はるみのひとり言

気ままなお散歩と猫と美味しいもん

続き

2009-01-22 | ひとり言

「あの日、私は14歳で殺されたー。
これは、私が天国に行ってからのお話。」

試写会場でパンフを頂いてこのコピーを見た時、「ゴースト」や「オールウェイズ」を思い出して、
ファンタジーなお話なのかなと勝手に想像していました。

その上、本年度アカデミー賞最有力!心に突き刺さる衝撃! 魂を揺さぶる感動!という
絶賛の言葉を聞けば、これはもう感動の涙もんや~と思っちゃいますよね。

ちょっと違ったタイプの映画でした。
人によって評価も分かれそうな気もしますね~。
良かったという方と、え~~って思う方と・・・。

天国に旅立つ前に霊になったスージーが、自分の死を悲しむ家族らを傍で見守るファンタジーなお話かと思いきやそうではないし、霊感の強い同級生が出てるので「シックスセンス」的に進むのかなと
思いきやそうでもないし、犯人を追い詰めるのかと思えば・・・。
いろんな要素が盛り込まれてて、どう捉えていいのか戸惑いました。

スージーが殺されるまでの過程もちょっと長いんですよ。
さらっと過ぎると思ってたんで・・・。
残酷な場面はないのですが、この辺りがちょっと重苦しいですね~。
そして悲しむ父親の姿に胸が締め付けられます。
ウルウルきて人前で見る映画じゃなかったと思ってるところに、ファンキーなリンおばあちゃん登場で
会場に笑いが起きます。
悲しみのどん底の家族と見てる観客の重い気持ちを明るくするための登場なんでしょうか。
このあたりはまだ良かったんですが、問題はやっぱりラスト。

犯人を追い詰める証拠を命がけで見つけたのに、なんかのんびり家族。
自分の××の入った金庫が埋められようとしてるのに、スージーが取った行動。
見ている者は、気持ちがウロウロです。
でもウルっと来ちゃうけど。
14歳の少女が天国に旅立つ前、最後にやり残した思いって、
犯人を追い詰めるよりもこっちなのかな?
今思えば少女らしくて可愛いかったかも。

犯人もそれから何年か後、しょうもない死に方をします。
題名通り彼女は「ラブリーボーン」となりました。

スージーもこの世でやり残した思いを遂げ、前向きに天国に旅立ち、
家族もまた絆も取り戻し、止まった時間が進み始めます。

これでいいのか感は残りましたが、深い悲しみがあっても憎しみを忘れるというか許した場合の方が、
悲しみを乗り越え前向きに進んで行けるそうですね。

そういう事を伝えたい映画だったんでしょうか。。
 


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