RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

美術展まとめ (10月初めから10月中旬 1)

2014-10-30 21:30:00 | 美術
10月前半に見てきた美術展は以下の通りです。

勉強の合間に行くという、まさに息抜き、癒しの時間となっています。
今まではブログに書くからってすごく真剣に見ていたけど、ちょっと力を抜いて鑑賞することができてきました。
本来、こうゆうものなんでしょうけど……
メモも取らずさらっと見て、好きなものは「あぁ、あれ素敵だったなぁ。」って思い返す程度。
反面、思い入れのある展示がちょっと減ってしまいました……



府中市美術館
「生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」
会期:2014年9月10日から2014年10月23日

ジャン=フランソワ・ミレーは農民の姿をありのままに描きだした"農民画家"
後世へ与えた影響も大きい画家です。
今回の展示ではその"農民画家"としての面のみならず、一人の人としてのミレーに焦点を当てた展示。
9人の子どもの父として、また祖母や母を思う息子として。
家族に向けた温かな眼差しが感じされる作品ばかり。
初期から晩年までが国内外の優品80点で構成されています。

私もミレーが好きなので楽しく見てきました!!
ミレーというと「種まく人」が有名ですが、それ以外に、というか農民以外を描いた作品がこんなにもあるとは、と驚き。
家族を描いた作品はとても温かい気持ちになります。
初期の家族の肖像画はとても素敵です。
優しい筆遣いと眼差しが感じ取れました。

あと、府中には大國魂神社という大きな神社があって、そこも行ってきました。
府中市美術館行くときに駅からの出口を間違えて美術館側の反対に出てしまうことがあるんだけど、そのときにいつも見かける神社。
鳥居も大きいし、木も大きいから気になっていたんだけどなんと約1900年の歴史があるのだとか。

なんだかすがすがしい気持ち。
おみくじも引いてきました。

大吉でした!!
私のこれから、そして私の周りの人のこれからが良い日々でありますように。



パナソニック汐留ミュージアム
「建築家ピエール・シャローとガラスの家」
会期:2014年7月26日から2014年10月13日

家具とインテリアと建築という3つの分野で比類のない造形を生み出したピエール・シャロー(1883-1950)
1920-1930年代のパリを舞台に活躍しました。

ポンピドゥー・センターのパリ国立近代美術館・産業創造センター(MNAM-CCI)は、世界で最も優れた近現代美術のコレクションを所蔵しており、1992年に加わった建築とデザイン部門もその充実した内容で高く評価されてきました。
そこの全面的な協力を得て開催される展示です。
正規の建築教育を受けていないピエール・シャロー。
それでも素晴らしい功績を遺しました。
スケッチやら作品やらたくさんの資料で構成されています。
家具や照明器具などもしっかり考えられ美しいもの。
代表作、ガラスの家の模型や資料も多く展示されています。
同時代の建築家や芸術家たちをも魅了したピエール・シャローの「ガラスの家」。
大胆な発想の家具たちなど、みどころたっぷりでした。



東京藝術大学大学美術館
「台灣の近代美術-留学生たちの青春群像(1895-1945)」
会期:2014年9月12日から2014年10月26日

20世紀前半の東京美術学校。
ここには中国、台湾、韓国などからの学生も学びに来ていて、とりわけ油彩画技術の習得に研鑽を積んでいました。
彼らは帰国・帰郷後に、激動の時代の中でそれぞれの道を歩みながら、西洋美術を母国に普及させることに貢献して、東アジアの近代美術を開花させていきます。
この展示は、東京藝術大学大学美術館と国立台北教育大学・北師美術館が共同で、台湾からの留学生の主要な作品約50点を集め、留学生たちの軌跡と台湾における近代美術の展開を紹介しています。

今年は台湾Yearでしょうか。
東京国立博物館「國立故宮博物院展」
渋谷区立松濤美術館「いま、台湾」
他には、東京国立近代美術館で開催された「現代美術のハードコアは実は世界の宝である展」
こちらでも台湾の作家の作品が多数展示されていました。

結論からいうと、とてもとても素敵な展示でした。
日本に留学し、その後は日本で過ごしたもの、パリへ行ったもの、上海へ行ったもの、北京へ行ったもの。
それぞれの道を歩いた画家たちですが、彼らが空白のときを経て母校で再開するという趣旨。
最初にずらりと並んだのは肖像画。
その後、それぞれの作家の作品がならんでいます。
人物あり、街並みを描いたものあり。
彫刻もありました。
どれも素敵で穏やか。
無料なのに鑑賞者もほとんどいないので(各空間に1人いるかいないか。。)とてものんびりと自分のペースで見てこれました。
こんな素敵な展示があるよ、と大きな声で伝えたい。



根津美術館
「名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」
会期:2014年9月20日から2014年11月3日

名画を切り、名器を継ぐ……
長い年月を受け継がれてきた古美術品の中には経年変化のみならず、所有した人あるいは時代の好みにより切断され、新たに表装された絵巻や古筆、破損して補修された茶道具など制作時と形を変えたものが少なくありません。
今回はそういった作品を取り上げています。
文化財を切るなんて、という考えもありますが、そのおかげで災難を逃れ一部でも現存する作品もあるのだから不思議です。
国宝4件、重要文化財35件を含む約100件の作品が展示されています。
「古筆鏡」など何度も見てきていますが、今回目立ったのは「石山切 伊勢集 伝藤原公任筆」
まずその料紙の美しさが目をひきます。
何枚かの美しい紙を貼り合わせたもの。
その技術の高さもすごい。
文字も流麗で惚れ惚れしてしまいます。
静かな空間で素敵な展示でした。



渋谷区立松濤美術館
「御法(みのり)に守られし 醍醐寺」
会期:2014年10月7日から2014年11月24日

松濤美術館がリニューアルして2回目の企画展。
醍醐寺に伝わる名宝の数々を13年ぶりに東京で展観される貴重な機会です。
京都醍醐寺は、平安時代に創建された世界遺産の寺院。
貞観16(874)年に理源大師聖宝が京都山科の笠取山上に草庵をむすんだことにはじまります。
醍醐天皇の御願寺としてその発展の礎を築きました。
醍醐寺は、創建以来密教の中核寺院としての役割を担うとともに、文芸や美術工芸の後継者として日本の伝統文化の形成に多大な寄与をしてきました。
そこには、貴重な仏像、仏図をはじめとして、歴代座主の画像や江戸慈愛の屏風絵、経典類など約20万点の寺宝を所蔵しています。
今回は国宝11件、重要文化財11件を含む44件48点の展示です。

まず。。。
松濤美術館って国宝展示できたのね!?って驚きが。
(ごめんなさい)
国宝の展示って厳しい基準があるから松濤美術館がクリアしていたとは、って思いが。

展示の目玉は国宝「過去現在絵因果経(部分)」
こちらは世界最古の絵巻。
15m36cmの全場面が期間限定で初めていっきに公開されます。
全場面展示は10月7日から13日。
10月28日から11月3日。
11月18日から24日。
私は一番最初に行ってきました。
他の期間は10月15日から26日が前半場面。11月5日から16日が後半場面の展示となります。

他にも重要文化財「不動明王(五明王像の内)」なんかも迫力あってよかった。
後ろの炎がとても薄い木で作られていて驚きです。
国宝「紺紙金字般若波羅蜜経 隋喜品」なども美しい。
2階は屏風絵など大きなものがありましたがこちらも見事でした。



以上になります。
すでに終了してしまったものもあり申し訳ないのですが……
とりあえずそこそこ元気に過ごしているよ、ということです。
私の記録用にも。



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