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『劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』

2024年01月20日 | 映画(あ行)
『劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
監督:井上圭介
声の出演:内田真礼,蒼井翔太,柿原徹也,鈴木達央,松岡禎丞,岡咲美保,水瀬いのり,
     早見沙織,小野賢章,村瀬歩,鬼頭明里,上田麗奈,日笠陽子,釘宮理恵他
 
なんじゃこのタイトルのアニメは!?と思って年末からずっと気になっていたのですが、
わざわざ観に行くほどでもないかなぁとスルーしていました。
しかしこの日、本当に観たいと思っている作品が20:30からの上映で、
その前に観られそうな作品はこれしかない。
と言っても、本作は19:00~20:45の上映で、後の本命とは15分間もかぶっているのです。
 
でもまぁいいやと109シネマズ大阪エキスポシティへと向かい、
映画2本分の駐車サービスを受けるために駐車券を提示したら、
バイト女子が食い入るように私のチケット2枚を見比べる。
「えーと、上映時間が重なっている場合は1本分しかサービスできないんですけれど」。
そりゃそうだ、同じ時間帯に上映される作品を2本予約可能なら、
会員になりすまして友人知人の分を買うこともできてしまうわけですから。
 
でも、まるかぶりしているんじゃないのよ。予告編をパスして、最初のほんの数分見逃すだけ。
「ちょっと確認してきます」と奥へ引っ込むバイト女子。
戻ってくると、「今回に限り、2本分お出しします」。ありがと~。(^O^)
1本目は20:40からエンドロール、2本目は20:40に本編開始だということも教えてくれました。
年間300本以上観ようと思ったら、時にはこんなハシゴもせなあかんのです。許して。
 
さて、いつものごとく、前知識はゼロ、何にもありません。
どうせわからんやろと期待もせずに観はじめたら、ざくっと説明してくれるうえに、その説明が面白い。
原作やTVアニメシリーズで確かめてくれりゃいいのよという宣伝も忘れずに(笑)。
 
そのざっくりとした説明のうち私が覚えている部分だけで説明すると、
乙女ゲームにハマっていた女子高生が頭を強打して昇天。
目が覚めたときにはその乙女ゲームの登場人物になっていた。
しかも、彼女が転生したカタリナなる女性は、絶対に死ぬことが決まっている。
どうすれば死へまっしぐらかわかっているから、死なないように考える。
体力をつけて、食べるものに困らないように畑なんかも耕して。
おおざっぱにはこれで合っているのかしら!?
 
で、シリーズ初の劇場版は、原作者による書き下ろしの完全新作とのこと。
 
主人公の令嬢カタリナは、お供を連れて出かける途中、車窓から見慣れぬ商隊を発見。
「商隊」という言葉を私は初めて聞きました。
サーカスのテントのようなものを張ってつくられた移動する町なのですかね。
ここに寄ったカタリナは、動物と心を通わせることのできる青年アーキルと出会います。
 
彼やその仲間と楽しく過ごしていたカタリナですが、アーキルにどこか見覚えがあると思っていたら、
彼は前世の乙女ゲームの中に出ていた人物じゃあないですか。
アーキルには凄絶な過去があり、今は囚われの身。
自分はともかく仲間だけでも解放しようと思って、ある企みを遂行中。
その企みを果たしても囚われの身のままだと知っているカタリナは、なんとか阻止しようとします。
 
何の期待もせずに観たおかげではなく、すごく楽しいアニメでした。
登場人物たちみんな可愛げがあって、良い仲間ばかり。
自分の予想が当たる理由を言えないカタリナの脳内会議には笑いました。
 
観る機会があるならばスルーしてはいけない。何でも観なくちゃと思えたアニメです。
 
しかしだいたい乙女ゲームって何なのよ。私の場合そこから調べなきゃ。
女性向けの恋愛ゲームのうち、プレイヤーが女性のゲームを乙女ゲーム、略して「乙ゲー」と呼ぶのですと。
ひとつ物知りになったような気がするけど、気がするだけですね。(^^;

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