トロのエンジョイ! チャレンジライフ

「失敗するのが怖ければ、たぶん失敗するだろう」誰が言ったのか不明

戦争と殺人

2022-04-29 05:01:55 | 日記

最近の、ウクライナ情勢のニュースを見ていた母が、

「これは戦争じゃなくて殺人だよ」と言いました。

 

それは僕にとっては、ちょっと違和感のある言い方でした。

「戦争」というのは国家どうしがするもので、高尚な一面もあるが、

「殺人」は場合によっては死刑になる、下劣なものだ、と、

なんかそんな風に聞こえたのですね。

 

まあすでに老いてなんの力もない母の言うことで、

揚げ足をとろうというわけではないんですが、

戦争と殺人、この2つは本質的には同じことだと思います。

 

むしろ、国家の意思によりおおっぴらに行われる大量殺人、

それを戦争というのではないでしょうか。

「お国のために戦ってきます」「みごと散ってきます」

かつてそんな言葉とともに、戦場へ送り込まれた人々が大勢いたわけですが、

そこに、おかしなロマンティシズムや、ドラマ性を付加しようというのは、

非常に危険なことだと思います。

 

太平洋戦争の記録DVDなどが、けっこう若い人の間で売れているらしいですが、

戦争を放棄した(させられた?)はずの日本で、

「戦争って面白そう」「戦争ってオシャレねえ」

などと考える人が、少なからずいるのではないかと思います。

 

僕はもちろんですが、母も戦争の直接の記憶はないといいます。

僕らにとって戦争は、ニュースやドラマなどの中だけのものになっています。

しかし、その一方で、現在、戦禍にさらされている人々が大勢いる、

殺人が繰り返されている、

どんなプロパガンダも、国家戦略も、それを正当化することはできない、と思うのです。

 

 

 

 

 

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