7月3日 NHKBS1「国際報道2020」
日本では7月1日からレジ袋の有料化が義務付けられたが
世界では日本に先立ってレジ袋有料化の取り組みが進んでいる。
12年前にいち早く有料化に踏み切ったのは中国。
タイでは今年1月からレジ袋の無料配布をやめる取り組みを始めている。
ただ それぞれに課題も持ち上がっている。
北京のスーパー。
レジの横には“袋は有料”と表示されている。
中国でレジ袋が有料化されたのは2008年。
当時レジ袋のポイ捨てが深刻化。
「白色汚染」と呼ばれ大きな問題となった。
そこで中国政府は
レジ袋代を徴収することを店側に義務付けたのである。
ところがレジ袋の有料化から10年余
この制度がうまく機能していないという指摘も出ている。
有料であることを示すポスターを掲示している店では
「袋は無料?」
「お金はいらないよ。」
果物店でも
「袋は?」
「1枚目はサービスだよ。」
商店の多くがレジ袋を無料で提供しているのである。
北京の環境団体のメンバー 孫さん。
孫さんのグループは2年前
中国全土の約1,000店を調査。
その結果
レジ袋代を徴収していたのはわずか17%にとどまっていることが分かった。
(北京の環境団体 孫さん)
「店どうしは競争関係にあり
他店がレジ袋を無料で提供するのに
無料にしなければ顧客を奪われるかもしれない。
大手には管理や処罰も行われているが
小さい店には管理が行き届いていない。」
さらに
有料化がレジ袋使用の歯止めになっていないことも分かってきた。
Q.レジ袋にお金を少し払うのはどうか?
「そんなに気にしない。」
「袋を持っていなければ買うし
それがいくらかなんて気にしない。」
レジ袋は日本円で2~6円ほど。
経済成長に伴って所得が増える一方で
レジ袋の価格はほとんど据え置かれたままで
消費者が負担を感じなくなっているのである。
環境団体は
レジ袋の価格設定を上げる必要があると訴えている。
(北京の環境団体 孫さん)
「レジ袋を1枚1人民元(約15円程度)にすれば
消費者も考えざるを得なくなり
有料化の効果も高まるだろう。」
タイでは今年1月
大手スーパーなどが政府の呼びかけに応じて
レジ袋の無料提供をやめたばかり。
マイバッグが定着してきたが
新型コロナウィルスの感染拡大によって
再びプラスチック製品の使用が増える傾向にある。
新型コロナウィルスの影響によって増えたのが料理の配達やテイクアウトのサービスである。
持ち帰り用の袋やスープを入れる袋にプラスチックが使われている。
料理は1品ずつ
タレもそれぞれ袋に入れて提供しているレストラン。
多くのプラスチック製品が必要になる。
(飲食店オーナー)
「プラスチック製品を使わないのは難しい。
他の方法は思いつかない。」
感染拡大をきっかけに増えるプラスチックごみをなんとか減らせないか。
タイ政府と企業などがリサイクルのプロジェクトに乗り出した。
デパートなどにプラスチックの回収箱を設置している。
(利用者)
「デリバリーの料理をたくさん頼み
プラスチックを使うのに気がとがめていたので
リサイクルしたいと思った。」
将来的には
プラスチックを細かい粒状に加工して製品化し
リサイクルを定着させたいという。
(タイ ワラウッド天然資源・環境相)
「大事なのは国民の決意。
もう少しの努力で
適切なリサイクルの仕組みができる。」
これをきっかけにリサイクル意識が向上するのか
注目されている。