(この記録は昨年のものです。)
以前、ニセイカウシュッペ山には中越側から登ったものの、それはそれはつまらない登山でした。
なぜつまらないかといいますと左手の沢を見ながらただただ尾根筋の登山道をダラダラと登るだけだったからです。
そんなことで、今回はまったく違う方向からのアプローチを試みました。
それは、白滝町側から平(ひら)山に登り比麻良山から通称アンギラスと呼ばれる岩山を経由してニセイカウシュッペ山へ登るコースです。
比麻良山からニセイカウシュッペ山への登山道は正式に作られたものではありませんが、踏み分け道があるのです。
しかし、6月はまだ残雪期ですので踏み分け道が歩けるかどうか分かりません。
多少不安の残る登山では有りますが、何とかなると思い一人で歩いてみることにしました。
6月5日の午後に札幌を発ち高速道路をひた走ります。
奥白滝のサービスエリアから出ると直ぐ近くにキャンプ場があります。
今夜はそのキャンプ場で1泊します。
6月6日、朝、目を覚ますとどうやらいい天気です。
朝食もそこそこに準備をしてまずは平山の登山口を目指します。
平山の登山口の手前で林道に残っている雪があり車が雪でスリップして登ることが出来ません。
仕方がないので車を林道の片隅に寄せて置いていくことにします。
走った感覚からすると登山口まではそれほどの距離は残っていないと思ったからです。
5:10分、空は青空が広がっています。
一人での登山、しかも初めて歩くコースですので気を引き締めて行きます。
25分ほど歩くと登山口に到着しました。
途中2個所ほど雪が残って林道を塞いでいるところがありました。
さて、登山口から登山道を歩こうとしましたが、いきなり雪で埋まっています。
百メートルほど雪道の登山道を歩いたのですがあきらめました。
登山道は沢沿いの道で傾斜があります。
傾斜のある登山道にステップを切って歩くより沢の中を歩いた方が楽なので直ぐに沢に降りました。
沢は残雪で埋まっておりこちらの方がズーッと歩きやすいのです。
登山道はこの沢を源流部まで詰めるのですから安心して沢を登っていきます。
途中、1個所だけ沢が口を開けているところがありました。
ここは滝となって流れているところです。
この滝は右岸を少し巻くようにして登ります。
後はただひたすら沢の源流部へ向かって登っていきます。
沢の中にスキーのシュプールが残っています。
どうやら天狗岳の方からスキーを使って縦走してきた人がいたようです。
これだけ残雪が残っているなら私もスキーを持ってくれば帰りは楽が出来たのにと思ったくらいです。
7:20分、平山と比麻良(ひまら)山の分岐に着きました。
この分岐まで登ってくると一気に視界が開けます。
左手に大雪山が見えています。
残雪でまだまだ白い大雪の山並みです。
平山は大雪山の展望台と言われる山です。
その名に恥じない大展望が目の前に広がります。
右手にはニセイカウシュッペ山が見えています。
昔は層雲峡からこのニセイカウシュッペ山に登るコースがありました。
大槍といわれる岩峰も見えています。
ここから正面に見える山が黒岳です。
よく見るとスキー場の斜面が見えています。
分岐から右手に進んでいきます。
低灌木の砂礫地を歩くと30分ほどでニセイカウシュッペ山へ続く尾根の分岐に来ます。
ここから尾根への取り付きがハイ松の陰になりよく見えません。
慎重に降ると直ぐに踏み分け道を発見しました。
後はこの道を外さないようにアンギラスを目指して歩きます。
アンギラスです。
ギザギザした岩峰が怪獣アンギラスの背中の様なので付けられ名前のようです。
8:40分、アンギラスを登ります。
この岩峰の中にも踏み分け道があるので見た目ほど難しくはありません。
それよりも、アンギラスへ行く途中の雪付きの尾根から踏み分け道を探す方が難しいです。
何度か踏み分け道が見つからないので雪の斜面をトラバースして歩きます。
アンギラスを乗り越えるとさらに目の前に雪山があります。
これを越えるとニセイカウシュッペの山頂が直ぐ目の前に見えてきました。
ハイ松を越えると登山道に出ます。
そのまま10分ほど歩くとニセイカウシュッペ山の山頂でした。
今日は天気がいいので青空の中に大雪山が余すとこなくその姿を見せてくれます。
9:30分、ニセイカウシュッペ山に着きました。
思ったより時間が掛からなかったです。
天気も良く残雪も多かったので順調に歩けたせいです。
しばらく振りに気持ちのいい山頂です。
太陽を一杯に受けて草むらに寝転がります。
30分ほど大雪の山並みを楽しんで軽く食べ物を取ります。
ここまで歩いてきた登山道に早くもいろいろな花が咲いていました。
沢は残雪で埋まっていますが、雪の融けた稜線では早くも花が咲き出しています。
平山は花の種類が多いことでも有名な山です。
その片鱗がすでに現れています。
みなさんもぜひ一度足を運んでください。
帰りは、今歩いてきた道を戻ります。
雪で埋まった沢は走るようにして降ります。
2時間半で登山口へ戻りました。
今日の山はひとりぼっち!
天気に恵まれ、山の花にも会えて満足な1日でした。
以前、ニセイカウシュッペ山には中越側から登ったものの、それはそれはつまらない登山でした。
なぜつまらないかといいますと左手の沢を見ながらただただ尾根筋の登山道をダラダラと登るだけだったからです。
そんなことで、今回はまったく違う方向からのアプローチを試みました。
それは、白滝町側から平(ひら)山に登り比麻良山から通称アンギラスと呼ばれる岩山を経由してニセイカウシュッペ山へ登るコースです。
比麻良山からニセイカウシュッペ山への登山道は正式に作られたものではありませんが、踏み分け道があるのです。
しかし、6月はまだ残雪期ですので踏み分け道が歩けるかどうか分かりません。
多少不安の残る登山では有りますが、何とかなると思い一人で歩いてみることにしました。
6月5日の午後に札幌を発ち高速道路をひた走ります。
奥白滝のサービスエリアから出ると直ぐ近くにキャンプ場があります。
今夜はそのキャンプ場で1泊します。
6月6日、朝、目を覚ますとどうやらいい天気です。
朝食もそこそこに準備をしてまずは平山の登山口を目指します。
平山の登山口の手前で林道に残っている雪があり車が雪でスリップして登ることが出来ません。
仕方がないので車を林道の片隅に寄せて置いていくことにします。
走った感覚からすると登山口まではそれほどの距離は残っていないと思ったからです。
5:10分、空は青空が広がっています。
一人での登山、しかも初めて歩くコースですので気を引き締めて行きます。
25分ほど歩くと登山口に到着しました。
途中2個所ほど雪が残って林道を塞いでいるところがありました。
さて、登山口から登山道を歩こうとしましたが、いきなり雪で埋まっています。
百メートルほど雪道の登山道を歩いたのですがあきらめました。
登山道は沢沿いの道で傾斜があります。
傾斜のある登山道にステップを切って歩くより沢の中を歩いた方が楽なので直ぐに沢に降りました。
沢は残雪で埋まっておりこちらの方がズーッと歩きやすいのです。
登山道はこの沢を源流部まで詰めるのですから安心して沢を登っていきます。
途中、1個所だけ沢が口を開けているところがありました。
ここは滝となって流れているところです。
この滝は右岸を少し巻くようにして登ります。
後はただひたすら沢の源流部へ向かって登っていきます。
沢の中にスキーのシュプールが残っています。
どうやら天狗岳の方からスキーを使って縦走してきた人がいたようです。
これだけ残雪が残っているなら私もスキーを持ってくれば帰りは楽が出来たのにと思ったくらいです。
7:20分、平山と比麻良(ひまら)山の分岐に着きました。
この分岐まで登ってくると一気に視界が開けます。
左手に大雪山が見えています。
残雪でまだまだ白い大雪の山並みです。
平山は大雪山の展望台と言われる山です。
その名に恥じない大展望が目の前に広がります。
右手にはニセイカウシュッペ山が見えています。
昔は層雲峡からこのニセイカウシュッペ山に登るコースがありました。
大槍といわれる岩峰も見えています。
ここから正面に見える山が黒岳です。
よく見るとスキー場の斜面が見えています。
分岐から右手に進んでいきます。
低灌木の砂礫地を歩くと30分ほどでニセイカウシュッペ山へ続く尾根の分岐に来ます。
ここから尾根への取り付きがハイ松の陰になりよく見えません。
慎重に降ると直ぐに踏み分け道を発見しました。
後はこの道を外さないようにアンギラスを目指して歩きます。
アンギラスです。
ギザギザした岩峰が怪獣アンギラスの背中の様なので付けられ名前のようです。
8:40分、アンギラスを登ります。
この岩峰の中にも踏み分け道があるので見た目ほど難しくはありません。
それよりも、アンギラスへ行く途中の雪付きの尾根から踏み分け道を探す方が難しいです。
何度か踏み分け道が見つからないので雪の斜面をトラバースして歩きます。
アンギラスを乗り越えるとさらに目の前に雪山があります。
これを越えるとニセイカウシュッペの山頂が直ぐ目の前に見えてきました。
ハイ松を越えると登山道に出ます。
そのまま10分ほど歩くとニセイカウシュッペ山の山頂でした。
今日は天気がいいので青空の中に大雪山が余すとこなくその姿を見せてくれます。
9:30分、ニセイカウシュッペ山に着きました。
思ったより時間が掛からなかったです。
天気も良く残雪も多かったので順調に歩けたせいです。
しばらく振りに気持ちのいい山頂です。
太陽を一杯に受けて草むらに寝転がります。
30分ほど大雪の山並みを楽しんで軽く食べ物を取ります。
ここまで歩いてきた登山道に早くもいろいろな花が咲いていました。
沢は残雪で埋まっていますが、雪の融けた稜線では早くも花が咲き出しています。
平山は花の種類が多いことでも有名な山です。
その片鱗がすでに現れています。
みなさんもぜひ一度足を運んでください。
帰りは、今歩いてきた道を戻ります。
雪で埋まった沢は走るようにして降ります。
2時間半で登山口へ戻りました。
今日の山はひとりぼっち!
天気に恵まれ、山の花にも会えて満足な1日でした。
それにしても景色のよい山ですね。
お花もいいなあ。
7月にはどんなお花が見られるか楽しみです。
本土にはないお花がたくさんあるみたいだし♪
石狩川が層雲峡の辺りでは柱状節理の断崖が続きます。
その断崖の上にある山という意味のようです。
この山に、昔(40年くらい前)は層雲峡から登る登山道がありました。
でも、今は廃道となったようです。
7月の大雪山はお花畑が満開だと思います。
きっと、期待に応えられると思います。
お陰さまでいい山に出会えました。
初めましてのツクモグサにも出会え感激です。
仲間との稜線上での鍵の交換は平山の沢の左岸で迷い1時間のアルバイトでしたが、危うくセーフで事なきを得ました。
今年で4年目の北海道遠征は年々時期が早まっています。芦別岳本谷ルート…夢ですね。
ツクモグサに会えましたか。
それは良かったですね。
その出会いに私の拙いブログが役立ったとしたら嬉しい限りです。
ツクモグサは、ニペソツ山の山頂下や芦別岳の山頂下の岩場にもひっそりと咲いています。
Kikkoさんは、本州にお住まいなのでしょうか?
北海道の山を楽しんで4年目のようですが、ぜひ、事故のない楽しい登山で北海道の山を堪能してください。