井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ニペソツ山 10年6月

2011-06-14 13:46:57 | ニペソツ山・中央山系の山
残雪期のニペソツ山で1泊して山頂の姿を思う存分眺めたいと思いテントから水まで背負って登りました。

 (この記録は昨年のものです。)

 同行者はIさん、オプタテシケ山に続いての山行です。

 6月12日、札幌を午前中に発ち、登山口には12時半頃に到着。
早速登山準備をします。
キャンプサイトとなる天狗平らには水がないので、沢水を4リットルほど汲んで持ち上げます。

 13:00分、いよいよ今日のテントサイトとなる天狗平に向けて出発です。
天気は快晴、この時期にしては暑いくらいです。
16の沢登山口は、いきなり丸木橋を渡らなければなりません。
大きな丸太が2本、沢に掛けられていますので慎重に渡ります。

沢を渡ると直ぐに尾根に取り付きます。
ここからは一気に尾根の上まできつい登りが続きます。
背中の荷物の重さに耐えて汗をしたたらせながら登ります。

 しばらくすると尾根の上は残雪で一杯になります。
ここからは登山道が雪の中へ消えてしまいます。
所々急な斜面はステップを切って登ります。
   
 
 上の方から元気のいい若者が降ってきます。
男性2人に女性が1人です。
「こんにちは!」と挨拶を交わして別れました。

 (この時は気づかなかったのですが、この2人の男性の内一人が
  何とネパールで一緒に歩いていたO君でした。
  サングラスをしていたのでまったく気づきませんでした。
  O君もこの時すれ違った2人組の男性が私だったとは気づかなかったようです。)

   
    今日のテントサイトはこの正面のピークの山陰にあります。
もう一息です。
雪の急な斜面を1泊装備でしかも水を4リットル担ぎ上げてですから息も苦しく
あえぎあえぎ登ります。

 途中5回ほどの休憩を小刻みにとってやっとテントサイトに到着です。
 16:30分、天狗平に到着です。

テントが2張り立てられています。
それらのテントと適当な距離を取って私達のテントを立てます。
テントを立てて荷物を整理すると山頂がよく見える場所に行きます。
     
      テントサイトからの山頂です。

   
    ニペソツの山頂部は何回見ても良い姿です。
    左右から尾根が山頂部へ収斂した姿は槍ヶ岳のようです。
    ヤジリのような山頂部がキリリと引き締めています。
    この姿に憧れて登る人が多いのです。

 夕暮れの山頂をタップリ眺めます。
風があまり無いとはいえ6月の夕暮れです。
寒くなってきたのでテントへ引き上げます。

夕食の準備をしながら缶ビールで乾杯します。
水とは別に担ぎ上げた貴重なビールです。
う~ん、美味しかった~ぁ!

 
 6月13日、今日も天気はいいようです。
夜明けから写真を取りに行ったIさんを待ちながら私はテントの中で惰眠をむさぼっていました。
しかし、テントに陽が当たり出すとそう言うわけにもいきません。
戻ってきたIさんと一緒にそくさくと朝食を食べて出発します。

 6:25分、少し遅い出発ですが、正面に見える山頂目指して歩きます。
天狗岳から降り再度の登りをこなすとそこは山頂でした。

 8:10分、晴天、山頂からは360度の眺望が待っていました。

   
   十勝岳からオプタテシケ山が見えます。

   
    トムラウシ山です。
  
   
    南側はウペペサンケ山です。

 これらの山以外にも天塩岳からうっすらと阿寒の山並みも見えていました。

  
   山頂はこんなところです。

 そして、私達が1泊した天狗平も見えています。
   

 このように、ニペソツ山は姿のいい山だけでなく眺望も良く、登っても林の中から岩だらけの登山道など変化がありなかなか楽しいく歩けます。
そして、山頂部や天狗平の岩場にはナキウサギもいます。


 皆さんも、ぜひ登ってみてください。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですねえ (みいちゃん)
2011-06-14 22:13:29
景色もいいし、山頂の形もいいし、登ってみたくなる山ですね。
ナキウサギも見られたらとってもラッキー!
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百名山に漏れたからこそ・・・ (MIKO)
2011-06-15 20:46:57
ニペソツ山は日本百名山に選ばれていません。

だからこそ、喧噪からは遠い静かな山のまま私達を迎えてくれます。

でも、北海道の岳人には非常に人気の高い山なのです。

山を降りると幌加温泉というひなびた温泉もあります。

いうこと有りませんね!
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