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善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

甲府市内の公衆浴場巡り(3)・喜久の湯

2010年06月11日 | 温泉

御崎神社から喜久の湯はすぐでした。。

喜久の湯は創業が昭和6年とのことです。
現在の建物は鉄筋二階建ての年季の入った建物で、昭和27年に建て替えたようです。

(喜久の湯玄関)

中に入ると下足箱の大きいのに驚かされます。
それも、年代物のおしどり錠です。
今ではほとんど見かけない木の板で開く錠前です。

(下足箱)

さらに入ると番台。番台が脱衣場の方を向くのが昔風ですね。
座っているのは3代目の奥さん。
気さくにいろいろとしゃべってくれました。

(番台)

さて、浴槽は、中央にひょうたん方の気泡湯があり、奥に源泉掛け流しの浴槽があります。

(浴槽)


(かけ流し浴槽)

公衆浴場法によって、細菌検査とかうるさいのでしょうが、掛け流しの浴槽は貴重です。

喜久の湯のお湯の入り心地は、肌触りのやわらかなお湯で、若干肌にぬるぬる感を感じ、温泉成分分析表によれば、泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物泉(低張性弱アルカリ性温泉)で泉温がやや低く、加熱しているようでした。

ひょうたん型の浴槽が循環式ですがカルキ臭はほとんど感じません。

(脱衣場と木製のロッカー、左に籐製の脱衣籠)

脱衣場はまるでタイムスリップしたような場所です。
先ず、広告が昔の広告板で、現在もあるお店は半分以下とのこと。

木製のロッカーも錠前が壊れると補充がきかないとのことですし、ロッカーの左手にある籐製の脱衣用籠も古いものでした。
が、何よりも、創業以来使っているという秤は修理不能のようで、静かに乗って下さいとのこと。

(体重計用秤-創業以来使用とのこと)


(体重計は静かにお乗り下さいの張り紙)

ともかく、温泉そのものも脱衣場を含めた全体の雰囲気もとてもすばらしい温泉でした。

外に出たら、太宰治の資料が張ってあったのでこれも勉強になりました。

(太宰治の資料)


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