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なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

beatmania GB

2007年01月20日 | ●音楽ゲーム回想録

・『beatmania GB』オイラなりの解説
『beatmania』シリーズが盛り上がりを見せていたころに
ゲームボーイ(モノクロ、カラー両対応)用に発売されたソフト。
アーケード版に収録されていた楽曲の移植と、
本作オリジナルの楽曲が半々で収録されている。
本格的なサウンドが売りの『beatmania』シリーズであっただけに
貧弱な音源しか持たないゲームボーイへの移植には懸念の声があり、
関心を示さない者も多かったが、
収録された楽曲には
音源の特性を最大限に活用したアレンジがなされており、
またそのローテクさゆえの独特の発声は
不思議な魅力を放っているとして意外な評判があった。
シーケンス配置にもゲームボーイのボタン配列を考慮し
遊びやすく、しかしやりごたえがあるように
工夫がほどこされている。
実際に遊んだプレイヤーからは佳作として評価されることが多い。


これ『GOTTAMIX』より前の発売だったんですね。
記憶があいまいで、夏かと思ったんですが・・・。
あわてて紹介してみます。

このソフト、半分は衝動買いだったと思います。
オイラも『ビーマニポケット』やらには懐疑的でしたし
(こちらも実は評価がけっこう高い)、
ブームに踊らされる感覚もないことはなかったです。
ただ、コナミという会社はファミコン、MSX時代に、
独自の音源チップをソフトに搭載するという
力技を見せたことを知っていたので、
本作『beatmania GB』でもひょっとしたら
それくらいはやってくれるかも、と淡い期待もあったのでした。
雑誌での評価も、意外と高いものでしたし。

買ってきてゲームスタート。
プレイステーション版のタイトル画面の音楽が流れる
・・・わけですが、
やはりというか、第一印象としてはあまりにもヘナヘナな音で、
だいぶ不安になったことを憶えています。
前述のとおり、また音源搭載をかましてくれるかもなんて
思っていただけにギャップも激しかったです
(現実には、コナミが自社の工場でソフトを生産できた
 ファミコン、MSXとは事情が違うんで、
 ゲームボーイソフトに音源搭載なんてできっこないんですが)。

とはいえ、オイラはもともと
"劣化移植"というものに奇妙な好奇心があったので、
それはそれと受け取って、
その時点でも結構おもしろがっていました。
ロービット音源にも愛着はありましたしね。
世間には理解されないだろうとは思ってましたが・・・。
ゲームを進めていくうちに、
これは多くの人がやるべきだ、と
考えを改めるようになりました。

ようは解説で書いたことの繰り返しなのですが、
スタッフがロービットであることに腐らず、むしろ逆手に取り、
しっかり作り込んでいることが伝わってくる作品なのでした。
やはりゲームボーイの単純波形による発声には
確実な魅力があり、
移植曲の一部についてはこの『GB』バージョンが
一番好きという楽曲すらあります。
特筆すべきはオリジナル曲のクオリティで、
「移植」の縛りがないだけに
音源の特性が研究しつくされたアレンジの曲が多く、
とくに"Kiiroi Kobin (JAZZ)"の音色の再現度の高さには
今でも深く感心してしまいます。
オブジェ配置もアーケード版に負けず劣らず
特徴的なものが多かったように思います。
アーケード移植曲の譜面アレンジもていねいでした。

このソフトは一番知り合いに
すすめやすかったソフトでもあります。
テレビも専用コントローラーも必要のない手軽さは
気軽に手渡してやらせてみるにはもってこいでした。
難易度も比較的控えめで、
音ゲーはほとんどやらない下の妹も
このソフトだけはけっこうやり込んでいたようです。
記憶が確かなら全曲クリアできていたはず。
クラブミュージックの文法からは
当時最も逸脱していた作品ですし、
多くのアーケード派のプレイヤーからはやはり
見向きもされないソフトでしたが、
隠れた名作として語り継ごうと
妙な決心をしたものでありました。

まさかそのわずか数年後に、
ロービットゲーム機の音源が本当に
音楽界を席巻することになるなどとは、
思ってもみませんでしたが・・・。


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4 コメント

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そうそう (ひでぽん)
2007-01-22 02:06:25
この前の記事のコメントの時に
片付けていて、たまたま出て来ましたよGB版♪

早速遊んでみましたが・・・
思った通り指が動かない!!
あの時の機敏な動きは何処にいったんだって感じですw
(そんなに機敏ではなかったかもですが)
まぁ、そんな感じではありましたが
GB-MIXはなんとかクリアしました^^;
話に出ていたジャズやクラシック1&2は
お気に入りですね♪

とは言っても、「minimal techno」あたりなんかは
元々クリアなんて出来ませんけどね・・・
初代GB版がGBの中では、結構難しかったんじゃないかと
思いつつ。(うろ覚えですが)
返信する
まあふつうは (MIC(H)@仮)
2007-01-22 17:13:29
ラグあると衰えますよね;
オイラは1カ月以上音ゲーを断ったことがないんで・・・(ぉ
でもGB-MIXがいけるならなかなかですよね。
ディスコのリズムキープとか
演歌の階段地帯とか
けっこうやっかいな部類だと思うんですが。
ああ、思い起こすとホントにいい譜面多いなこれ(ぉ

ミニマルは確かにむっじいですよね;
ユーロのほうがよっぽどかわいい。
ありゃあもうパターンは完全に決まっているので
イメトレとリズムキープをしっかりするしかないです。
逆に言うならイメトレさえできれば
必ずできるはず。この機会にがんばってみては?(笑

難易度については、
ムズいとヌルいの両極端な評価が多かったですね。
オイラとしては「適度」だと思いましたけど。
2作目からは作ってる部署が違うんですよ。
おもしろかったんだけど(アドリブプレイがしやすい)、
やっぱマニアとしては1作目の突き詰めかたが
どうしても贔屓の対象になりますねえ。
返信する
ふむふむ (ひでぽん)
2007-01-22 21:01:49
そうなんですか、2作目からは部署が違うんですね。
出来ないのもありますが、他の曲とかは
頑張れば調子イイ時はクリア出来るかも?なんで
せっかく引っ張り出したから少しやってみます♪

ちなみにポケットのほうも引っ張り出したので
記事にでもする予定です、ハイ。
返信する
ただ (MIC(H))
2007-01-24 10:14:14
2作目からのほうが
本来の家庭用『beatmania』のチームです。
しかも小島組。クレジットに
小島秀夫の名前があったはずですよ
(かなりイヤイヤやってたらしいけど)。

音ゲーは"できる"って思い込むところからですよー。
がんばれー。
オイラも我に帰ったとたんにできなくなる曲とか
ゴロゴロあります。

ポケットについてはそちらでコメントします!
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