『ラッキーセブン』 第3話
時多 駿太郎 : 松本 潤
新田 輝 : 瑛 太
水野 飛鳥 : 仲 里依紗
筑紫 昌義 : 角野 卓造
真壁 リュウ : 谷原 章介
桐原 由貴 : 吹石 一恵
後藤 将司 : 金田 明夫
茅野 メイ : 入来 茉里
時多 孝次郎 : 小山 慶一郎
時多 百合子 : 岡江 久美子
旭 淳平 : 大泉 洋
藤崎 瞳子 : 松嶋 菜々子
もうどこ見たらいいんですかね、これは。
先週までの新田の扱いと今週の新田は明らかに違うわけである。
まあそれは仕方ないよね、主演はマツジュン。脚本と演出は時多をメインに持っていかないといけないわけで。
結婚詐欺と犬探し。二つの依頼、探偵ならどっち?
そりゃ結婚詐欺の件いきたいわけですが、新人の時多は犬の方に回されちゃって、ところがこの犬探しが結婚詐欺の女に繋がるという展開。
始まって5分で見えるってどうなの。推理や事件性を扱うドラマじゃなくて、最後はお涙頂戴に持っていきたいんだろうからそれでいいのか。単純で。
でもフジ月9ドラマとして、8時枠レベルのドラマ作っていていいのか?とは思っちゃうよねぇ。
これが8時枠として見るならそれなりなんだけど、やっぱり月9と思って見ちゃうからなぁ。
結婚詐欺にだって悲しい事情があってね、というのは近頃のドラマの傾向としてはよくあるパターン。
娘のために抵当に取られた家を取り返そうとして、結婚詐欺やってたって言われても。で、同情じゃなくて理解だってさ。
「なんだってそこから始まるんじゃないの?」
とか瞳子に言わせてみたところで、視聴者が納得するとは思えないけど。少なくとも私はダメだ。
人を騙すのにも同情できる理由がある場合ももちろんあるけど、そういう意味ではストロベリーナイトの
『理由の如何に関わらず、その行為を選択するか否か』
というテーマは案外真理をついているのかもしれない。
ただこのドラマは刑事ドラマじゃなくて探偵ドラマなので、犯罪を突き止めて法の下に罰を与えるということが目的ではない。刑事ドラマの場合は犯罪を憎むという絶対的正義があるので分かりやすいが、こちらは人の心の奥にある真理を突き詰めて逮捕するんじゃなくて、裁くのでもなく、理解して解決するって感じか。
そこを見ろってことかな?
一貫してそのテーマ、最後まで貫いてくれればいいけどブレると方向を見失う危うさを孕んでいるテーマではある。
はっきり言うといつもそううまくいくように持っていくと、究極のご都合主義に陥ってしまうのでは?ということなんだけど。
ドラマなんてフィクションだし(特にこのドラマは遊んでるみたいなドラマだ)、ご都合主義でいいんだけどね。
制作側としてそれが本意なら、という前提つきで。
それとやっぱり瑛太とマツジュンとの絡みが減っているようだ。
次回は瑛太回。マツジュン主演をうまく掲げたまま瑛太エピをどう乗り切るのかも見もの。
あと松嶋奈々子の顔色がやけに赤いのは何だろう。チークの色が赤過ぎるんじゃないのか?と途中思って見てたら、最後の方のシーンでものすごい化粧感ありありのナチュラルメイクになってて、びっくりしたよ、あたしゃ。