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なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

beatmania 4thMIX ~the beat goes on~

2006年11月17日 | ●音楽ゲーム回想録

・『beatmania 4thMIX』オイラなりの解説

本作品のリリースに先がけ、
7鍵盤仕様を採用した『beatmania IIDX』が
ハイエンドバージョンとしてリリースされ、
そちらが『3rdMIX』までの路線を
ほぼ受け継ぐかたちになったためか、
本流の『beatmania』シリーズは
雰囲気を一新してのリリースとなった。

前作までにあったパロディ的な要素は薄まり、
ブラックミュージック色の強い選曲、
アンダーグラウンドに徹したシックなデザインが採用された。

そのあまりの変貌ぶりから
旧来のプレイヤーからは賛否両論を余儀なくされ、
結果、多くのファンが離れる事態を呼んだことは否めないが、
以後もこの本流シリーズは
"最先端のクラブミュージック"を追いかけ続け、
いわゆる譜面構成も、その制約ゆえに洗練されてゆく。
後年まで残っていた『beatmania』プレイヤーからは
そのターニングポイントとなった本作を再評価する声も多い。


えーと、まず前提として、
オイラはこの『4thMIX』を"生き残った"音ゲーマーです。
当然この『4thMIX』は高く評価してますが、
最初っからすごいと思っていたわけではないです。
音楽の教養が薄いんで当然ですけど。
どっちかというと、この時にはすでに
音ゲーというものを"盲信"している状態で、
おもしろいかそうでないかはとくに関係なく、
そこに筐体があるからやる、という感じでした。

とは言え、当初はみんなも特に拒否反応を起こすことはなく、
そこそこのお客さんはまだついていたと思います。
それよりも問題となってきたのは、
音ゲー筐体の種類が増えてきたことによって
各筐体が音をつぶしあうような状況が生まれたことです。
当時は『DDR 2ndMIX』がブレイクの坂を急上昇中で、
そちらを邪魔しないようにということなのか、
オイラの行きつけのゲームセンターで

プレイ音量の最初の犠牲者となったのがこの『4thMIX』でした。
本当にプレイヤーを見かけなくなったのは、
ちょうどこのころからです。

オイラも例外ではないというか、
以前にも書いたとおり『DDR 2ndMIX』にはみごとハマり倒していて
そのうち「『ビーマニ』なんざ指先動かしているだけじゃねえか!」
なんて暴言を吐いたりするわけですが、
よくよく考えりゃあ、それは『beatmania』筐体の音量が
抑えられてしまった時期と重なっちゃうんですよね。

で、オイラがこの作品を本当に評価するようになったのは、
のちに家庭用バージョンがリリースされ、
ヘッドホンでじっくり聴く機会があってからのことです。
この『4thMIX』は、オブジェの増減よりは
判定のシビアさとリズム構成、キー配置のトリッキーさなどで
難易度を調整してあるようなゲーム内容で、
どうにもうまくプレイできず満足がいかなかったので、
トレーニングモードではかなり練習したのでした。
むかしは今よりずっと律儀でしたからね、オイラ。

その知らず知らずのうちに、曲の要所要所を
"聴きこむ"かたちになり、
気がついたらとりこにさせられてい
たという感じです。

アース・ウィンド・アンド・ファイアーすらろくに知らなかったオイラが、
(本作と、初代『IIDX』は、
 
メンバーのラリー・ダンが曲提供に参加していることが
 大きなトピックのひとつでした)
その音楽体験を振り替える上で
『4thMIX』以後の方向性には
個人的には非常に感謝しています。
とはいえ、筐体をみんなで囲んで
一緒に盛り上がるような光景は
本作を境に見ることはなくなってしまったわけです。
前述のとおり、それは必ずしも本作からの方向性だけが
もたらした結果ではないと思いますが、
『beatmania』というゲームが、本来何を目指していたのか?を考えると、
複雑な心境になることもあります。


※あ、追記追記。
 本作収録の"POPCORN (HIP HOP)"は
 オイラが全ての『beatmania』シリーズで
 最も好きな譜面のひとつです。もちろん曲もそうとう好き。


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5 コメント

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Unknown (valentia)
2006-11-18 00:31:59
お久しぶりです。
4thmixの話題になるとネガティブな内容になってる事を多く見かけるのですが、
当時中学終わり~高校生になったあたりの自分からすると、
「どの曲を選んでも曲が良い、どの譜面で遊んでも楽しい」という一番楽しんでた時期だったりします。
中学時代の悪友なんかとゲーセンにたむろして、あの曲がクリアできるとかできないとか、皆でワイワイ遊んだというのは4th~ⅡDX初期が最盛でしたね。
DDRとセッションしたりとか、音ゲーをフルに使った遊びが一番できた時期でした。

確かに4th以降は急速に、そういう雰囲気はすっかり無くなってしまいましたが、
その時楽しんでた自分からすると「周りが飽きた」んじゃないかと考えていました。
好きな人だけ続けてプレイして、飽きた人は離れていった、
そういう自然な流れで収まったものだと思っていました。
なので4thがきっかけとか、そういう事は全く考えたことがなかったです。

賛否両論とか、そういう話と全く無縁だった界隈からの意見でした。
いやどうでもいい事なんですが、何か気になったので書いてしまいました。
返信する
Unknown (Unknown)
2006-11-18 00:35:34
うわー書き直そうと思ったら修正できない。

>その時楽しんでた自分
「4thの頃が一番楽しかった自分(たち)」です。
返信する
Unknown (Unknown)
2006-11-18 00:38:02
(たち)はいらなかったな・・・何度も書き込んでしまいすみません。
mixiに慣れてしまったので書き込んでから読み直すようになってしまって。
返信する
Unknown (へにほに)
2006-11-18 01:14:24
確かに3rdは人垣が出来てた覚えがあるけど
4thは全くそのような覚えがない。
それはでは並んでやるって感じだったけど
4thはそうではなかったですね。
正直わたしもDDRに流れて行ってました。
音ゲー内での潰しあいで潰されていったターニングポイントだと思います。
4thが悪いんでなくDDRが良すぎたんでしょうね。
返信する
レス (MIC(H))
2006-11-18 12:34:50
□valentiaさん
そうそう、飽きるってのも要因のひとつだと思うんですが、
路線変更があからさますぎて
「なんか面白くないなあ」→「そうか、飽きたんだ」という
自覚?を抱かせやすい状況が
生まれてしまったとも考えられます。
音量設定のことにも関連しますけど。
valentiaさんが遊んでいた時期だと、
たぶんギリギリ、世間の評価にこだわらないでいられる
年齢だと思うんです。
大学とかになるとこれがけっこうキッツくてですね、
つぎつぎと別の趣味に興味が移っていくんですよ。
もともと比較的お金持ってる人がやってたゲームですし。
変わらないことをずっとやってて満足、というのは
やっぱりオタク特性なんですかね。


□へにほにさん
いちおう、オイラのとこでは
リリース当初は人がついてましたけどね。
>DDRが良すぎた
ってのはホント、そうなんでしょうねえ。
オイラも『DDR2nd』自体は全く恨んでないので(笑
まれに、『DDR』から『BM』に流れてきて
5鍵盤現役、って人もいますからね。

でもまあ・・・やっぱり、
『3rd』以前と『4th』以後では
楽しみの核というか、思想が違うということは
最低限言えるかも知れません。
シリーズ発案をしたデザイナーの水野潔さんが
離れたのもちょうどこのころで、
関連があるような気がしてならないのですよ。
氏があとで関わったゲームには、
『マリオカート ダブルダッシュ!』
『nintendogs』があるんですが、
こう・・・見えませんか?
"ゲーム画面のこちらがわ"、という方向性が。
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