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『ジョン・デロリアン』

2020年01月13日 | 映画(さ行)
『ジョン・デロリアン』(原題:Driven)
監督:ニック・ハム
出演:ジェイソン・サダイキス,リー・ペイス,ジュディ・グリア,
   イザベル・アライザ,マイケル・カドリッツ,ベネディクト・ティーサ他
 
旧年暮れのラストスパート、初日はシネマート心斎橋で4本ハシゴして、
2日目はここまでに2本、食べ過ぎ飲み過ぎ睡眠不足でへろへろです。
心斎橋の4本ハシゴは奇跡的に眠気に襲われることなく、
それも4本すべて面白かったからなのでしょう。
2日目のシネ・リーブル梅田での2本目までも寝ることなく終了。
これも大丈夫だと想定していた3本目、しばしばうつらうつら。
いつぞやの「起きたらゾンビだらけになっていた」というような眠り方ではありませんが、
ところどころ記憶が飛んでいます。
 
さて、デロリアンといえば“バック・トゥ・ザ・フューチャー”シリーズに登場する名車。
その生みの親であるジョン・デロリアンにまつわる実録犯罪コメディです。
車の話が大半を占めるのかと思ったら、麻薬取引で逮捕されたジョンの裁判の話が主。
 
1977年の南カリフォルニア。
パイロットのジム・ホフマンは麻薬の密輸でFBIに捕まり、
罪を見逃してもらう代わりにFBIの情報屋を務めることに。
 
FBIの計らいでセレブの街に移り住み、新生活をスタート。
何も知らない妻は、こんな生活にウキウキ。
隣人となったのは、ポンテアックGTOを開発した天才エンジニア、ジョン・デロリアン。
なんとなくウマが合い、ジムとジョンは友情を育む。
 
当時のジョンは自分の会社を立ち上げたばかり。
時の人となってもてはやされ、派手な生活を送っていたが、
革新的な車の開発はトラブルに見舞われ、資金繰りが困難に。
 
一方のジムはFBIから大物をしょっ引けそうなネタを掴むように迫られ、
プレッシャーを感じて焦りを募らせるのだが……。
 
実際の人物像にどれほど近づけているのかはわかりませんが、
ジムがとにかく軽いんです。
こんな人を麻薬組織もFBIも信じるなんてどうなんだと思ってしまう。
このバカっぽさが逆に人を欺けそうになくていいんですかねぇ。
 
物語は裁判シーンから始まり、ジョンが麻薬取引に手をつけるところまでを回顧。
ジムの証言でジョンが有罪か無罪かの判決が下されます。
はたしてジョンは自ら麻薬の売買を提案したのか否か。
 
終盤はすっかり目が覚めて、肝心の判決シーンは面白く観ました。
お互いに信頼関係にあったふたり。
ジョンの弁護人を務めるジャスティン・バーサがなかなかよかった。
ジムがジョンを守るか、FBIにいい顔をさせて自分をも守るか。
ここは見応えがあります。

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