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思い出の着物 ひな人形に

2016-02-29 07:30:00 | 報道/ニュース

2月17日 おはよう日本



子どもの健やかな成長を願って飾るお雛様。
お雛様のあでやかな衣装は成人式で着た着物や帯で作られた。
愛知県碧南市にある創業57年の人形工房。
2代目の足達孝篤さん。
誰にも着てもらえなくなってしまった着物たちにもう一度晴れの場をと
古くなった着物でひな人形の衣装を作っている。
(足達孝篤さん)
「実際どういう形で着てみえたとか使ってみえたとかお聞きしますので
 もう本当に真心込めて
 命を吹き込むような感じで作っています。」
今年 特別な思いでひな人形を注文する女性がいる。
碧南市に住む神ノ川三枝子さん。
亡くなった母親が残した着物をひな人形にしようと考えている。
三枝子さんの母の志げ子さんは去年82歳で亡くなった。
志げ子さんが着ていた着物は
紫の地に枯れ葉をあしらったしぶい柄の訪問着。
三枝子さんにとっては母の思い出につながる懐かしい着物である。
いつも家にいて自分の帰りを待っていてくれた母。
めったにない晴れの日には必ずこの着物を着た母の姿があった。
(神ノ川三枝子さん)
「思い出がある帯と着物ですので
 いつでも飾ってすぐ見られるような状態にしたいなと。」
三枝子さんはこれまで自分のひな人形を持ったことはない。
(神ノ川三枝子さん)
「そんなに裕福じゃなかったので
 欲しかったんですけどあまり欲しいとか親に言いにくい状態で。」
三枝子さんのお母さんの着物が工房に託された。
着物の柄が一番生きる部分を職人が選びかたどりをする。
思い出の着物にハサミが入った。
古い布地が新しい素材へと生まれ変わっていく。
それぞれの工程で職人たちが着物に新たな命を吹き込んでいく。
注文から2週間後 三枝子さんのもとにひな人形が届いた。
(神ノ川三枝子さん)
「こんなに予想よりも素敵な状態になるんだなと思って。
 すごいですね。」
枯れ葉模様の紫の着物は打ち掛けの部分に
帯はお雛様とお内裏様の衣装に
それぞれ生まれ変わった。
三枝子さんはうれしさのあまり父の勇さんを部屋に呼ぶ。
走って持ってきたのは母の志げ子さんの写真である。
ひな人形の隣に飾った。
(神ノ川三枝子さん)
「まさか自分が着ていた着物で
 ひな人形に変わるなんて本人も思っていなかったでしょうし
 すごく喜んでいると思います。」
 すごい喜んでいると思う。
古い着物や帯が思い出させてくれる懐かしい家族の時間。
あでやかな姿に形を変えて受け継がれていく。



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岐路に立つアメリカ経済 

2016-02-29 07:30:00 | 報道/ニュース

2月16日 キャッチ!


世界有数のカジノの街 ラスベガス。
街は好景気に沸いている。
ラスベガスを訪れる人はこの6年で600万人増え
去年は4,200万人を突破。
過去最高を記録した。
カジノの売り上げも6年で12%増え
1兆1,000億円を超えた。
街では今あちこちで巨大な開発プロジェクトが動き出している。
中心部では2万人を収容する巨大アリーナが急ピッチで建設中。
コンサートやスポーツイベントなどを開いてさらに多くの旅行客を呼び込むのが狙いで
投資規模は総額750億円規模にのぼる。
(カジノ運営会社 フェルドマン副社長)
「2009年ごろは生き残るだけで精一杯でした。
 今はイベントを開けば投資は回収できるはずです。」
海外マネーも続々と流れ込み開発に拍車がかかっている。
現在開発中の新しいカジノは中国人観光客を目当てにした計画で今年の夏にオープン予定である。
資金の大半は中国人投資家から集めた。
開発はそれだけではい。
ラスベガスのメインストリートで進んでいるのが
オーストラリアの企業が手掛ける巨大なカジノの開発計画と
マレーシアの企業により進んでいるカジノのホテル計画。
海外マネーで進むこれら3つの巨大カジノプロジェクト。
投資規模は総額5,000億円を超える見込みである。
(カジノ開発責任者 デイビッド・ジャコビー氏)
「これらの開発に街の期待が高まっています。
 国内経済は比較的安定しているのです。」
加速する投資が建設現場やカジノで新たな雇用も生み出している。
5年前 失業率が全米平均をはるかに上回る14%まであったラスベガス。
現在は6,2%まで改善した。
若者にもチャンスが広がっている。
ミンディ・メディーナさん(27)は数か月前にカジノで雇われた。
州立大学を卒業後 2年間ファーストフードチェーンで働き
ようやく正社員になることができた。
(カジノ従業員 ミンディ・メディーナさん)
「以前は生活がきつかったので今は幸せです。
 郵便係から昇進していくつもりです。」
株式市場が荒れるなかでもラスベガスからは先行きへの自信がうかがえる。
(カジノ運営会社 フェルドマン副社長)
「好景気の時 人は安心して娯楽を求めます。
 この街はアメリカ経済の現状を映す鏡なのです。」

世界各国の通貨全体と比較した指数で見れば
ドルはいま歴史的な高値水準である。
それが今アメリカの輸出企業の逆風になっている。
中西部イリノイ州の製鉄メーカー。
取引先の大手の建設機械メーカーの業績が低迷して
いま受注が15%も落ち込んでいる。
ドル高のあおりで中国やブラジル向けの機械の輸出が急減速しているのがその理由である。
製鉄メーカー ビル・ヒッキー社長はドル高の行方に気を揉んでいる。
社長の1日はドルの相場のチェックから始まる。
(製鉄メーカー ビル・ヒッキー社長)
「どれだけドル高が進んだかは一目瞭然です。
 この10年で最高値
 これが直面する現実です。」
ドル高で割安になった中国など海外の鉄鋼製品が
アメリカになだれ込んでいることにも社長は危機感を強めている。
(製鉄メーカー ヒッキー社長)
「割安製品の流入が起こす問題は間違いなく失業です。」
550人の雇用を守るために今出来ることは効率化やコストカット。
しかしそれには限界があるという。
FRBの利上げがドル高をもたらし
経営が厳しくなっていることに憤りを強めている。
(製鉄メーカー ヒッキー社長)
「問題は工場の効率化ではなく為替相場なんです。
 FEBは製造業のことを全く気に留めていません。」
 


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