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『ゲキ×シネ 偽義経冥界歌』

2020年11月18日 | 映画(な行)
『ゲキ×シネ 偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真,りょう,中山優馬,藤原さくら,粟根まこと,
   山内圭哉,早乙女友貴,三宅弘城,橋本さとし他

長年気になっていましたが、一度も観たことのなかった“ゲキ×シネ”。
今回は109シネマズ大阪エキスポシティで上映されている。
仕事帰りに行けそうな時間帯の上映で 、これは行かなきゃと初体験。

劇団☆新感線旗揚げ39周年に当たる昨年、“39サンキュー興行”と銘打って上演された、
生田斗真主演の舞台がこれ。
生で観るとおいくらなのか知りませんが、映画は2,000円で鑑賞できます。

本作のモチーフは、奥州三代と義経黄金伝説。
源義経が奥州に匿われていたという史実が基になっています。

二大勢力、源氏と平氏。そのどちらも力が及ばぬ地域がみちのく奥州。
奥華一族はどの勢力にも属さずに独立自治を貫いている。
その都である奥泉の外れには漆黒の窟があり、奥華の民は死ぬとミイラになってここに眠る。

そんな聖なる場所で不埒なことをしでかそうとしたのが、源頼朝の異母弟に当たる遮那王牛若。
牛若は平氏に追われて奥華の当主・秀衡に匿われている身のくせして好き放題。
秀衡の次男・次郎泰衡やお目付役が制止するもまったく言うことを聞かない。
牛若と次郎が斬り合いになったところに現れたのが、秀衡の長男・玄九郎国衡。
喧嘩の仲裁のはずが、玄九郎は牛若を死なせてしまう。

よくよく考えてみれば、牛若の顔を知っているのはお目付役だけ。
異母兄の頼朝も牛若の顔は知らないのだ。
ならば玄九郎が牛若のふりをして頼朝を騙してしまおうじゃないかと、
玄九郎は源九郎義経と名乗って頼朝に面会するのだが……。

19:55上映開始、23:15終了。途中15分の休憩があります。
お芝居ならこんなもんかもしれませんが、映画だと長い。
しかし客は私ともうひとりだけ。思いっきりくつろいで観られます(笑)。

初めてのゲキ×シネは、夜が深まるにつれて眠気に襲われるシーンもありましたが、
物語の筋も面白いし、コミカルなところも多いしで、概ね満足の行くものでした。
歴史に疎い人が何の知識も持たずに観ても楽しめるはず。

秀衡の妻・黄泉津の方役のりょうと北条政子役の村木よし子、ド迫力。怖いのよ(笑)。
それから頼朝役の粟根まこと。
高校の先輩だから、呼び捨てにするのが躊躇われます。ご活躍が嬉しい。

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