RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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ユベール・ロベール - 時間の庭

2012-05-09 21:30:00 | 美術
見てきました

国立西洋美術館

会期は2012年3月6日から2012年5月20日。

今回はフランスの風景画家、ユベール・ロベール(1733-1808)の展示です。
さて、時は18世紀。
ポンペイ遺跡やヘルクラネウム遺跡の発掘などに沸いていたとき。
そんななか描かれたロベールの作品はまさに夢の世界
「廃墟のロベール」として名声を築きます。

"自然と人工、空想と現実、あるいは想像上の未来と幸福な記憶を混淆させ、画家が絵画と庭園の中に作り上げたアルカディアの秘密に迫ります。"
とのこと。
おぉぉ~楽しそう!!って思いましたが。
アルカディアって何??
で、調べたところ。
ギリシャのペロポネソス半島にある古代からの地域名。
後世には牧人の楽園として伝承され、理想郷の代名詞に。
理想郷かぁ~。
アジア的には桃源郷かな。
こちらは実在する地名ではないけど。

こんな景色が古代にはあったのかもしれない、あったらいいな、という人々の願いがそのまま作品になったような幻想的な景色。

古代彫刻と木々の緑、美しく流れる水などはまさにファンタジーの世界。

今回はヴァランス美術館所蔵のサンギーヌ(赤チョーク)素描約80点を中心に、初期から晩年までを日本で始めてまとめて紹介!!
師や仲間の作品もあわせ、約130点の油彩画・素描・版画から家具までの展示。

だいたい、油彩と素描が展示されていたら油彩の方が素敵ってなるんだけど。
サンギーヌ(赤チョーク)の素描がかなり素敵でした

さてさて、ロベールさん。
「国王の庭園デザイナー」の称号ももち、数々の名高い風景式庭園のデザインも手がけていたそう。
現実の風景のなかに古代風建築や人工の滝・洞窟などを配していたそうです。
って、ロベールの世界観そのまま。

なんだか現実から離れて時間の旅をしてきた気分
イタリア行ったときを思い出して、コロセウムなんかが描かれている作品の前では、
「私もここ行ったよ!!」
「ロベールも同じところを歩いたかなぁ」
など考えて、すごく楽しい展示でした



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