ニャラムへの途中にある峠です。
マニ車が風邪の力で回りように風車が取り付けられています。
ニャラムの手前でミネレパが終業をしたというお寺を見に行きます。
道路から谷に沿った斜面を下っていきます。
その時、目の下には段畑の水田が谷の奥まで広がり、
その先には白銀の峰が輝く光景に出会いました。
谷に沿った段畑は緑一色で生命感にあふれていますが、
そこからほんの少し離れただけで植物の育たない茶色の
岩だらけの大地が広がります。
この光景を見て、これこそ桃源郷ではないかと思いました。
ニャラムの街に着きましたが、今回泊まるのは3階立ての招待所です。
ヴィジュヌーがトイレから帰ってくると、ここのトイレは水洗だと言います。
私も見に行きましたが、本当に水洗トイレでした。
トイレの仕切りは胸ぐらいの高さかありませんが、1個1個が仕切られており、
今までのトイレと格段に違います。
でも、部屋の方は昨夜泊まったサガの方がきれいで気持ちが良かったです。
今晩の夕食は、4人で街へ食べに行くことにしました。
実は、前回泊まった宿の隣にある食堂で手延べ麺を出しているのを
見ていたのです。
この麺を食べるために食堂へ行くことになったのですが、
食堂へ行ってみると丼の麺ではなくてスパゲッティーのような
麺であることが分かりました。
そこで、いろいろなメニューがありそうな神山食堂という食堂へ
行くことにしました。
2階へ上がり食堂へはいるとエコトレックのスタッフが2人で
麺を食べています。
私達も同じような麺を頼むことにして、私はヤクヌードルを頼みました。
まずはビールで乾杯します。
サガで飲んだのと同じような軽いビールです。
アルコールが適度に回ってくると気持ちが良くなってきます。
私はもともとお酒は弱い方ですが、それでも、大瓶1本を飲んでしまいました。
ヤクヌードルはヤクの干し肉を戻したものがのっています。
ヌードルは、日本で言うと乾麺のうどんのようなものですが、
適当にダシが利いて美味しかったです。
辛みがないのが一番でした。
でも、丼の中に野菜らしいものはほとんどありませんでした。
今晩も立派な宿ですので気持ちよく寝ることが出来そうです。
茶色い土地と緑の生命力との対比。
あぁぁ、私も実際に目にしたいものです。
納得できます。
岩だらけの荒れ地だと思う場所でも、山から水が流れ込んでいるところは
青々とした草が生い茂っています。
私達も水がなければ生きてはいけません。
それも綺麗な水でなければお腹を壊してしまいます。
日本では飲み水なんてどこにいても手に入りますが
ここでは限られた場所でなければ飲み水が手に入りません。
水のありがたさをつくづく感じさせられた旅でした。