負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

ほんとうの強さ ・・・ 4.硬い強さ

2014-04-14 15:41:52 | 原発震災避難者


遠足



「 硬い強さ 」 は わかりやすい。

「 硬いから強い 」 のだと かんたんに思ってしまうほどです。


だから 強さを < 鉄 > にたとえる表現は

昔から ひじょうに多く使われてきましたね。


『 鉄腕アトム 』 『 鉄人28号 』

「 鉄のように強いヒーロー 」 というイメージを

心に焼きつけていきます。

強い足が 「 鉄脚 」。

「 ツラの皮あつい 」 という その皮が 「 鉄面皮 」。

スパルタ教育の道具 ( ? ) が 「 鉄拳 」。

これでもってこらしめることが 「 鉄拳制裁 」。

堅い守りが 「 鉄壁 」。 鉄の壁は破りようがないからです。

堅固な精神が 「 鉄石の心 」 あるいは 「 鉄心石腸 」。

硬いものを二つ並べたわけです。

「 腸 」 は このばあい 精神面をさしています。

動かすことのできない 絶対の規則や法則が 「 鉄則 」。

「 この考えを変えることはできない ! 」 というのが 「 鉄案 」。

ワンマン社長が出すプランはたいてい これなのでしょう。

刑務所のことを 「 鉄窓 」。

きびしくこらしめるのが 「 鉄槌 ( てつつい ) をくだす 」。

バクチ打ちのことを 「 鉄火 」

・・・ というのは わかるような気がしますが

鉄火ドンブリ 鉄火ミソ ・・・ とくると

浅学の身には 本来の鉄の関係が 「 ? 」 となる次第 ・・・ 。


さて 引きつづいて

むかし 英国のサッチャー首相に捧げたのが

「 鉄の女 」 というニックネーム。

女だてらに ( 失礼 ) タカ派路線を貫き通す

政治家としての強さを評したものでした。


鉄をはじめ およそ武器をつくるのに鉄は欠かせません。

それで 鉄が武器の代名詞として用いられることもあります。

たとえば 「 身に寸鉄を帯びず 」 は

護身用の武器をなにひとつ 体につけていないことです。


武器の代名詞に使われることで

鉄はいよいよ < 強 > のイメージが結びついてきます。

「 鉄 = 硬い = 強い 」 という固定観念が

できあがってしまったわけです。


さて ・・・ 。







ほんとうの強さ ・・・ 3. < 鉄 > < 水 >

2014-04-14 12:41:10 | 原発震災避難者


遠足



人間の強さを ものに象徴させる表現のしかたがあります。

代表的な例として 二つを並べてみます。


< 鉄 > のように強い人間

< 水 > のように強い人間


一般的には < 水 > のほうがなじみがうすく

したがって その真意がつかみにくいかと思われます。

< 鉄 > の形容はよく用いられますが ・・・

人間の強さを水にたとえたのは 古今東西の思想家のなかでも

おそらく 老子ひとりであろう ・・・ からです。


しかし とはいうものの

・・・ 強キコト 鉄ノゴトシ

・・・ 強キコト 水ノゴトシ

と並べてみれば それぞれの強さの像のおおよそは

イメージとして 浮かんでくるのではないでしょうか ?


すなわち 剛直の強さと 柔軟な強さとの対照です。

< 剛 > 対 < 柔 > 硬い強さと柔らかい強さのコントラストです。



剛直の強さ もちろんけっこうであろうけれども

これに柔軟性が加わったら ・・・

「 いうことなし 」 であるにちがいありません。



私は 老子から ・・・ 「 真の強者は水のようである 」 と学びました。







ほんとうの強さ ・・・ 2.不平を知らぬ人間

2014-04-14 09:40:29 | 原発震災避難者


遠足



どういう人が 「 強い人間 」 なのでしょうか ? ・・・

これには いろいろな答え方があるにちがいありません。



「 恐れを知らぬ人間が 強いのだ 」といえば

「 そのとうりだ 」と 万人が納得するでしょうね。


しかし 常識的なとらえ方であるだけに

人間の強さというものが 上 ( うわ ) かわだけのところで

  浅薄に把握されてしまう危険性もあります。



「 不平を知らぬ人間が 強いのだ 」 ・・・ といったら

多くの人が 意外 ! と思われるかもしれませんね。


しかし 私は 「 恐れを知らぬ 」 よりは こちらのほうが

はるかに深い認識のしかたであろうと ・・・ 信じています。


強くなるための自戒としても こちらのほうが

効力をもちやすいはずですから ・・・ 。







ほんとうの強さ ・・・ 1.水のように

2014-04-14 06:38:37 | 原発震災避難者


遠足



人間のほんとうの強さとは 鉄や石のような硬いそれではなくて

「 水のような柔軟な強さ 」 である ・・・

と 古代中国の思想家 『 老子 』 は説いています。


人間 だれにも弱さがあります。

弱いからこそ 人間らしいのだともいえます。


だが 同時に

人間だれのうちにも 「 強い自分 」 が潜在しています。


この尊い宝を引き出すには どうしたらよいのでしょうか。



弱い自分を否定するのではなくて

「 弱いままで強く生きよう 」 とします。

これは言葉の矛盾のようですが ・・・


実は この姿勢によってのみ 潜在する力は発動させうるのだ

と ・・・ 私は思います。


いや 「 弱いままで強く ・・・ 」 と決意したとき

すでに 「 水のように柔らかくて したたかな強さ 」 は

・・・ 発現されはじめたのです。