夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『サンクスギビング』

2024年01月13日 | 映画(さ行)
『サンクスギビング』(原題:Thanksgiving)
監督:イーライ・ロス
出演:パトリック・デンプシー,アディソン・レイ,マイロ・マンハイム,ジェイレン・トーマス・
   ブルックス,ネル・ヴェルラック,リック・ホフマン,トーマス・ライト,ジーナ・ガーション他
 
イオンシネマ茨木にて前述の『ハンガー・ゲーム0』を観た後、109シネマズ箕面へ移動して。
 
予告編を観たとき、なんぼ最近ホラー作品を観ている私でもこれは無理だと思いました。
しかし、ホラーは観ないはずの某シェフが予約したというではないですか。
「えっ、あんなスプラッタホラーを観に行くんですか」と驚いて尋ねたら、逆に「そうなんですか!?」と聞き返されました。
タイトルから心温まるドラマだと勘違いされていたそうで、「キャンセルしたい(泣)」とのお返事。
もちろんキャンセル不可だから観に行ってもらい、感想を聞きました。
そうしたら、『首』(2023)のほうが生々しかったぐらいだし、『ミッドサマー』(2019)より遥かにマシだったと言う。
ならば私も観ようではないですか。21:40からの回しかないのが嫌だけど。
 
結果的にOKです。笑えるホラーでした。
ま、もともとはクエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲス両監督による2本立て興行作品の幕間に上映された、
フェイク予告編のうちの1本『感謝祭』ですもんね。シャレで作ったもの。
それが2007年のこと。16年経ち、その予告編を撮ったイーライ・ロス監督自身が長編化。
 
女子高生ジェシカの父親トーマス・ライトは、地元の大型スーパー“ライトマート”の経営者。
感謝祭(サンクスギビング)を迎えてライトマートではセール開催の予定で、
先着者にワッフルメーカーがプレゼントされることもあり、開店を待つ大勢の客が店前に押し寄せている。
 
ジェシカとその恋人ボビー、悪友のエヴァン、ギャビー、スキューバ、ユリアは街へと繰り出すが、
途中でライトマートの前を通りかかった折にエヴァンが携帯を買いたいと言う。
ジェシカの顔パスで開店前に裏口から入店させてもらうが、ガラス張りだから店内は丸見え。
エヴァンと対立関係にある男子高校生が店外からその様子を見ていると知ると、
悪乗りしたエヴァンが店外に向けて挑発する行動を取る。
開店待ちしていた客は特別扱いに怒り出し、ガラスを割って店内へとなだれ込む。
 
店内は暴走する客で滅茶苦茶になり、警備員のひとりが死亡。
また、従業員ミッチに夜食を持ってきた妻アマンダもカートに轢かれて死んでしまう。
事件化するのを恐れたトーマスの再婚妻キャスリーンは防犯カメラの画像を消去。
証拠がないから誰も逮捕できず、騒ぎはうやむやのままにされる。
 
1年後、ふたたび感謝祭の時期がやってくる。
近隣住民が反対しているにもかかわらず、トーマスとキャスリーンはセールの実施を計画。
ところが去年あの日に自分本位の行動に走った人物が連続して惨殺される。
 
当日の動画を嬉しそうにSNSに投稿したエヴァン、その友人であるジェシカたちも、
匿名の投稿者による感謝祭の食卓を模した不気味な画像にタグ付けされて……。
 
血糊や飛び出す目玉がそんなに精巧ではないおかげで、そんなに怖くはありません。
でもグロいのはグロい。やっぱりまだまだ直視はできず。
だって、人間がオーブンで丸焼きにされるところなんか見たくないでしょう(笑)。
 
ネタバレになりますが、いちばん怪しくない人が犯人です。
いちばん怪しくないからこそ疑っていた人も多いかと思いますが、
私はずいぶん終わりのほうまでこの人を疑っていなかったので、
もしかして!?となったときには結構驚きました。
 
それよりも驚いたのは、最近またよく見かけるようになったジーナ・ガーションがアマンダ役で出演していて、
序盤にあっけなく額の皮膚が剥がれてご臨終のシーンでした。
こんな役であっても、30年近く前にブレイクした女優が復活しているのは嬉しい。
そうか、彼女ももう還暦を過ぎているのか。口角上がりすぎやけど。(^^;

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