるスペインでヌンツィオを殺す計画を立てて……。
600万ユーロ(約9億5千万円)もの金を持っている婆ちゃんが死ぬのをみんな待っているのに、
その婆ちゃんがうんと年下のいかにも遊び人の男を連れてきたらどうしますか。
家族が今までにないくらい一致団結して殺害の計画を練る様子はあんまり笑えない。
結局、婆ちゃんは何もかもわかっていて、アンナにだけは打ち明ける。
ヌンツィオとの生活を始める前に600万ユーロはすべてアンナの口座に移すこと。
それをヌンツィオには言わずにおけば、彼は金目当てにジュリアナのそばに居続ける。
余生を楽しみたいからこうするのよと。
アンナは夫や子どもたちにもこの事実を伏せたままエンドロールへ。
さて、この先どうなるでしょうね。
お金を持ちすぎるのも考えものだなぁ。ちょうどいいのはいくらぐらい?
 
《に》
『日本で一番恐くない間取り』
2023年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
自殺や他殺、孤独死により、国内の物件のほとんどが事故物件になった近未来。
日本で唯一の「無事故物件」となった部屋の住人・山田(大坂健太)のもとへ、
さまざまなメディアがインタビューに訪れて山田は大迷惑。
職場にもひっきりなしに人が押しかけるせいで山田はクビになり、フリーターに。
そんな山田の部屋で金を儲けようとする不動産屋・根津(ヤマダユウスケ)は、
亡き夫の幽霊に怯える大富豪・富良野(広山詞葉)に売りつけることを思いつく。
家賃10万円で入居中の山田に退去費用として2,100万円を提示し、この部屋をオークションに出せば20億円で売れる。
しかし根津の思惑に気づいた山田は頑として退去しようとしない。
根津は社員の桧山(エアコンぶんぶんお姉さん)を使うなどして山田に嫌がらせを繰り返すのだが……。
唯一の無事故物件というのがいわゆる文化住宅の一室。
豪邸に住む富良野がこんな部屋に住めるのかどうかは疑問だけど、
世間はとにかく「誰も死んだことのない部屋」に住みたいと願うのですね。
バカバカしいと思いつつも、唯一の無事故物件の価値が高騰するという設定は面白い。
オチには意外な切なさもあり、ホントに意外。
鳴瀬聖人監督って知らなかったけど、『温泉しかばね芸者』(2018)も気になります。
 
《ぬ》
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
2022年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
これが長編商業デビュー作となる金子由里奈監督。脚本は実兄の金子鈴幸と共同で執筆。
父親の金子修介も映画監督という映画一家なんですね。
原作は大前粟生の同名小説で、立命館大学出身の金子監督が京都の大学を舞台に撮る。
七森剛志(細田佳央太)は入学した大学で麦戸美海子(駒井蓮)と出会って意気投合。
一緒に“ぬいぐるみサークル”なるものを見学に行く。
ぬいぐるみを作るサークルだとばかり思っていたが、実はぬいぐるみとしゃべるサークル。
誰かに聞いてほしい悩みや思いをぬいぐるみに向かってしゃべるのだ。
見学に来たものの、気味悪がってドン引きする新入生も多いらしいが、麦戸は肯定的。
かつて拾ったぬいぐるみを大切にしている七森も当然のごとく入部する。
ひとりでやってきた同じく新入生の白城ゆい(新谷ゆづみ)も入部を決めて……。
“ぬいサー”のルールは、それぞれがぬいぐるみに話している内容に聞き耳を立てないこと。
「男らしい」とか「女らしい」とか、恋愛感情についてもよくわからずにいた七森は、
高校時代に親しかった女性からコクられて振ってしまったことがトラウマ。
そんなことをつぶやいても咎められず、変だとも言われず、“ぬいサー”にいれば安心。
一方の白木はぬいぐるみにしゃべらない。自分がぬいぐるみになると思っています。
ゆるゆると進む「いい話」ではあるけれど、社会に出たときの彼らは心配。
 
《ね》
『ネルマ・コダマ:闇マネーの女王』(原題:Nelma Kodama: The Queen of Dirty Money)
2024年のブラジル作品。Netflixにて配信。
ブラジル人女性のネルマ・コダマと聞いたって私は初耳ですが、
南米史上最大の汚職事件と言われる“オペレーション・カー・ウォッシュ(洗車場作戦)”に関与したとされる闇ドル業者らしい。
闇ドル業者と聞いたところでまたまた私には何のことやらさっぱりわからないけれど、つまりは資金洗浄を請け負う人のようです。
歯科医の資格を持つネルマは経済的自由がほしい。
精肉業者の両親の会社で財務関係の仕事を受け持つうち、ドルを売れば儲かると知る。
社会的地位の高い人と知り合う機会に恵まれ、他人のお金を預かっては自分も儲けるように。
無類の靴好きで、1年間毎日ちがう靴を履けるほどの数を持っている。
また、車も7台所持していて日替わりで乗れるとドヤ顔。
宝石を身に着けない女性は裸でいるのも同然だと笑います。はい、そーですか。(^^;
驚くべきはこの事件で、議員やら判事やら、信じられない数の「偉い人」が関わっていて、金まみれ。
お金があるに越したことはないけれど、この人たち、じゅうぶんにお金持ちでしょうに。
ネルマが悪者にされたって全然同情はしませんが、男どもに上手く利用された感は否めません。
 
《の》
『NOCEBO/ノセボ』(原題:Nosebo)
2022年のアイルランド/イギリス/フィリピン/アメリカ作品。TSUYAYA DISCASにてレンタル。
子供服のデザイナーとして活躍するクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、
ある日、ダニだらけの不潔で不気味きわまりない犬に襲いかかられる幻影を見る。
以降、手に震えが出るなど体調不良に見舞われ、キャリアは一旦ストップ。
そんなとき、フィリピン人の女性ダイアナ(チャイ・フォナシエ)が住み込みの家政婦としてやってくる。
雇った覚えはなかったが、物忘れの傾向もあるクリスティーンは、自分がいつのまにか約束したのだろうと納得。
夫のフェリックス(マーク・ストロング)は露骨に嫌な顔をし、一人娘のボブス(ビリー・ガズドン)もダイアナを無視。
しかし、超自然的な能力を持っているというダイアナから民間療法を施されると、クリスティーンの体調が明らかによくなる。
クリスティーンがダイアナに信頼を寄せる一方でフェリックスは不信感を募らせ、
学校では嫌われ者、両親にも不満を持つボブスはダイアナに心を開きはじめて……。
ダイアナの復讐劇であろうことは中盤に予測できますが、これがまた凄絶。
クリスティーンはかつてフィリピンの工場に子供服の縫製を注文していました。
安い給料で大量に頼むせいで、従業員たちは激務を強いられたうえに、
現地の人を信用していないクリスティーンは工場に鍵をかけて物を持ち出せないようにする。
ダイアナにはボブスと同じ年頃の娘がいたけれど、預ける場所も金もないから工場に連れてきていて、火事に遭ったという。
炎に包まれた娘を助けることができず、クリスティーンを激しく恨みます。
恨まれている当人は自分のせいで異国の縫製工場に災難が起きたことを覚えてもいない。
監督は『ビバリウム』(2019)のロルカン・フィネガン。不穏な空気を描くのが上手い。
虫が首にめり込むなど、相当不快なシーンがありますのでご注意を。

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