希望

昔（ホンマに昔）、
「欽ちゃんの…」の番組の最後に
コントのネタを投稿した人を紹介する時間帯があった。

そこには毎回同じ人の名前が登場するので、
すっごいお笑いの才能あふれる人がいるのだなぁー、と思っていたら、
数年経ってからそれはそうではなかったことを知り、
密かに、ホンマに密かに赤面した。

というのも、「希望」と書いて「のぞみ」という友達がいたため、
画面に流れる「匿名希望」というのは
珍しい名前の女の子やと思っていたわけで。

すべての疑問が解明されたころには、
その番組は終わっていたのだが（汗）。

袖すりあうも・・・

駐輪場のスロープをおりていると、
下からプールに行くかばんを持って
自転車を押した小学校低学年くらいの女の子とすれ違った。

同じマンションの子だということで、
躊躇なく「おはよう！」とあいさつをしたのだが、
ワタシに目をあわせることもなく、
一心不乱に自転車を押して小走りで走り去ってしまった。

今の世の中「人を見たら泥棒と思え」的な
教育をするのも仕方ないかもしれないが、
せめて同じマンションの住人なのだから、
「袖すりあうも他生の縁」ではアカンのかなぁー、と
さみしくその子の後ろ姿を見送った。

もはや、袖すりあうも泥棒と思え、なのか？

今時の子たちが笑顔を見せるのは、
どんな世界なのだろう？

音２

７月末らしからぬ涼しい夜は、
家中の窓を開け放って
テレビも消して、机に向かう。

蝉の鳴き声もやみ、
遠くを走るバイクの音や、
公園で奇声を発する夏休み中の若者たちに交じって
近所のマンションからお皿やグラスが重なる音や、
テレビを見て談笑する声なんかが聞こえてくる。

考えてみれば、
そもそもワタシの記憶にはそのような「サザエさん的な家族団欒な風景」はない。

それをさみしい、と言えない環境だったし、
実際、それがあまりにも当然なことだったので、
気づいていなかったのかもしれない。

いゃ、気づいてはいたが、
子供心に気付かない振りをしてしていたのかも…。
それもまたさみしいことだとは思うが。

なんにせよ、どこからともなく風に乗って聞こえてくる団欒の音は、
ワタシにとって手の届かない憧れのような照れくさいシーンで、
そのシーンにきっと自分は馴染まないのだろうなぁー、と
テレビをつけてごまかしてみたりする。

鉄人

帰宅してなにげに流れてくるテレビでは
「世界記録なんと２３回
　７８歳のスイマーに密着
　年間６００キロ泳ぐ鉄人」という特集を放送していた。

なんとなーく見るともなく見ていると、
その男性はどっかで見たことあるような気がして、
テレビに近づいてみると、
間違いなく、以前の会社で営業をしてはったＹさんやんっ！

当時も「水泳自慢」のＹさんではあったが、
これほどまでに本物やったとは今更ながらに驚きで。

流石に水泳をやってはるだけあって、
78歳とは思えないその引き締まった身体に、
なにかをやりつづけている、という自信のようなものがあふれていた。

続ける、ってすごいなぁー。

感動

毎年、この時期（夏）になると繰り広げられる２○時間テレビ。

どこの局がどれをやっているのか、
今でもさっぱりわからない状態なのだが、
夜中に起きて徘徊（？）してしまうワタシとしては、
ありがたい存在で。

この週末もあるテレビ局の長時間番組は
スイッチを入れる度に同じテンションで流れていた。

それが黄色いＴシャツで、
１００キロとか走る番組との区別もつかないまま、
見るともなく見ていて、
でも、最終的には「感動をありがとう！」的な
お決まりのフレーズに落ち着くところに
なんとも言えん落ち着かなさを感じた。

そもそも、ワタシがこういう番組を好きになれないのは
「感動をありがとう！」というその言葉が性に合わないからで、
「感動」というものは与えようとするものでも、
与えられようとするものでもないにも関わらず、
毎年「感動」という＜ゴール＞に向かって進む
その安易なアプローチに辟易としながらも、
夜中についつい見てしまうのは暑さで眠れないせいか。

音

エアコンをかけるほどの暑さでもない今の時期は、
窓を開け放っていることが多い。

そうなると、いろんな音が聞こえてくるのは当然で。

不思議なことに、同じマンションの隣や上下の音よりも
向かいのマンションの一つ下のおうちの音が強烈に聞こえてくる。

今日も朝から、若いお父さんとお母さんが
「おまえなにしとんねん！」
「どけや！おらー！」と女の子を叱りつける声と
叱られた女の子の泣き声が絶え間なく…。

延々と続くその繰り返しにこっちが耐えられず、
思わず窓を閉めてしまいそうになるのだが、
なんだか納得がいかずにそのままにしてもう１時間ほど。

いっそのこと大雨が降るとか、
エアコンをかけなあかんくらい暑くなってくれればえぇのに。


◆追記

半身浴からあがってくると、
さっきまで泣いていた女の子はご機嫌に「やきそば！やきそば！」を連呼している。

平和な休日。

サービス

昨晩はＫちゃんとミナミのイタリアン・バールへ。

とりあえず！の「ビール」で乾杯したあと、
前菜盛り合わせを頼んで赤ワインを楽しむ。

途中で「フルーツトマトと水牛のモッツァレラ サラダ仕立て」を注文したのだが、
飲みながら喋りながら食べているスピードにあわせてくれているようで、
前菜がなくなりかけた頃に
「もう次のお皿をお持ちしてもよろしいですか？」と。

はぃはぃ♪と皿の上の残りを片づけていると、
先ほどのオンナの子が申し訳なさそうに
「フルーツトマトがなくなってしまって、
　プチトマトとモッツァレラのサラダになるんですが…」とのこと。

２人ともテンションは下がったものの、
それでかまへんよ、とＯＫしたあと、
こっそり「それって値段かわらへんのかなぁー」
「あとでメニュー見て、値段チェックしとこ」とおばはん同士の会話。

すると、件のサラダ登場。
「こちらのお代金はいただきませんので…」という
彼女の言葉にワタシたちのテンションは急激にアップ。

オマール海老のトマトソースパスタもペロリとたいらげ、
ワインも結局２本あけ、
ご機嫌で会計を済ますと、
これまたご機嫌な安さで、
おまけにお店のオネーちゃんは
「ホントに申し訳ありませんでした」と最後まで心地よい笑顔とサービス。

また行こ♪

一字違いで・・・

スーパーで見つけたワタシ好みのメニューが
＜賞味期限９月某日＞とかなり長持ちしそうなので、
冷蔵庫の奥で「来たるべき日」を待っていた。

今宵こそは！とうすら笑いを浮かべながら、
その袋を手に取り（胃はもうスタンバイ状態）、
その袋を破ったところ、
なんとも言えない匂いが…。

え？と袋を凝視してみると、
そこには「冷蔵」ではなく「冷凍」という文字が…（汗）。

胃は急激に収縮し、
心臓はその動きを活発にし、
頭は混乱をきたし、
心はどんよりと落ち込んだ。

冷蔵＆冷凍
れいぞう＆れいとう
ｒｅｉｚｏｕ＆ｒｅｉｔｏｕ

どう見ても違う。

たまたま・・・

雨降りの多い梅雨の時期。
自転車を諦めて徒歩で通勤。
と言っても、さほど時間は変わらないが（笑）。

せっかく歩いていったのに雨も降らず、
傘をぶらぶらしながら帰っていると、
後ろからそろそろと近づいてくる自転車の気配。

もしや？！と肩にかけた鞄をしっかり握り直していると、
ノワちゃんママが「こんにちはー」と…。

※以前勤めていた会社に行く途中のお宅で飼われていた
黒ラブのノワちゃん（おととしの５月に癌で亡くなった）のママ。

久し振りですねー♪などと世間話をしつつ近況報告。

たまたまお知り合いになった近所の奥さんと、
たまたま歩いて行った日に偶然出会うなんて、
雨降りもたまにはいい感じである。

これと言った・・・

努力もしていないのに、
ここ２か月でなぜか痩せた。

正確に言えば４月に今の職場に入ってから
３時のおやつ攻撃でみるみる体重が増え、
悪夢の標準体重＋２キロ超。

これはいかん！と間食を断ち、
朝バナナと半身浴は継続。

ひとつ増やしたものと言えば、
以前に買っていたウエストぶるぶるベルト。

これ、おなかにつけてぶるぶるするのが本来の使い方なのだろうが、
なんせ椎間板ヘルニアを患う身としては、
腰痛対策に使うこと多し。

そんなこんなで夏バテも加わってか、
こないだの連休最終日には
マックス時点から５キロ減と相成った。

とは言え、普通にご飯食べたりしてると、
あっと言う間に１キロ弱は元に戻っていてビックリしたが。