ねぇさん日記

ねぇさんの「寝言は寝て言え!」的酔っ払いのつぶやき
<2004.10.29~>

読了

2010-06-17 07:28:47 | 日記
「坂の上の雲」を読み終えた。

三国志以後、久々に読んだ長編小説。

最初は正岡子規を中心とした展開だったのが、
中盤以降は秋山好古、秋山真之兄弟中心になり、
日本が欧米に憧れ、
それゆえに日露戦争に巻き込まれていく様が描かれている。

日本史の授業では…
1904年~日露戦争始まる
1905年 日本海海戦
    ポーツマス条約調印
…くらいにしか習わなかったが、
(その記憶も彼方に飛んでしまったが)
そこには日本ならではの武士道精神や、
必死に時代を生きた若者の思いがつまっていたのだなぁー、と実感。

読み始めた頃はなんで「坂の上の雲」って題名なのか
さっぱりわからなかったのだが、
読み終えた途端(その終わりはあまりにも突然だった)、
目の前に一筋の坂道とその上にぽっかりと浮かぶ白い雲の情景が浮かび、
なぜか涙が止まらなくなってしまった。

時代に翻弄された正岡子規・秋山兄弟は、
坂の上の雲に憧れるように、
ただ頂上を目指し、自分を貫いたのだろう。

そして、結局、坂の上からその景色を見ることはなかったのかもしれない。

人のため、世の中のため、国のため、に生きた時代の人たち。

今の私たちからは想像もできない、
それでも同じ国の人たち。

今でも、坂の上に雲はあるだろうか?

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