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RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

会田誠展:天才でごめんなさい

2013-03-19 21:30:00 | 美術
見てきました

森美術館

会期は2012年11月17日から2013年3月31日。

先に書いとく。
一人で行け、と。
普段から私は一人で見に行きますが、今回は本当に。
そして今回長いです(笑)

まず目をひくのは
「天才でごめんなさい」
ってところでしょうか。
まぁ、自分で「天才」を自称する人はいけ好かない人が多い。
うん。
他の人だったら
「え??何言ってんの??」
ってなるけど。。
私、この人にはそうならない、不思議(笑)
むしろ
「どーぞ、どーぞ。天才様。」
って言える。

さて。
会田誠氏。
現代アーティストです。
日本のみならず世界からも注目を集める「天才」アーティスト。
なんというか、、
ロリコン??
スク水着た少女が描かれていたり、セーラー服着た少女が描かれていたり……
有名な作品は「切腹女子高生」
セーラー服着た女子高生が切腹するというなんとも。。
グロくってエロティック。
今、書いていて思ったけど、これ、ブログの記事にして平気なのかなぁ。。
ついでに私、この人の作品、好きか嫌いかと問われたら……
苦手(笑)
まぁ、どっちでもいい(笑)

テーマは「混沌」とのことで。
グロくてエロいかと思えば政治的メッセージが感じられる作品があったり。
伝統的な日本美が感じられる作品があったり。
作風は様々。
デビュー20周年で約100点の展示です。

今回のポイントは「18禁部屋」があるってことでしょうか。
そう。
アダルトな世界(笑)
子供にグロくてエロい世界を見せるわけには行かない!!
でも子供向けの展示ツアーもあるし……
子供に見せたくない作品は全部この部屋へ!!
ってことなのです(笑)
このブログ、「清く正しく美しく」を大前提にやってきていたので(いつから!??)
詳細は書けません。

そんな中。
好きな作品はこちら
「あぜ道」
(展示は2月19日まででした)
制服を着た女子生徒の後ろ姿の写真。
髪の分け目が一直線に、見つめている道に繋がっています。
うん、どこかで見たことある。
東山魁夷の「道」
あの作品のオマージュ。
なんだか素敵ではないかー。

「火炎縁雑草図」
額縁が火炎のような模様なのです。
日本画で描かれているようなぐるぐるの火。
神社とかにありそう。
描かれているのは雑草。
名前も知らないような草がびっしりと。

「火炎縁蜚・図」
上記と同じく火炎縁。
金地にぽつんと描かれています。
ヤツが。
Gが。
普段なら、ひぃぃぃぃ~!!!ってところですが。
なかなか落ち着いて見れました。
そしてシュール。


会田 誠「考えない人」
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

これだけ撮影可能でした。
ただクリエイティブコモンズライセンスなど掲載には気をつけようね!!
(→誰向け!??)
おにぎり頭の生き物が黄金のうねうねの上に座っています。
……これ、フィギュア出ないのかな??

「日本語」
巻物です。
和紙キレイだわ~
って、ワケで流れるような字で書かれた内容を読んでいくと。
某掲示板で交わされているような内容。
最後は
"このスレッドは1000を超えました"
なんかね、笑っちゃうよね。
今、他の美術館とかで巻物見るけど読めないものが多い。
よく読んだら雑談的なものがいっぱい書かれているのかもしれないね。

「新宿城」
段ボールで作られた城
バブル経済崩壊後、不況が深刻化。
仕事にあぶれた日雇い労働者や失業者が新宿の地下通路等に流入して、路上生活者(ホームレス)が急増。
東京都本庁者へ向かう西口地下通路や新宿駅西口地下広場には、ダンボールで簡単な箱型の家を作り、最盛期には300名が生活していたそうです。
当時、家賃さえ滞納しがちな貧乏作家で、作品の材料費に頭を悩ませていた会田にとっては、制作費0円のダンボールハウスは魅力的。
ダンボールで立派な城をつくり、西口地下通路に設置。
誰か引っ越してこないかな~と待っていたそう(笑)
ところが誰もこないまま4日目に、東京都清掃局の手によって撤去されたとか。
社会問題告発系か、と思いきやユーモアたっぷりのゆるい作品。

「自殺未遂マシーン」
これは3号機と4号機が展示されていました。
会田誠本人が実演する取扱説明ビデオも流れています。
首をつろうと体重をかけると安全装置が働き、紐が切れます。
そう、確実に自殺未遂が出来るという画期的な(!??)装置。
実演も楽しい。
くだらないけどさ。

「灰色の山」
有名な作品ですね。
背広姿の男性が山のように積み上げられています。
「見ろ。人がゴミのようだ!!」
とのムスカ大佐の言葉通りです。
机なんかも一緒に積まれています。
やだよね、社会人。
生きるためにお金を稼ぐのではなく、稼ぐために生きているような人・業種が多いので。。

「電信柱、カラス、その他」
大きな屏風絵。
銀地に電柱と電線、カラスなどが描かれています。
静かな雰囲気があってなんだか不思議。

今回の展示。
先にも書いたようにグロやエロやロリな作品が。
そんな中、市民団体から抗議文が届いたそうです(笑)
市民団体「ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)」は1月25日付で森美術館へ抗議文を送付。
いわく「女性の尊厳を著しく傷つける諸作品」の撤去や、同館の意見を直接聞く話し合いの場を設けるよう求めたそう。
「同人誌にこっそり掲載されているのではなく、森美術館という公共的な美術館で堂々と展示されていることが異常」とか。
うーん。
来るとは思ったけど遅くないか!??
展示は2012年11月17日から2013年3月31日までで会期も半分終わってるわけですよ。
そしてこのブログの最初にも書いたけど、この人、スクール水着の少女とかそうゆうの描いている人って思いが最初からあるのですよ。
「森美術館のような公共の場」とあるけれど、ここはお金を払って作品を見に来るところ。
駅とかの誰でも自由に入れる場ならまだしも……。
そしてお金を払ってくるぐらいなんだから、「会田誠」について、その作品についてもどこかで目にしたことあるとか、チラシ見たとかでなんとなくでも知っている人のほうが多数たと思うんだよね。。
そしてその問題の作品たちは18禁部屋にあるのですよ。
係員が入り口にいて、警告文も貼られていて。
すべての人が自由に見れるわけではない。
不快感を覚える人のために配慮がなされた展示方法だったと思うけどな。。
あ、でも会田誠を全面的に肯定するわけではありません、あしからず。
「あぜ道」や「電信柱、カラス、その他」は好きだけど、「ジューサーミキサー」や「犬」シリーズは苦手だもん。
血の香りがするのが苦手なんだな。。
でも「会田誠」を見ていく上で性的表現が避けられないのは紛れもない事実。
この件に関しては森美術館も文書をHP上で公開。
会田誠本人も「だんまりを決め込むつもりはありません。必要とあらば出向き、誠心誠意お答えするつもりです。」とのことなので対話の窓は開いているようです。。
芸術がタブーに踏み込むのはよくあること。
というか、芸術しか(ある意味)踏み込めて行けていない気がする。
「問題視されるものに踏み込んでいくのはアートのお家芸」って感覚も漂うしね。
それがすべての人の意識に共通することはないし、私もすべてがそうだとは思えない。
アートに関して遠いところにいる人にしたら不快でしかなく、今回のこのような話になったのだろうし。
この件もすべての人が納得することはないと思うけど。
もやもやする人も多いでしょうが、自分自身の回答はぜひ、会場で見た上で考えて持って欲しいな、と思います。

残りの会期もわずか。
問題作ばかりではありません。
くすっと笑える作品や癒される作品もあるのでぜひどうぞ。



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