RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

美術展まとめ (10月初めから10月中旬 2)

2014-10-31 21:30:00 | 美術
10月に見てきた美術展のまとめです。
こちらも10月初めから中旬までに見た展示です。
勉強の合間に息抜きで、って書いたけど、スケジュールを見直したら、勉強の合間に時間考えて美術館をはしごしている時点で気合いが入りまくりなんじゃ……な疑惑が。笑

勉強も美術も気を抜かないから!!笑

動く元気があることはいいこと。
そう思って日々過ごしています。



東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
「印象派のふるさと ノルマンディー展 -近代風景画のはじまり-」
会期:2014年9月6日から2014年11月9日

損保ジャパン東郷青児美術館がこの展示から
「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」
となりました。
長い。
HPもリニューアルされていました。
さて、まずチラシを見て思ったこと。
「Bunkamura ザ・ミュージアム!?」
デザインの印象がとってもBunkamura.
写真
しかも「デュフィのふるさと知っていますか」
つい先日「デュフィ展」をBunkamuraで開催していたしね。
合わせてきたのかと思った。笑

さて展示についてですが、今回はフランス北西部に位置するノルマンディーが舞台です。
海に面した風光明媚な地方としても知られ、19世紀後半、鉄道の敷設にともない、パリ市民の憩いの場となりました。
フランス有数のリゾート地でもあります。
今回の展示はノルマンディーの魅力を捉えた油彩、素描、版画、写真など約80点の展示です。
「この変わった感じは!!!」と思った作品、フェリックス・ヴァロットンでした。
ちょっと嬉しい。
ターナーの版画からコローにトロワイヨン、ブーダンやモネ、クールベ。
マルケやデュフィもありました。
作品は穏やかなものばかり。
目玉的な作品がないのでそこがちょっと単調気味かな。。
でもリラックスして見れる優しい展示でした。



山種美術館
「輝ける金と銀 -琳派から加山又造まで-」
会期:2014年9月23日から2014年11月16日
会期は前期と後期に分かれているようで、前期が9月23日から10月19日。
後期は10月21日から11月16日です。
前期を見てきました。

金と銀。
なんだか心惹かれる。
日本美術ではその美しさを古くから造形に取り入れてきました。
特に絵画では、金銀の砂子を散らした絵巻や、ふんだんに金銀を使った豪華な屏風をはじめ、ジャンルを問わず幅広く活用されています。
金と銀の用い方は時代によって違いが見出せますが、その中でも、独創性と革新性という点で、最も大きな飛躍を遂げたのが近代・現代。
今回は、金と銀の使用法がひときわ多彩になる明治時代以降の日本画に焦点をあてた展示となっています。
いままで作品全体を見ていたのでその色使いや技法に注目してみるっていうのは新鮮。
作品の隣に技法を再現した見本も置かれていて、とても分かりやすい。
そういった面でも楽しめる展示でした。



東京ステーションギャラリー
「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」
会期:2014年9月13日から2014年11月9日

日本万国博覧会が終了した翌月の1970年10月、日本国有鉄道が開始した大々的なキャンペーン、「ディスカバー・ジャパン」
大胆なヴィジュアルイメージをまとったこのキャンペーンは、たちまち注目を集めました。
場所の特定できない写真と大きな英語のロゴ。
若い女性をターゲットにしたデザインは国鉄にとってもこの時代においても大きな転換を示すものでした。

当時のポスター約100枚を中心とした展示です。
またキャンペーンから派生した同時代の芸術表現も展示されています。
日本を「発見」使用とした当時を「発見」する展示です。
さらりと見れて時代も感じられて面白い展示でした。



太田記念美術館
「没後150年記念 歌川国貞」
会期:2014年10月1日から2014年11月24日
会期が前期と後期に分かれていて前期が10月1日から10月26日。
後期が10月31日から11月24日。
前期を見てきました。

歌川国貞(1786-1864)は浮世絵師随一とも言われる数万点の作品を残し、国芳や広重を押さえて当時人気No.1を誇った浮世絵師。
22歳で浮世絵界にデビューしてから79歳で亡くなるまで、歌舞伎や吉原、当時の文化風俗など、まさに「江戸文化の全て」を描き続けました。
今年は没後150年。
これまでに国芳や広重は何度も特集されていますが、国貞を取り上げたのって珍しいのではないのでしょうか。
今回は初期から晩年までさまざまな作品が展示されています。
とにかく素晴らしかったのが「打掛を直す美人」
これは肉筆浮世絵なのですが、その色、技術。
もううっとりの作品なのです。
打掛の色鮮やかさやその丁寧に載せられた絵具など素晴らしい。
いつまで見ていても飽きない作品です。
また見たいなぁ。。。



国立新美術館
「オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-」
会期:2014年7月9日から2014年10月20日

パリ・オルセー美術館を代表する至高の名画84点の来日です。
19世紀後半、伝統と革新が交錯したフランス美術界。
印象派のみならず、レアリスム、アカデミスムなど画家の個性があふれる時代でした。
各流派を代表する巨匠たちの個性あふれる作品たち。
それらを一望し、印象派が誕生した時代に迫るものとなっています。
そして近代絵画立役者マネの貴重な作品が11作品も来ていることははずせません。
またクロード・モネの大作「草上の昼食」も来日です。

これ、2回見に行きました。
1回目は母親と2回目は仕事後に一人で。
「美術展のまとめ (9月末から10月初にかけて 2)」
にも書いていますね。(2014.10.16)
母親と行った1回目は図録が欲しかったのですが、その後に予定があって荷物を増やしたくなくて買えなかったのです。。
2回目は図録購入目的もあります。笑
とてもおもしろい展示でした。
ギュスターヴ・カイユボットの「床に鉋をかける人々」はもう次会うのはいつかなぁとしみじみと眺め。笑
チラシにも使われているマネの「笛を吹く少年」も始めの方に展示されていて、第一のポイント。笑
影が描かれていない(正確には足元に少ししかない)のが気になったな~。
アンリ・ファンタン=ラトゥールはどの作品も素晴らしかったのですが、特に「花瓶のキク」
花がまるで浮き出ているかのよう。
ものすごい立体感でした。
ラトゥールは肖像画ばかりでしたが、そちらもすごい力量でした。
忘れてはいけないクロード・モネの大作「草上の昼食」
戸外でくつろぐ人々を描いた作品。
気になるのはそのいびつな形。
2つに分かれているのです。
左側は縦に長く縦418cm×横150cm、右側は縦248.7cm×横218cm.
元は縦400cm、横600cmもある巨大な作品でした。
「草上の昼食」というとマネの作品が有名ですが、こちらはそれに刺激を受けて非常な大作を、と描いたもの。
しかし大作ゆえに提出期限に間に合わず家賃の代わりに大家さんにかたに取られてしまうのです。
買い戻したときには傷んでいたのだとか。
そこでモネ自身が切断したのだとか。
全体を見てみたかったと思いつつもこれだからいいのかもしれないって思います。



以上になります。
以前のように必死にメモを取ることもせず、さらりと歩きながら見てくるような感じですが。
なんだか穏やか。
私はやっぱりこういった美術を見ることが好きなんだなって思います。
新しい展示はどんどん始まっていくのでまた見ていきたいと思います。



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