⊂FREESPACE⊃

なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

バスト・ア・ムーブ2 ダンス天国MIX

2006年12月01日 | ●音楽ゲーム回想録

・『バスト・ア・ムーブ2 ダンス天国MIX』オイラなりの解説

前作がスマッシュヒットを飛ばした
エニックス発音楽ゲーム、『バスト・ア・ムーブ』の第2作。
基本システムはそのままに、
"ジャスト""ジャマー返し""運だけシステム"など
新たな駆け引き要素が追加された。
演出上の仕掛けにもさらに凝ったものが用意されている。
前作との最大の違いは楽曲群で、
あえてクラシックなレイヴを意識した前作に対し、
本作では当時国内最先端のクラブシーンを反映。
ソニー・ミュージック・エンターテインメント・ジャパンとのタイアップで、
多くの著名アーティストたちが
全曲書き下ろしで楽曲提供を行った。
しかし、前作の娯楽路線を期待していたファンからの評価は芳しくなく、
ゲーム内容の大筋が前作とほとんど変わらないということもあってか、
ヒットには至らなかった。

余談だが、このソフトからちょうど一週間後に発売される
家庭用『DDR』のマットコントローラーに、確信犯的に対応させている。
(マニュアルによると、イージーモードは"踊りながらブレイできる"らしい・・・)



なんだかくやしかったなあ、これは。
かなり不当な評価を受けたソフトとして
オイラの脳裏に焼きついてしまっています。
実際はそれほど嫌われているわけでも
なかったようなんですけれども。
一週間後の『DDR』の影に隠れちゃいましたしね。

オイラはやりはじめたころは
参加しているアーティストの詳細なんか知りませんでしたが、
もう嫌いな曲が一個もないんですよね。
さすがにプレイを始めた当初は
完全に違う楽曲の方向性にオイラもとまどいましたが、
ともすればグルーヴに"引っ張られる"感覚があった前作に対し、
本作のグルーヴは能動的に"乗っかる"感覚で、
4拍めのインパクト以外のリズムが
プレイヤーにゆだねられているこのシリーズのルールに
非常にマッチしているように思えたのです。

で、アーティストについて詳しくわかるようになると
それはもう、そうそうたるメンツなんです。
コーザノストラを筆頭に福富幸宏、
DJ HASEBE、ジョジョカ、モーリス・ホワイト・・・

そんな人たちが全曲書き下ろし、です。
とくにコーザノストラについては
各メンバーを分散させた上で、ソロワーク、ゲストヴォーカルなど
多彩な役割を見せており、その本気ぶりをかいま見ることができます。
スクウェア・)エニックスという会社は
たまに採算が取れるのかもわからない
豪華なメンツのゲームを発売しますが、
(去年あった『ヘビーメタルサンダー』なんかその極みです)
このゲームも、そういう流れのひとつと言っていいでしょう。
ちなみに、一年後にはやや参加メンバーが重複する
『beatmania ClubMIX』がリリースされますが、
そちらは既存曲の版権を取って収録、というものも多かったです。

ところが、一般プレイヤーからの反応は前述のとおりイマイチで、

ゲーム誌のレビューやらもこぞって
「曲が悪い」とか全否定気味に書いてましたからね。
「好みに合わない」ならまだしも。
「ヒートは炎をイメージしたキャラなのに
 なんでステージ曲がミディアムテンポなの?」なんてのもあって、
これはもう・・・かなり根に持ってますね。

まあ確かに、ゲームのほうは前作からの差別化を計ろうとしすぎて
消化不良ぎみになっちゃったところもあるとは思いますが、
ステージギミックとか、キャラの立ち方とか、
好きな部分いっぱいあるんですよねえ。
通じにくいシャレもけっこうありましたけどね。
ロボZゴールドという本来ヴォーギングスタイルのキャラが
気がつくとアフリカンダンスを踊っている、とか。

そんなわけで、ちょっとした判官びいきも手伝いつつも
かなりの思い入れがあるゲームです。
のちに、オイラはその思いのたけを
収録曲のひとつをリミックスして
音ゲーコンピレーションCDの公募にアタックする、
という行為で示したわけですが、
(身内コネもあったし、今聴くとテクノの某有名曲を
 無意識におもっくそパクっていたフレーズがあって
 ちょっとしたキズものなんですけどね。)
わりとお気に入りの曲のひとつになってますね。

あ、そうそう、このゲームはあとから
アーケード版に逆移植されてます。
知ってる人がほっとんどいなくて誰かには
「『テクノヴェルク』なみ」、とか言われましたけど。


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