RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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空からの眺め -大江戸八百八町-

2012-05-26 21:30:00 | 美術
見てきました

太田記念美術館

会期は2012年5月1日から2012年5月27日。

今回は空からの眺めってことで上から眺めたかのようなアングルの浮世絵です。
東京スカイツリーも開業し、ますます高いところへ人が行くようになりましたが。
江戸時代の人も高いところから景色を望むのが好きだったようです。
浮世絵には高い場所に集まり、眼下に広がる景色を楽しむ人々が描かれています。

江戸時代の景色って美しいですね~
って。。
江戸時代、、そんなに高い建物ないのに何故描ける??
と疑問が。。。
浮世絵師は、想像力を駆使してはるか上空に視点を定め、作品を描いているのです。
なんかすごいぞ!!

まずは肉筆画。
歌川広重「待乳山雪月夜之景」
もう、好きです
美しい雪景色。
しかも夜
最高の組み合わせじゃないか!!

歌川国芳「東都三ツ股の図」
スカイツリーらしきものが描かれている!!
と話題になった作品。
この謎のタワー、他の国芳の作品にも描かれていて、実は井戸堀り用の櫓ではないか、とのこと。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 東都浅草本願寺」
歌川広重「東都名所 神田明神東坂」
にも国芳作品に描かれている謎のタワーにそっくりのタワーが描かれています。

二代目歌川広重「江戸名所一覧双六」
なかなか面白かったです。
江戸全体の景色なのですが、江戸城のあたりは雲がかかってわからない、という。

歌川広重「東都名所 両国花火」
これは単純に花火が美しい。
夜空にあがる一筋の光と大きく華やかな花火が素敵です

最後にあったのが、小林清親。
「東京新大橋雨中図」
「大川岸一之橋遠景」
どちらも素敵すぎ!!
清親大好き
特に
「大川岸一之橋遠景」
は、人力車や人夫は月の光で逆光になりシルエットで表現。
幻想的で美しい作品でした
海外の方が、"I like this one"って言ってて、思わずうなずく(笑)

どれも素敵な作品で大満足な展示でした



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