ソフトバンクの孫正義社長が 1兆6千億円をかけて 米携帯電話会社スプリント・ネクステルを買収するそうです。すると ソフトバンクは日米で9千万件の契約を抱える世界で有数の通信事業者になります。
国内ではNTTドコモが約6千万件、KDDIが三千六百万件で、圧倒的な首位になります。 孫社長の得意満面の顔が<ドヤ顔>になって居ます。
然し 問題が有ります。先ず 1.6兆円の買収資金は全部銀行からの借金です。そして買収するスプリント社は、多額の借金を抱えて経営不振です。孫さんにどの様な秘策が有るのか判りませんが、通信事業がどれ程の利益を齎すのか? また 携帯電話の利用者は、最早頭打ちで、通信会社同士の奪い合い・泥仕合状態です。
其れでも1.6兆円も投資して果して大丈夫かな?と言うのが国内外での正直な感想です。
孫さんは 自分の能力を信じての事でしょうが、言うまでも無く事業はどんなに優秀な人間でも一人では出来ません。<社長が優秀な人材をどれだけ集められるか>が社長の能力です。
古来 中国でも日本でも、天下を伺う人物には有能な人材が大勢必要です。其の人材群が有ってこそ大望を為し得るのですが、孫さんの周辺には其れが見当たりません。何時でも孫さん一人が発案して、計画・実行する独壇場です。だから この大勝負は心配です。