『ハンガー・ゲーム0』(原題:The Hunger Games: The Ballad of Songbirds and Snakes)
監督:フランシス・ローレンス
出演:トム・ブライス,レイチェル・ゼグラー,ピーター・ディンクレイジ,ハンター・シェーファー,
ジョシュ・アンドレス・リベラ,ジェイソン・シュワルツマン,ヴィオラ・デイヴィス他
イオンシネマ茨木にて。
『ハンガー・ゲーム』(2012)の前日譚と言われても、10年以上前よりも前の話ってことでしょ。
私が覚えているのは、公式サイトでは『ハンガー・ゲーム』になっていたのに、
ポスターでは中黒なしの『ハンガーゲーム』になっていたこと、それだけです。
そういえば私はこのブログに第1作のことしか書いていないけれど、続編は観たのかしら。
一応毎年1作ずつ、『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(2015)までありました。
スルーした記憶はないので、たぶんDVDで観たのでしょう。
当時20歳を少し過ぎた頃だったジェニファー・ローレンスも今は結婚して母親に。
そんなわけで、この前日譚の主人公コリオレーナス・スノーが何者なのかがわかりませんが、
おそらく後の国家パナムの大統領なのだろうというのは終盤に想像できること。
第1作の64年前という設定なのですね。
第2作以降の監督を務めたフランシス・ローレンスが本作でもメガホンを取る。
文明崩壊後に生まれた国家パナム。この国を支配しているのはキャピトルという都市に住む富裕層。
キャピトル以外の12の地区には貧困に喘ぐ民が住み、キャピトルに統制されている。
年に1回おこなわれるイベント“ハンガー・ゲーム”には各地区から選出された者が参加。
今年は記念すべき第10回の開催に当たり、参加者に教育係を据えることが決まる。
教育係となるのは、富裕層の子どもたちが通う“アカデミー”の成績優秀者24名。
各地区から2名選ばれる参加者に教育係がそれぞれ付き、自分が担当する参加者に勝ち抜く方法を伝授するのだ。
アカデミーで首席を取った18歳の少年スノーは、由緒正しい実家がジリ貧の状態に陥りつつある。
自分が担当することになった第12地区の少女ルーシー・グレイになんとか優勝させて賞金を得たい。
ルーシーの戦闘力が高いとは思えず、彼女の唯一の武器は戦いに役立ちそうにもない歌声。
早々に脱落すると誰もが予想するが、意外にもグレイは生き残り……。
スノー役のトム・ブライス、知りません。
グレイ役のレイチェル・ゼグラーはもはや歌わない役は回ってこないのではないかと思うぐらい歌う。
『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のマリア役に何万人もの中から選ばれてデビューした彼女ですもの、
彼女をキャスティングするなら歌ってもらわなきゃもったいないけれど、
ミュージカルじゃないんだから、そんなに歌われてもなぁと思ってしまうのも事実です。
彼女自身はどうしたいんですかね、歌う役がいいのか、歌わない役も演じたいのか。
160分近い長尺。飽きずには観られます。
ただ、原作も未読のままで映画版の内容もあまり覚えていない者としては「こんなもん」。