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“寒くても頑張ります”真冬の動物園

2016-02-21 07:30:00 | 報道/ニュース

2月6日 おはよう日本

2月の平均気温が0,5度という秋田市。
秋田市にある大森山動物園。
以前は冬の間は営業っをやめていたが
雪の上で過ごす動物たちに姿を楽しんでもらおうと
10年前から週末と祝日に開園している。
身を寄せあうワオキツネザル。
アフリカゾウは氷の上を恐る恐る歩く。
本来 雪国にいない動物たちの珍しい姿である。
年々来場者が増え
今では秋田市の冬の人気スポットになっている。
(客)
「冬じゃないと見られない動物の動きもあるので
 それはすごく面白いと思います。」
しかし寒い外で過ごす動物たちの負担が大きく
細やかな体調管理が欠かせない。
「そろそろフラミンゴさんおうちに帰りますね。」
この日は開園直後からフラミンゴが寒さにふるえていた。
3時間後 限界と判断。
お客さんがいても温かい室内へと移動させる。
飼育員の斎藤勇さんはその日の気温を見ながら外にいる時間を調整する。
室内の温度は20度。
扉を開けると南国のサルたちはいっせいに中へ移動する。
(斎藤勇さん)
「お客さんに見せないといけないから見えるようにしているんだけど
 いくら見せたいといっても寒すぎるところに出し過ぎるわけにもいかないから。」
開園当初から動物園にいるチンパンジーのボンタ。
知能が高いチンパンジーの中でも経験豊富なボンタは
そもそも外に出ようとしない。
営業しない平日も掃除のために外へ出なければならないが
寒いと判断すると動かなくなると言う。
(斎藤勇さん)
「出ないと決めたらとことんでない。
 チンパンジーは考えて出ていくからね。
 きょうは自分が出ていくとちょっとつらい目に合うのかなって。」
仲間のチンパンジーが外に出たあと
じっと何かを見つめるボンタ。
飼育員のために設置された安全管理用のモニターである。
そこに映るのは外の様子。
仲間の行動を見て曽於の寒さを判断している。
(斎藤勇さん)
「動物たちがどんなことをしているのか
 どこかで変なことになっていないかということを監視するためのモニターなんですけどね。
 最近はボンタ君がお外を見るためのモニターになってしまいましたけどね。」
動物園開園の土曜日。
朝から晴れ間が広がった。
モニターで陽ざしを確認したのか
ボンタはご機嫌な様子。
もう一度モニターを確認。
勢いよく飛び出した。
楽しそうに遊ぶボンタ。
ところがやはり寒かったようである。
中に入れてくれと扉をたたく。
室内のお客さんに向かって荒っぽい態度をとる。
ボンタはちょっと悔しそうだった。
しかし集まってきたお客さんへのサービスは忘れない。
(客)
「来てくれてありがとうって興奮してる。」
(斎藤勇さん)「ボンタ君も寒いことは寒いんですよ。
 雪のあるところに住んでる動物じゃないんでね。
 寒いのに頑張ってるなってところを見せてあげたいかなってところですね。」
寒さに耐える動物たちとしっかり体調を管理する飼育員たち。
それぞれの頑張りが支える冬の動物園である。



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