善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・送電線の塗装

2018年02月24日 | 鎌倉


昨年8月21日に当ブログで送電線のリニューアルについて報告しました。
送電線のリニューアル
今年の1月下旬になって、鎌倉線7号、鎌倉線8号、鎌倉線9号の各送電線はそろって袋がけをしていました。
袋の中ではペンキ塗りの作業が行われていいるとのことです。

(街中に突如現れた袋がけ送電線)

鎌倉市は旧鎌倉と呼ばれる地域は、7階建てのマンションや工場が立地できず、古都の雰囲気を保っていますが、大船地区や玉縄地区ではマンションや病院、工場などが点在し、比較的普通の首都圏の郊外と同じ景色を見ることが出来ます。

大船駅から1キロほど離れたこの送電線も、そういった景色の中に溶け込んでいますが、袋がけは何となく異様で、ただよく見るとアートのようで、カメラに写すと構造美もあってついつい見とれてしまいます。

(袋がけ送電線2 鎌倉線8号)



(袋がけ送電線3 袋にはペンキが飛び散った跡も・・・)



(袋がけ送電線4 ガイシは新品)


(袋がけ送電線5 職人さんは慎重に下りてくる)


(袋がけ送電線6 乗用車は飛散よけの袋がけ)



(袋がけ送電線7 鎌倉線7号も袋がけ)


(袋がけ送電線8 鎌倉線7号と鎌倉線8号(遠景))

というわけで、送電線のある風景は見逃せません。

(なお、これらの袋がけは2月9日までにすべて撤去され、その後別の送電塔で塗装がおこなわれていました。)


鎌倉身辺雑記・多聞院と甘粕屋敷の梅

2018年02月19日 | 鎌倉


鎌倉市大船は一丁目~六丁目と丁目の付かない番地のみの場所があり、鎌倉街道の東側にはその番地のみの場所があります。昔から住んでいる人が多く、大きな敷地に貫禄のある梅の木を育てたりしている人もいらっしゃって、庭を拝見するのが散歩の楽しみの一つでもあります。

その中で、小山を背にした真言宗の多聞院(たもんいん)は昔からの寺院として風格を保っています。

(多聞院)

多聞院は後北条家臣の甘粕氏の遺産で、隣り合って居る熊野神社の勧請とともに別当寺として創建されたとのことです。

多聞院と熊野神社の位置関係は下の写真の通りです。

(熊の神社の鳥居と多聞院)

多聞院の宗派は真言宗で、こ本尊は毘沙門天、開山は南介僧都、開基は甘糟長俊とのことです。創建は文明年間(1469〜1487年)頃とされています。

多聞院の境内には二本の紅梅と二本の白梅があります。

(多聞院2)


(多聞院本堂)

多聞院の紅梅は今が盛りです。

(多聞院の紅梅)


(多聞院の白梅)

多聞院の脇を山沿いに西に進むと、数分歩いたところに甘粕屋敷と呼ばれる大きな敷地があり、長屋門と邸宅が現存します。
多聞院の開基からかなり時代が経っても甘粕家は大船村の名士であったといろいろ報告されています。(ネットで検索すると古い時代から昭和の頃までいろいろと参考になることが紹介されていますので詳細はさておき・・・)

この甘糟屋敷は、建物は江戸時代の宝永5年(1708)といわれており、表側に3室(10畳2室、8畳1室)裏側に3室(納戸8畳2室、茶の間8畳)を置く構成となっているそうです。現在の建物は昭和60年に再生工事をおこなったもので、屋根を草葺から銅板葺とし300年を経過した柱等はそのまま生かして実施したそうです。

(甘粕屋敷)

甘粕屋敷の外側に見事な梅の木があり、紅梅は今が盛りですが白梅はこれから盛りを迎えそうです。

(甘粕屋敷の梅)


甘粕屋敷の梅以外にもこの近くは閑静な住宅地です。

梅をながめて日だまりを歩いてみませんか?

鎌倉身辺雑記・成福寺 梅だより

2018年02月16日 | 鎌倉


梅だよりついでにもう一つ。

鎌倉市小袋谷にある成福寺(じょうふくじ)は、鎌倉にただ一しかない浄土真宗のお寺です。
鎌倉市には130以上も寺院があって、浄土真宗(西本願寺)はここだけというのも面白い話です。

成福寺は、横須賀線の線路ぞいにあるので、大船を出てから北鎌倉に至る間の車窓(北鎌倉に向かって左側)から見ることが出来ます。

(成福寺山門)

成福寺山門も近くの常楽寺と同じようにかやぶき屋根です。

この山門の由来は「今の鎌倉市山崎の領主であった奥平氏の娘崇高院がこのお寺の教えを受けたときに屏風などの宝物と一緒に自分の家の門を寄付されたものとのことです。

成福寺には数本の白梅と一本の紅梅があります。

2月11日現在、白梅はちらほら咲き、紅梅は5分咲きという感じです。

成福寺境内には教祖の親鸞聖人のお像があり、その背後に白梅がありました。

(親鸞聖人のお像と白梅)


(親鸞聖人のお像の近くの白梅1)


(親鸞聖人のお像の近くの白梅2)


また、境内には、百日紅の巨木の近くに紅梅がありました。

この紅梅は八重の紅梅で、樹高も比較的高く見応えがあります。

2月12日の時点で三分咲きといったところでしょうか。

(境内の紅梅1)


(境内の紅梅2)


(境内の紅梅3)

成福寺は植木の他に、ヤマアジサイを栽培しており、5月~6月にかけて鉢植えで花を楽しむことも出来ます。

8月~9月にかけての百日紅(サルスベリ)の花は一度本ブログで紹介しています。
成福寺のサルスベリ


鎌倉身辺雑記・常楽寺 梅だより

2018年02月11日 | 鎌倉


2月の声を聞くとちらほらと梅の花が咲き始めます。
1月からの大寒波もようやく峠を越えたので近くのある常楽寺に梅の花を取材してみました。
常楽寺は臨済宗の古寺で、小さいながら格式のある寺院です。

茅葺きの山門の両脇に一本ずつ白梅がありちらほら咲きでした。

(常楽寺山門)

白梅でも地味な花の白梅です。

(常楽寺山門脇の梅)


(常楽寺山門脇の梅2)

境内に入ってすぐ、右側にある庫裡の入り口にある白梅は三分咲きぐらいで、木の丈もさほど高くないので花びらを撮るには最適の樹高です。

(庫裡の入り口の白梅1)


(庫裡の入り口の白梅2)


(庫裡の入り口の白梅3)

さて、大船のご近所さんの梅はどうなっているのでしょう。

庭から道路際にある梅の木を探していろいろと歩いてみると、白梅と紅梅が一本ずつ見つかってそれぞれ三分咲き程度ですが花を付けていました。

(ご近所さんの白梅1)


(ご近所さんの白梅2)


(ご近所さんの紅梅1)


(ご近所さんの紅梅2)

というわけで寒いながら春は着実にやってきています。
今少しの辛抱ですね。

鎌倉身辺雑記・セッコクラン白

2018年02月08日 | 鎌倉


室内に取り込んだセッコクランが満開です。

夏の手入れ不足で開花を危ぶんでいましたが、1月になって花が咲き始めました。
昨年末から今年にかけて晴天続きだったので居間を温室だと誤認識したのかも知れません。

(セッコクラン1)

枯れそうだったバルブのつぼみも急に大きくなって来ています。

(セッコクラン2)

この種はまっとうなセッコクランではなく、デンドロビュームと言った方が良いのかも知れませんが、ともかく手元にある三種の蘭の一つで、他の二種と全く同じような時期に花を付けます。

ただし香りはあまりしません。

(セッコクラン3)

家に取り込む時期は、毎年決めていませんが、霜が降りる前に取り込むと開花が早まります。

(セッコクラン4)


(セッコクラン5)

年間を通じて日当たりの良い軒下に出しっぱなしでも花を付けてくれますが、雪などに遭うと開花しません。

長くつきあって良い花を付ける時期を探ってきました。



鎌倉身辺雑記・菜の花

2018年02月03日 | 鎌倉


咲き始めた菜の花も先日の大雪の洗礼を受けましたが健気に咲き続けています。
(といってもたった一株)

今年の菜の花は例年になく失敗してしまい、数本しか花が付きませんでした。

というのは、例年10月になると種を蒔くのですが、今年は若干遅れてしまい、その後の気くばりが悪かったせいか、ほとんどをムクドリについばまれてしまったのです。

で、ブロック塀際に植え直した数本が大きくなったのでした。
その一株も雪に埋もれましたが、支柱を立てておいたせいか無事復活しました。

(雪から復活した菜の花)


(咲き始めた菜の花)

今年の咲き始めは1月下旬でした。上記の菜の花の株の隣に数本の菜の花が育ちました。

(他の数本の菜の花)

雪が降る前日、支柱を立て、菜の花が折れないように養生しました。
雪の翌日に掘り出して無事なのをみてほっとしました。

菜の花の種まきは、家庭菜園を造る庭の中央です。
発芽は順調で、10センチほどに育った時、ムクドリなどの鳥についばまれるので、11月には支柱を立てネットを張りました。
順調だと思った矢先に、ネットを外した隙にムクドリ数羽が来て食い尽くし、全滅したのでした。

(11月頃のネット)

で、ここから移植したブロック塀際の数本のみ生き残り、この場所は全滅してしまったのです。


さて、この時期には大船仲通り商店街の八百屋には菜の花が並びます。

(大船市場の菜の花1)


(大船市場の菜の花2)

花が付く寸前の菜の花をおひたしにしてもらい、ほろ苦い味を楽しみます。

(菜の花のおひたし)

おひたしにする品種と、園芸で花を楽しむ品種は葉っぱの形が若干違うような気がします。

でも、菜の花の栽培失敗というのは前代未聞ですね。