井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ニペソツ山 11年3月(冬) その1

2011-03-25 19:46:27 | ニペソツ山・中央山系の山
 昨年3月にトムラウシ山に登ってから来年はどこへ登ろうか?という話になりました。
リーダーのS氏がニペソツ山へ登ってみたいといいます。
ここから、私達のニペソツ山への挑戦が始まりました。
メンバーはいつものS氏をリーダーにO氏と私の3人です。

ニペソツ山へ冬に登った記録があまりありません。
そこで、北大山岳部のHPや札幌山の会の山行記録を参考にさせてもらいました。
(大変お世話になりました。厚くお礼いたします。)

この記録を参考にして通常の夏道から登るのではなく幌加川を遡り南陵から挑戦する計画を立てました。
理由はいくつかありますが、
  1 国道から幌加ダムまで除雪されていること
  2 その先も林道を利用することにより南稜基部まで
   簡単に到達できること
  3 南陵を利用すると山頂まで登り返しが無くルートが
   明瞭なこと
などの点で夏道を利用するよりこのルートの方が優れていると判断しました。


3月6日(日曜日)

 朝5時に市内某所に集合して荷物をO氏の車に積み込み出発です。
天気予報はまあまあです。
高速道路を上川層雲峡で降りてそこから三国峠を越えて幌加ダムを目指します。
三国峠からニペソツ山が見えるのですが、今日は雲の中に隠れています。

 8時30分頃、予定通り幌加ダムに到着です。
ここからは林道歩きを約10キロの予定です。
幸運なことに数日前に歩いたと思われるトレースが残っています。
このトレースを利用させてもらうこととして9時丁度に出発します。

 天気は薄曇りですが、風もあまり無く淡々とトレースを辿ります。
1時間ほどで盤の沢との分岐に到着、少し休憩します。
この分岐から少し歩いたところでトレースが沢の中へ向かって降っています。
ここからは私達がラッセルをして先へ進みます。

 幌加川の左岸沿いの林道を緩やかに登っていきます。
ここから標高千メーターほどの峠まで登りが続きます。
ところどころに立派なブル道が左側の林に延びており、林道との区別が付けづらく
ブル道に誘導されそうになります。
その度に3人で話し合って先へ進みます。

12時、やっと峠に到着です。
時折、強い風が吹くので林の陰で休みます。
この峠から一気に下るのですが、林道は大きく弧を描いていますので適当なところからショートカットします。
下り終えたところに幌加の滝橋があります。
沢を見ると流れが顔を出しています。
この沢を渡渉するのは大変です。

この橋から沢の上流へ向かうとニペソツ山の東壁に向かうことになります。
私達は橋を渡り左手下流に向かって進みます。

しばらく歩いたところでS氏が立ち止まります。
林道が上に向かっているのではないかといいます。
確かによく見ると少し上に向かっている道の方が立派に見えます。

その上の道を進みます。
しばらく歩くと先が細くなり藪に消えていきます。
その先はさらに上の方に立派な道があるように見えます。

私が上の道を見に行きますが、ドンドン上に向かって道が続いています。
どうやら最初の分岐点で下に続く道が地図にある林道のようです。
ここで藪に続く道を進むことにします。
このまま歩いてしたに向かえば正しい林道にぶつかるからです。

急な斜面を降り小さな沢を降ると林道にでました。
どうやらこれが地図にある林道のようです。
このまま進んでいくと沢を渡るところで橋がありません。
橋がないのですが林道に違いはありません。
スノーブリッジを使って沢を越えます。

そのまま斜面を登ると開けた場所にでます。
どうやら地図にある林道終点のようです。
ここは伐採された木材の集積場として使われたようです。
そこから10メートルほど切り開かれた場所が上に向かって伸びています。

20分ほど登ると標高千メートルあたりになります。
今日はこの辺のテントを張ることにします。
15時10分、尾根の右側にあるエゾ松林の中にテントを張ります。

幌加ダムから歩き出して約6時間、距離にして12キロほどありました。
明日はここから山頂アタックです。

  
  こんばんはこのテントに寝ます。
  O氏が冬用の外張りを新調してくれました。

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